SCPxxxx-jp ただの、小さな、山小屋 オブジェクトクラス:Safe
特別収容プロトコル
SCPxxxx-jpの位置する山は全体を立ち入り禁止とし、警備員として常時二人以上の職員を配置してください。SCPxxxx-jpは██県██町郊外の██山山頂に位置する何の変哲もない山小屋です。壁や床は一般的な木材でできており、内部に木製の丸机と椅子があります。机の上にはボロボロの手記が置いてあります。SCPxxxx-jpは19██年█月██日に衛星写真をチェックしていた財団職員によって発見されました。財団のDクラス職員を使った実験の結果から、SCPxxxx-jpの異常性がどんなものかがわかりました。その実験の記録を下記に記述します。
実験記録1
被験者:ドローン
目標:SCPxxxx-jpの内部調査
結果:SCPxxxx-jp内部に木製の丸机と椅子、ボロボロの手記があることがわかりました。
実験記録2
被験者:D1286
目標:SCPxxxx-jpの異常性の発見
装備:GPS装置、連絡用携帯
結果:SCPxxxx-jpに侵入後、手記を見つけたので開いてみるという旨の連絡が入った直後、GPS装置の反応が消失した後すぐに、7km離れたスーパーマーケットにて反応が確認され、職員が駆けつけると、銃を乱射する職員の姿を確認しました。しかし、確保する前に消失したため詳しい事情聴取はできませんでした。
実験記録3
被験者:D1287
目標:SCPxxxx-jpの異常性の調査、解明
装備:GPS装置、携帯電話
備考:前回の結果から、音声で連絡することによってより詳しい状況を調査できると考え、実行しました。
会話ログ
██博士:聞こえますか?
D1287:聞こえていますよ、██博士。
██博士:では今からその山小屋の中に入ってください。
D1287:入りました。
██博士:何がありますか?
D1287:丸い机と椅子とボロボロの手帳のようなものがあります。
██博士:わかりました。ではその手帳を開いてください。
D1287が手記を開く音が聞こえ、GPS装置が反応しなくなる
██博士:どうしましたか?
D1287:手帳を開いた瞬間、この部屋に転移しました。壁も床も天井もみたことのない金属でーー
ザザッ
██博士:D1287、大丈夫ですか?
GPS装置がSCPxxxx-jpから10km離れた市街地を示す
D1287:…しだ… 皆殺しだ… 皆殺しだ!!
██博士:D1287、どうしたのですか?
D1287の走る音と人々の悲鳴が聞こえ、なにかを振り回す音と鈍いザクッという音が聞こえる
ー記録終了ー
██博士の見解
今回の実験では、現場に駆けつけた職員によるとナイフを振り回しているD1287を発見したが確保する前に蒸発したということです。前回の実験と合わせて考えると、SCPxxxxの異常性は、SCPxxxx内部にあるボロボロの手記を開くことによって発現し、手記を開いたものを地球上ではないどこかに転移した後、人格の改変と武器の支給をして付近の人間が多くいる場所に転移されることだと思われます。なのでSCPxxxx-jpのある山を立ち入り禁止とし、常時警備を怠らないことで異常性の発現を阻止できると考え、このオブジェクトをSafeに分類することを提言いたします。