SCP-XXXX-JP タイトル未定(チームSOS財団共著記事)

 このページはA類の共有ページです
認められたメンバー以外は編集しないでください

現在このページの批評は中断しています。

このページの批評は終了しました。

クレジット

タイトル: SCP-2195-JP - 因果の蟻地獄
著者: ©︎Imerimo,ShinoguN,solid_pp,yanyan1
作成年: 2020

4/2195-JP LEVEL 4/2195-JP CLASSIFIED

Item #: SCP-2195-JP Object Class: Keter

特別収容プロトコル: SCP-2195-JPの情報はクリアランスレベル4以上の職員にのみ開示されます。

研究部門によりSCP-2195-JP事象の原理解明が進行中です。現時点で事象の阻止・逆転を行う方法は発見されていないため、可能な限り広範に収容サイトを設けることで事象の影響を低減させるプロトコル-牛歩が実行されています。プロトコル-牛歩の詳細は別紙の文書2195-JP-アルファを参照して下さい。

説明: SCP-2195-JPはアノマリーの存在及びその情報に付随して発生する限定的な因果律改変事象です。

アノマリーの異常性の発現に伴い、因果流の収束が発生します。存在数に比例した因果流束の増加によって因果流の収束は強化され、一定の閾値を超えた段階で因果律改変を発生させます。この改変事象は基底次元においてアノマリー同士の収束の形で発現します。アノマリー自体のみでなく、アノマリーについての情報のあらゆる媒体での記述・記録においても同様に因果流の収束が発生することが確認されています。

SCP-2195-JPは財団サイトにおける収容オブジェクト数及び異常性を有する職員の雇用数におけるフリッツ関数モデルからの逸脱を説明可能です。混乱や士気低下を防ぐためSCP-2195-JPに関わる情報には機密指定が成されています。

異常性の発現と因果流の収束の直接的な因果関係及び改変事象の対象がアノマリーとその情報に限定される理由が不明であるため、暫定的にオブジェクトナンバーの割り当てが行われています。

+ 映像資料

多城博士の講演記録より一部抜粋

(演台には空の水槽の上に紙を置き、四隅をテープで留めたものが置いてある。)

(多城博士が紙全体に砂を振りかける。)

多城博士: 本来ならば、エントロピーの拡散にならってアノマリーはこのように偏在するはずです。しかし、砂が一点に集中すると紙がへこんでいきます。

(博士は紙の中心に集中して砂を振りかける。紙がたわんで沈み込んでいき、周りの砂が沈み込んだ部分に向かって流れ落ちていく。)

多城博士: へこんだ部分に更に砂が集まっていきます。同じようにアノマリーが集まれば、因果がひずみ更にアノマリーを呼び込む形になります。

抜粋箇所ここまで

+ 実験記録

実験記録: 以下の実験は因果流の収束を現象的な観測によって明確化する事を目的に行われました。

実験ログ001

実験方法: Anomalousアイテムを30個配置した宿舎(A)、10個配置した宿舎(B)、全く配置しない宿舎(C)を建造し¹ 、それぞれにDクラス職員を1人ずつ滞在させる。Anomalousアイテムに職員が接触しないよう、アイテムは床下のスペースに隠して配置する。

経過報告
1日目: 変化なし。

2日目: 変化なし。

3日目: 宿舎(A)にて微細なヒューム値の変化が見られる。その他の宿舎ではあまり変化は見られない。

4日目: 宿舎(A)にてD-44521から第三者の存在を感じるという証言が得られる。同時期、宿舎(B)にて微細なヒューム値の変動が見られる。

5日目: 宿舎(A)にてD-44521が詳細不明の人型実体（SCP-████-RU-1とする）を視認したと発言するようになる。D-44521以外の職員はそれを認識できなかった。

