SCP-XXX-JP
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SCP-XXX-JP

 
 
アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8102にある、木製のアスレチックやジャングルジムが設置された高さ5m、縦8m、横8mの透明なアクリルボードで囲まれた部屋に収容されています。
SCP-XXX-JP、SCP-XXX-JP-n共に食事は必要ありませんが、SCP-XXX-JPからの強い要望で日に60分ほどの会話とSCP-XXX-JP-n群に適度な運動をさせてください。
SCP-XXX-JPと直接コミュニケーションを図る職員は、「20~35歳の菜食主義者かつ生物学的に女性と判別されている」、「24時間以内に食肉を口にしていないこと」、「動植物を主食とする生物に対して虐待行為を行ったことがないこと」を絶対に遵守してください。手話を習得していない場合は、部屋の外で待機している通訳から、インカムを通じて翻訳された内容を確認してください。条件に該当する職員がいない場合は、別の部屋から電子端末を使用して筆談(文字入力)でのコミュニケーションを行ってください。
上記の方法でコミュニケーションを図る場合、条件を満たしていないという事実をSCP-XXX-JPにカミングアウトしないでください。
会話の内容は地球や生命に対するそれぞれの思想、好きな動物などが主ですが、時折スマトラ島の熱帯雨林やそこに暮らす動物のことを尋ねることがあります。この場合、事実に関わらず動物たちの生活圏や生命は脅かされておらず、人間は絶滅危惧動物たちが直面している問題に対して非常に真摯に向き合っている。という情報を伝えてください。
また、以前SCP-XXX-JPを飼育していた████氏は「███」という名前で呼んでいたようですが、この名前で呼ばれることを極端に嫌います。
 
 
説明: SCP-XXX-JPはインドネシアのスマトラに住む████という呪術師に飼育されていた、体長86cm、体重8kgのスマトラオランウータン(学名:Pongo abelii)のものと思われる骸骨です。筋組織や内蔵、皮膚が存在していないにも関わらず、未知の手段で一般的なスマトラオランウータンと同様に振る舞います。
SCP-XXX-JPは近隣住民からの通報により、現地の警察官として潜入していた財団職員の目に留まりました。財団職員による事情聴取に対し、通報した住民は『骨だけになった猿が悍ましい姿をした動物を連れて歩いていた』と述べました。突発的かつ小規模のため、近隣住民と現地の警察官の数名に対してAクラス記憶処理を施しました。
なお財団職員が当該オブジェクトを保護しようとした際、自らの異常性と危険性を正確に認識しており、それらの情報を申告しています。
SCP-XXX-JPが自らの意志で触れた生物は、過去24時間以内に自らが食し、消化した生物と全く同じ生物に肉体が変化します。以降、これらの存在をSCP-XXX-JP-n(出生順の番号を付けるものとする)と呼称します。変化した肉体は変化する前の記憶、[編集済]、癖、感性を保持していることが確認されています。この際、水生生物と陸上生物の混合生物が生まれた場合、生命維持機能に矛盾が生じるにも関わらず、その生物は活動を続けます。変化前の肉体に戻す方法は発見されておらず、SCP-XXX-JPも把握していません。
SCP-XXX-JP-nはSCP-XXX-JPの支配下にあり、その生物の動作一つから生殺与奪をも掌握していると申告がありました。SCP-XXX-JP-nが生命活動を停止する際、SCP-XXX-JPが直接見えていなくても、SCP-XXX-JPがいる方角に身体を向け、頭を垂れて蹲う姿勢を取ることから、SCP-XXX-JPを崇拝、あるいは[編集済]していることも申告がありました。█回目の実験以降、倫理的観点から当該オブジェクトとの接触実験は禁止されています。現在、SCP-XXX-JP-nは4体まで確認されており、SCP-XXX-JPと同じ部屋に収容されています。
また、半径3m以内に存在するすべての生命体および生命体を模した存在の敵意、殺意、危害を加えようとする意志を完全に無力化する能力も保持しています。この際、特別収容プロトコルに記載されている条件に該当する生物が範囲内に侵入すると、上記の現象に加えて安らぐような感覚を与えます。
英語とインドネシア語を理解しているという点から高い知能を有していると思われますが、手話と筆記でのコミュニケーションは████氏の教育によるものであると当該オブジェクトから申告がありました。
収容や実験に対し概ね協力的ですが、暴力的、自己中心的な傾向を見せる人間に対しては非常に敵対的です。
 
 
SCP-XXX-JP-1: 体長13cm、体重2kg。鶏の頭部、山羊の角、甲虫の幼体のように蠕動する胴体。人間を見ると近づこうとしますが、SCP-XXX-JPに制止されている姿が幾度も確認されています。
 
 
SCP-XXX-JP-2: 体長10cm、体重50g。完全に一般的な鶏の雛と見られるひよこです。インタビュー中、インタビュアーのボールペンを誤飲。喉に詰まらせたところをSCP-XXX-JPによって[編集済]。SCP-XXX-JPによってボールペンはインタビュアーに返却されました。
 
  
SCP-XXX-JP-3: 体長1.4m、体重50kg。人間の[編集済]、マレーグマの胴体、大ミツバチの複眼。細胞から得たサンプルを調査した結果、SCP-XXX-JPを保護した地域の法執行機関に所属する男性のものと一致しました。
 
 
 
 
インタビュー記録:


 
 
実験記録1:

 
 
実験記録2:

  
 
実験記録3:

 
 
補遺:

この報告書は、該当オブジェクトの対話能力及び自らの言動の再現性を信頼出来るものとして認識し、事実と差異の生じない範囲でその申告を採用しています。
しかしSCP-XXX-JPから、異常性が発現する前である生前の話、及び異常性を所持するに至った経緯や事由を聞きだす試みは未だに成功していません。今後、当該オブジェクトと良好な関係を築くことができれば判明する可能性もありますが、生前の当該オブジェクトを飼育していた████氏への直接の聴取を最優先事項に設定しているため、インドネシア周辺に配備されたエージェントは引き続き████氏の捜索をお願いします。



ステータス未定義の下書きリスト



批評中下書きリスト



批評中断状態の下書きリスト



批評が終了した下書きリスト

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