アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-677の標準収容室内のロッカーに収容されます。サイト-677には週5日以上営業するレストランを併設してください。実験はレベル3以上の研究員が同行し、行ってください。
説明: SCP-XXX-JPは、卓上送信機です。一般では「ピンポン」などと呼ばれることが多いようです。SCP-XXX-JPは3~7日の頻度で不定期に異常性を発現します。標準収容室内のロッカーから消失し半径10kmに存在するレストランで出現します。出現方法は明らかになっていません。SCP-XXX-JPの姿は出現したレストラン既定の卓上送信機に変化することが確認されています。SCP-XXX-JPを利用して注文を行おうとする人間をSCP-XXX-JP-1と称します。
SCP-XXX-JP-1は異常な量の食事を頼みます1。SCP-XXX-JPは注文した食事を完食しますがそのことを記憶することはできません。SCP-XXX-JP-1が食事を完食した瞬間にSCP-XXX-JPはレストランから消失し収容室内のロッカーに再出現します。
SCP-XXX-JPは千葉県██市のとあるファミリーレストランで発見されました。ファミリーレストランで会計関連でもめ事が起きていると警察に通報があり、関係者の供述に認識災害の疑いが浮上したため潜入していたエージェントによって回収されました。
実験記録XXX -1- 日付20██/05/23
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: レストランに出現したSCP-XXX-JPをD-78999に使うように指示し、その様子を観察。
結果: D-78999はペペロンチーノを4人前、サラダを3人前、トマトスープを5人前、バニラアイスを7人前注文しそれらを完食しました。
分析:D-78999に食事の記憶はなく満腹感も消失していることが確認されました。
実験記録XXX -2- 日付20██/05/26
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: レストランに出現したSCP-XXX-JPをD-79091に使うように指示し、その様子を観察。
結果: D-79091はマルゲリータピザを6人前、コーンポタージュを8人前、チョコレートアイスを7人前注文しそれらを完食しました。
分析:D-79091に食事の記憶はなく満腹感も消失していることが確認されました。注文の内容に規則性はないように思われます。
実験記録XXX -3- 日付20██/7/01
対象: SCP-XXX-JP
実施方法: レストランに出現したSCP-XXX-JPを使用したD-79821の胃の内容物の調査。
結果: D-79821の胃の内容物には、SCP-XXX-JPを使用した際に注文したものはありませんでした。
分析:D-79821にも食事をした記憶はなく満腹感も消失していることが確認されました。食事はどこかに転移している可能性が高いです。
補遺: 食べた覚えがないと供述を行い、レストランの利用料金の支払いを踏み倒した職員がいることが判明しました。そのような供述をした職員がいた場合、必ずSCP-XXX-JP収容担当職員まで連絡をしてください。次は胃の内容物を詳細に調査する解剖実験を予定しています。