6日目: SCP-████-RU-1実体が宿舎(A)内に出現。待機していた警備部隊によってSCP-████-RU-1は終了されたが、居住者のD-44521は実体の爪によって腕を負傷した。その後の検査によって、D-44521の体細胞の一部が非人間的な細胞に変化しているのが確認された。また、実体の血液と接触した警備部隊隊員にも後日、同様の変異が確認された。

7日目: 変化なし。

8日目: 宿舎(B)にてD-38767が自身の周囲に常に虫が飛んでいると発言した。宿舎内には一切昆虫類に該当する生物は確認できなかった。

9日目: 変化なし。

10日目: 宿舎(A)にて就寝中のD-44521の身体が空中に浮遊するという現象が発生した。

<以下、宿舎(A)にてSCP-████-RU-1実体の出現が25日目までに27回ほど確認された。なお、この出現イベントではD-44521への被害は発生しなかった。>

26日目: 宿舎(A)の床下に設置されていたAnomalousアイテム(AO-████、AO-█████、AO-████)が突如床を透過し空中を浮遊。その後、D-44521に対して[編集済]。D-44521を人型実体専用の収容室に移送した後、宿舎(A)は一旦封鎖された。

<以下、30日目まで変化なし。>

31日目: 宿舎(B)内で大量のイエバエが発生する。発生源は不明。

32日目: 宿舎(B)内周辺にて植物が急成長する様子が観測される。分析の結果、周辺地域で群生している植物群と同一種類の個体であると判明。異常性は見られなかった。

33日目: 変化なし。

34日目: 宿舎(B)のAO-████が突如床を突破する形で伸長。床下の穴からアイテム群を発見したD-38767がAO-█████に曝露し、異常性を保有するようになった。機動部隊が出動し、即時対象を確保、収容した。

<35日目以降も宿舎(C)では何ら変化は見られなかった。>

結果: アイテムの内訳とDクラス職員を変更して同様の条件で実験を5回繰り返した結果、アイテムの個数と異常なイベントが発生するまでの日数に有意な相関関係が得られた。なお、発生するイベントに一貫性はなく、実験ごとに異なる異常現象が発生し、かつ実験に参加したDクラス職員にも異なる異常性が発現するようになった。

<以降の実験ログは簡略化のため、経過を省略し結果のみを記載>

実験ログ002

実験方法: Dクラス職員を2名配置する。片方は特定のオブジェクトが配置されている収容室の清掃業務に割り当て、片方は異なる複数の収容室の清掃に割り当てる。

結果: 特定のオブジェクトが収容されているDクラス職員には何ら変化は見られなかったが、複数の収容室の清掃に割り当てたDクラス職員の周囲では複数回の異常現象が確認された。

実験ログ003

実験方法: Dクラス職員を3名(D-12183,D-46664,D-19933)配置する。D-12183には一切オブジェクトの情報を開示せず、D-46664には架空のAnomalousアイテムを記述した報告書を開示し、D-19933には複数のAnomalousアイテムに関する報告書を開示する²。

結果: 一切情報を得なかったD-12183及び偽情報を与えられたD-46664には何ら変化は起きなかったが、D-19933においては約70個に相当するアイテムの情報を認識した時点で脳組織の一部肥大化と周辺での異常現象が確認されるようになった。

実験ログ004

実験方法: 実験ログ003の実験により変異の起きたDクラス職員(D-19933)をAnomalousアイテムを30個配置した部屋に滞在させる。

結果: 前回確認された異常に加え、新たに背中の皮膚がキチン質に変化する異常が確認された。

上記の実験のほかに様々な検証を行った結果、よりオブジェクトに関する知識を有しかつオブジェクトとの接触回数が多いDクラス職員の周囲では異常現象や詳細不明な実体の出現が確認され、またそれを原因とした身体的特徴の変化や異常性が発現するようになりました。

