Yukkoの砂浜
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案1 ただ一通の手紙を運ぶ為だけの機械箱
アイテム番号: SCP-XXXX-jp
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-jpは常に内気温が0度の状態で光の当たらない専用収容ロッカーに保管してください。収容ロッカー内は常に音波センサで監視し、もし収容違反が発生した際は即座にSCP-XXXX-jpを持ち上げるなどしてタイヤを接地させない様にして下さい。SCP-XXXX-jpを待ち上げる際は、丁重に扱って下さい。もし脱走、実験の際に視認した場合、必要であれば記憶処理をしても構いません。
説明: SCP-XXXX-jpは四輪タイヤの付いたダイヤモンド製の箱です。大きさはミニ四駆とほとんど変わらず、箱、タイヤ共に防火対策が施されています。SCP-XXXX-jpはSCP-XXXX-jp内部に内蔵された、いずれもこれまでにない型のペルチェ素子、ソーラーパネル、リチウムイオン電池によって半永久的に走行する事が可能です。発見当時、SCP-XXXX-jpの箱内部の気圧は、約0.52気圧で保たれていました。箱内部には、一通の英語で書かれた手紙があり、後に発見されたSCP-XXXX-jpを作った本人と思われるリアム・ジョセフ氏の日記から、1716年11月23日時点の物だと予測されます。
SCP-XXXX-jpは、北海道の函館市に於いて走行中の所、その場に居合わせたエージェントが「不安にさせる精神影響を引き起こす箱」として確保する事により収容されました。
SCP-XXXX-jpは、複数回の実験と脱走記録により、その異常性が明らかとなっています。詳しくはインシデント記録と実験記録を参照して下さい。
補遺1: SCP-XXXX-jpが確保され、輸送されるまでの間、SCP-XXXX-jpを囲むことによって走行不可能な状態にしました。ですが、特殊な走行法1でそれを回避し、脱走するというインシデントが発生しました。これについては、タイヤを接地させないことにより未然に防ぐ事が可能だという事が判明しています。
補遺2: SCP-XXXX-jpを使用した実験記録です。現在も実験による使用は可能ですが、実際に走行させるのは危険性を鑑み、禁止されています。
実験記録001
対象: 5人のDクラス職員(D-7584、D-8759、D-5947、D-8635、D-7592)
実施方法: SCP-XXXX-jpを視認させ、その時点での精神状況についてアンケートを取る。尚、正確な結果を得る為、各Dクラス職員にはSCP-XXXX-jpについての情報を開示していない。
結果: D-7584、D-5947、D-8635は「不安」、「近づきたくない」、「何かが怖い」等、似通った返答をしました。が、D-8759は「見ていると辛くなる」、D-7592は「触ってあげない方が良い気がする」と少し意味合いが違う返答をしました。
分析: これらの結果から、SCP-XXXX-jpは恐怖ではなく、近づくことに対する不快感を発生させていると予測されます。
実験記録002
対象: D-9034
実施方法: SCP-XXXX-jpに触れさせ、その反応を観察し、その時点での精神状況についてアンケートを取る。同様に、D-9034にはSCP-XXXX-jpについての情報を開示していない。
結果: D-9034はSCP-XXXX-jpを視認している間、常に嫌悪を示す表情をしていました。D-9034は恐る恐るながら、SCP-XXXX-jpに接触する事ができました。この時について、D-9034は、「最初は怖かったが、触れた時から罪悪感の方が強くなった」と返答しました。
分析: