SCP-(未定)-JP 電子櫺

アイテム番号: (未定)

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル:

説明: SCP-(未定)-JPは、殆どの構造が特殊な電気部品で構成されている、外壁が木製の電子レンジに類似した固定式機械です。SCP-(未定)-JPには、透明な窓のついた片開きのドア、吸気口・排気口など一般的な電子レンジに付いている部品の他、特殊な操作を行うためのスイッチ及びモニターが1個、ボタンが計17個付いています。SCP-(未定)-JPは自身の内部に入れられた物質(以下「対象」)に様々な効果を及ぼすことができます。この能力によって何らかの変化をもたらされた対象をSCP-(未定)-JP-aとします。
以下に記す通り、3Dスキャナーによる3次元構造解析の結果によりボタン及びスイッチの詳細な構造が判明しています。部品の名称は財団が暫定的に呼称するものであり、必ずしも当該アイテムで想定されているものではないことに留意してください。

alter / undoスイッチ
つまみの付いたスイッチで、中央部から左右どちらかに切り替えることでSCP-(未定)-JPが作動します。このスイッチを「alter」側に切り替えることによって、SCP-(未定)-JP内の対象に後述の様々な効果が発現します。効果が発現した後、自動的にOFF状態に切り替わります。一般的な電子レンジの「調理開始ボタン」に相当すると考えられます。
現在、スイッチの「undo」側が何らかの効果を及ぼすかどうかは不明ですが、ある条件の下で効果を及ぼす可能性が示唆されています。

モニターキーパッド
メンブレンスイッチ17個から構成されるキーパッドと、
alterスイッチによって対象に効果を発現させるには、キーパッドにて0~9のアラビア数字とA~Fの半角大文字アルファベットを含む16種の文字を4文字入力し、発現させる効果を決定する必要があります。入力された文字列はモニターに表示されます。1つの文字列には特定の効果が割り当てられており、効果が割り当てられていない、即ち効果を及ぼさない文字列も存在します。文字列は0000~FFFFの65,536通り入力することができますが、過去の実験記録により、このうち効果を及ぼすものは全体の半分以下程度に過ぎないと推定されています。また、入力した文字列に対して該当する効果が割り当てられていない場合、モニターに「ERROR」が表示されること、文字列のうち3400~A000の領域は比較的ERRORが少ないことが報告されています。
キーパッドの数字及びアルファベットはおそらく16進数を入力するものと推定されています。

これらの部品によってSCP-(未定)-JP内の対象に発現が確認された効果の例:
・消滅する。(物質のあった場所が真空状態になったと考えられる)
・外見、材質、物性(またはそのいずれかの組合せ)が変化する。
・融解、蒸発、凝固などの状態変化を起こす。

これらの効果は、これまでに実験対象として利用された全ての物質に対し発現しています。また、既に効果が発現しているSCP-(未定)-JP-aに対してもう一度効果を発現させることも可能です。他のSCPオブジェクトに対しても効果が発現するかどうかは不明です。

以下にこれまでの実験記録を示します。但し、「alter-○○○○」は「文字列○○○○を入力し、alter / undoスイッチをalter側に倒した」ことを意味します。
実験記録(未定)-JP-イ

日付: 20██/██/10 ~ 20██/██/13

 実験担当者: エージェント・█

 実験方法: 1立方センチメートルの樫の木片を多数用意。各試験ごとにSCP-(未定)-JPの内部に入れる。制作意図究明のため、ある程度規則性のある文字列を入力し効果発現を試みる。

  試験イ-1:「alter-FFFF」 ―変化なし。ERRORが表示された。
  試験イ-2:「alter-0000」 ―変化なし。ERRORは表示されなかった。
  試験イ-3:「alter-1000」 ―変化なし。ERRORが表示された。
  試験イ-4:「alter-2000」 ―変化なし。ERRORは表示されなかった。
  試験イ-5:「alter-3000」 ―変化なし。ERRORは表示されなかった。
  試験イ-6:「alter-4000」 ―木片が同質量の茶碗状に変形した。
    (中略)
  試験イ-26:「alter-9999」 ―木片の木の香りがより強く感じられるようになった。
  試験イ-67:「alter-007F」 ―木片が消滅した。木片のあった場所は瞬間的に真空状態になった
                 と推測される。
    (以下略)

この実験全体で試験は計256回行われ、対象の変化以外の目立った変化は見られませんでした。この実験により、「対象の物理的・化学的性質および外見等が変化しないにも関わらずERRORが表示されない」例外的な文字列が少なくとも13種類存在することが判明しました。



ステータス未定義の下書きリスト



批評中下書きリスト



批評中断状態の下書きリスト



批評が終了した下書きリスト

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