変異したDクラス職員の抜粋
1.腕の一部から黒色の鳥類のものと同様な羽が発生した。
2.全身が液体状の物質に変化した。一定の電気信号が検出されたことから対象は未だ生存していると思われる。
3.常に背後に女性型の霊的実体が出現するようになった。なお、実害は発生していない。
4.頭部が白熱電球に変化した。発言時はモールス信号を利用して会話するようになった。
5.電子機器に触れると必ず対象が故障する現象が発生した。

なお、これに関連する事象は実験に参加したDクラス職員のみならず、オブジェクトとの接触回数が多かった一般職員や研究員、機動部隊間でも発生していることが判明しています。

+ SCP-2195-JP事象に関わる時系列記録

経過年表
		財団	日本支部3
~1980	'71	何らかの異常性を有する職員を"アノマリー職員"と定義し、収容対象とせず雇用する規定がO5の投票(賛成8,反対5)により可決となる。3名のアノマリー職員がサイト-19で雇用される。
	'77	アノマリー職員の取扱に関わる制度、及びアノマリー職員の監査機関と不当な監査に対する職員の保護部門の立ち上げにかかる制度についての提言が提出される。
	'80	アノマリー職員の不当な扱いの防止にかかる規定の制定、及び監査機関・保護委員会4の立ち上げ。	アノマリー職員の雇用にかかる業務を管理する異常人事課を独自に立ち上げる。
1990	'94	アノマリー職員の割合が5%を超過。
	'96	多城博士、ホルヘ博士による【アノマリー因果収束理論】の提唱。 収束事象にSCP-2195-JPのナンバーの割り当て。
2000	'03	アノマリー職員の割合が10%を超過。	日本支部管区における収容オブジェクトの総数が[機密指定]に達する。 アノマリー職員の割合が8%を超過。
	'09	日本支部における各サイトの機能低下に伴い、収容オブジェクトの28%を近隣諸国のサイトに移管。	大規模収容違反案件発生。 日本支部職員の60%以上が収容オブジェクトの異常性に曝露したと推定される。
	'10	アノマリー職員の割合が30%を超過。	日本支部におけるアノマリー職員の割合が45%を超過。
	'11	アノマリー職員の割合が65%を超過。	日本支部におけるアノマリー職員の割合が75%を超過。

---

• • _
  批評コメント批評コメント

  
  コメント投稿フォームへ

  Nanigashi Sato 09 Oct 2020 09:47

  以下のユーザーに対し編集を認めます。

  • ShinoguN
  • Imerimo
  • solid_pp
  • yanyan1

  yzkrt 31 Oct 2020 15:04

  サンドボックス3オペレーターです。
  ジャンルタグ「コンテスト」の要件を満たさないと判断したため、この下書きの当該ジャンルタグを解除しました。ルールの詳細はこちらを参照してください。

  yanapppppu 10 Dec 2020 11:41

  サンドボックス3オペレーターです。
  しばらく更新が見られないため、この下書きのステータスを「批評中断」にしました。下書き批評を受ける準備が整ったならば、お手数ですが、改めて下書きのステータスを「批評中」に変えていただくようお願いします。

  From: サンドボックスⅢオペレーター

  Nanigashi Sato 15 Dec 2020 05:18

  本ページは既にメインサイトに投稿されているため、批評ステータスを批評終了に変更しました。

  批評コメントTopへ

  - hide block

ERROR

The Nanigashi Sato's portal does not exist.

エラー:	Nanigashi Satoのportalページが存在しません。利用ガイドを参照し、portalページを作成してください。

利用ガイド

1. portal:3282741 (15 Sep 2022 17:38)

Footnotes

1. 各宿舎はそれぞれ財団サイト及び他の宿舎から十分に離れた山中に建造された。

2. 実験終了後、Dクラス職員全員に記憶処理を施す。情報開示を行わないDクラスにも記憶処理を施すのは実験条件を揃えるためである。

3. 特異なタイムラインのため、特記する

4. 現在の倫理委員会に相当する