Thanatomania ハブ

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クレジット

タイトル: Thanatomania ハブ
著者: ©︎ KanKan pictogram_man R-00X R_IIV does not match any existing user name
作成年: 2020

Thanatomania(名): 自殺狂

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“思案する必要はなく、ただ苦しむだけでいい。いつも同じように、決してそれ以下でも以上でもなく、休む希望も、くたばる希望もなく、それ以上に複雑はことはない。希望しないために思案する必要もない。”

- サミュエル・ベケット 『名づけられないもの』

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作品一覧

何から読めばいいのかわからない？死を見限ってがオススメです！

　

Tales

　
死を見限って

KanKan

　
二人のアヤメ / 紅の下の邂逅

R-00X

　
ネクロポルノに関する4つの証言

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タナトスの宴

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寛解

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延命

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命、そして未来

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カノンについて

　

世界観

遥か昔、ガレノスという医学者がいた。ガレノスは人間の生命は血液と共に流動する精気によって保たれると考えた。幾たびもの解剖学的発展に伴う批判―それはときに焚書によって成し遂げられた―によって、もはや太古の妄言とされたその学説に心酔し、現代に置ける技術を用いてそれを証明しようとした集団がいた。彼らは実験体の死に際に、精気の輝きを、その後タナトマと呼ばれる紅色の液体の原型を見出した。彼らはその瞬間、この世で初めて”死”を現出させた。ガレノスの学説は、ガレノスの死後2000年を超え、証明されることとなった。

だが、彼らは大きなミスを犯していた。実験の経過と共に廃棄された実験後溶液にはタナトマを抽出することの出来る性質が備えられていたが、それをその集団は気がついていなかった。その溶液が蒸発し大気に乗って拡散し、数カ所で雨として降り注いだ事により「何らかの原因による死」をランダムに、そして無自覚のうちに抽出された人々が発生した。事態を把握した財団が当該組織を壊滅させ、工場を占拠、隠蔽を施そうとした時には全てが遅かった。苦肉の策として世間一般で始まった精気研究を支援し、被害者らの異常が露顕する頃には、タナトマは非異常になっていた。

それから数年後、表社会でタナトマが完成された。街中はタナトマ抽出の広告で溢れ、疑似的な不死が蔓延した。
　
死という最も抽象的な具体例を中心として、世界は新たな顔をいくつも見せ始めました。文字通り死ななくなった(限定的な範囲の時の方が多いかもしれません)時、人は何を思うのか。生に対する視点、願望はどのように変わるのでしょうか？果たして死は祝福となるのでしょうか？Thanatomaniaの世界は生と死の本質から近いのか、はたまた遠いのか、そこで生きる人々の生活をもって答えとするカノンです。

用語集

・"擬液相性致死的事象"( Pseudo-Liquid Lethal Phenomenon )又の名を"タナトマ"( Thanatoma )
読んで字の如く擬似的な液体状の”死”という現象そのものの意。専用の器具を用いる事によって対象者における死を液体として具現化し抽出することが可能。

ここで抽出される死とは、正確に言えば「生」が「死」へと変わる過程が抽出されたものである、故に既に死んでいるものから死を抽出する事は不可能な上、特殊な「生」を持つ者には相応に特殊な死を注入しなければならない。抽出するにあたっては、対象者の血液の流動とそれに付随する生気とを媒介とする。

世間一般で出回っている製品名がタナトマである為、そのまま製品名で呼ばれる事の方が多い。
　
・ドナー
現代の臓器移植になぞらえ、死を抽出した者の事を指す。先進国においては、殆どの人が幼児期にドナーとなり、幾つかの発生確率が高い死を抽出される。だが、全員が平等にそうというわけにはいかない。
　
・レシピエント
現代の臓器移植になぞらえ、死を注入した者の事を指す。自分に対応する死に方を選び、ときに安らかに、ときに激しい苦痛を伴って、レシピエントは死ぬ。そして、二度と生き返らない。
　
・ゼーバッハ中央製薬（Seebach Central Pharmaceutical Ltd.）
スイスの製薬会社。財団が世界へタナトマの拡散をする上で支援、活用したフロント企業。
世間でのタナトマ販売会社の二大巨頭の一つ。他の企業に比べて値段が割高だが、信用性も高く主に富裕層のシェアを多く占める。
　
・大悲咒（タイピーチウ/Tai-pi-tsiu Inc.）
台湾の製薬会社。ゼーバッハが世間で認知された後に現れたベンチャー企業。
世間でのタナトマ販売会社の二大巨頭の一つ。他の企業の追随を許さない安価さでタナトマを提供しており、庶民層のシェアを多く占める。

執筆ガイド

基礎事項

この世界では死が扱えるようになった、と言う一点を除き普通の世界と何一つ変わるところはありません。もちろん、それに付随する新しい職業や生き方なども存在していますが、それらと全く関わる事なく、普通の(この世界においては異常と見なされるかもしれませんが)生活を送る人々も存在します。ですが、死と言う事象がより身近になったと言うことは変わらない事実です。その為、死を取り合って各国間が戦争をおっぱじめた、などと言う非日常はあまり起こらないかもしれません、がその火種はたくさんありますね。
　
この世界での財団は通常の業務とともに、他のタナトマ販売企業の動向に目を光らせています。死を売る世界の幕開けの発端となった組織は壊滅したものの、その構成員たちは財団によって確保された者達だけには止まりません。タナトマに関する技術を持って闇の世界に身を投じたものもいれば、自身で新しい企業、組織を立ち上げた者もいます。この辺りはどの様に描写するのもいいでしょう、闇マーケット、マフィア、ベンチャー等々選り取り見取りです。
　
また、新たな異常タナトマの誕生や、タナトマによる異常インシデントが起こる可能性は十分にあります、がその団体等が財団に捕捉されるのを前提として動かないと、突発的な事故等で無い限りないでしょう。あなたがその組織を壊滅させるつもりでしたら絶好のチャンスになると思いますが。
　
しかし、タナトマが誕生した事によってオブジェクト達の収容状況が一変する、という事実も現れました。異常存在ですから普通のタナトマを有しているものの方が少数でしょう。ですが、その異常タナトマを用いてオブジェクトの無力化や、その生の原理解明に繋がるかもしれなくなりました。特に血液が生の中心となりますので、血液関係からあなたの手でプロトコル等の改定が出来るかもしれません。
　
そして最後に、財団はヴェールを捲りはしませんでした。生気の研究は通常科学の範疇として扱い、タナトマを流通させる事によってヴェールが捲られる事を防ぎました。そして、さらに捲られないようヴェールを分厚くする事に尽力しました。もし、この世界で財団の存在が簡単に公に出る事になったら、それはただでは済まされない事柄になるでしょう。
　
最後に、このカノンでは財団の活動というよりは世間一般の人々の活動が大事にされています。すでに物流の終着点としてに組み込まれた人々の生活は、商品であるタナトマとは切っても切れない関係となっているのです。結論としては表と裏の世界の日常をそのまま描くのもよし、そこに財団を介入させるのもよしですが、是非少し違った世界を描いてみてください。

専用CSSテーマ

Thanatomania参加作品は、以下のコードをページトップに導入することで専用のCSSテーマを適用することができます。このクールなCSSは、KanKanによって作られました。

[[include :scp-jp-sandbox3:draft:2859452-308-e88b]]

　

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  ukwhatn 19 Sep 2020 04:59

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  • KanKan
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  • R_IIV does not match any existing user name

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  Tech Mod of SCP-JP

  From: サンドボックスⅢオペレーター

  Nanigashi Sato 15 Dec 2020 05:30

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