永遠の築17年

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17年前に撮影されたSCP-1617-JP

アイテム番号: SCP-1617-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1617-JPは表向きにはただの木造住居として管理してください。SCP-1617-JP内には常に2人以上の職員を配置し、記録、管理を行います。また、5年から10年に一度は管理職員を引越しという形で入れ替えてください。その性質から周辺住民への特別な処置、補修作業は必要ありません。 事件1617後、SCP-1617-JP現実改変による影響が危惧される為、SCP-1617-JP敷地内への立ち入り、また建築物の再建は禁じられています。SCP-1617-JPの焼失後の敷地は工事用の囲いで隠し、一般市民の立ち入りを防いでください。長期間の隠蔽について周辺住民に説明が必要となった場合は、地下から遺跡が見つかり工事が長引いていると説明して下さい。

説明: SCP-1617-JPは、200█/█/██に日本の██県██市の住宅街に日本の1960年代の建築技術が使われ建築された二階建ての一般的な木造建築物の家屋です。現在の設計士は██ ██氏です。設計士の情報は不定期に改変されます。SCP-1617-JPの特異性が発覚するまでの所有者は、財団職員の山█ ██氏でした。SCP-1617-JPは強力な現実改変能力を持っており、常に自身が現在より17年前に建築されたという事実を固定します。改変は映像、音声、書物、記憶、ありとあらゆる記録に影響し、山█ ██氏の報告があるまで発覚する事はありませんでした。

200█/█/██の山█ ██氏の報告によると、SCP-1617-JPは199█/█/██に建築された築17年の住宅であるに関わらず、山█ ██氏とその家族は198█/█/██からそこに18年居住しており、17年より前に関する会話が周囲住民との会話も噛み合わないと言うことでした。山█ ██氏の報告を元に調査したところ、SCP-1617-JPの特異性の発覚に至りました。SCP-1617-JPの改変能力は全世界に及びますが、敷地内には影響しないためSCP-1617-JPに関する重要な情報はSCP-1617-JPの敷地内に保管されます。

山█ ██氏: あの建物は永遠に17年前から存在している。今までも、これからも。最低でも、私達が暮らしていた198█年よりも前からは存在していたにも関わらず、だ。結局、あの建物はいつから存在しているのだろう? 記録が残っていない以上確かめる事は叶わないが、もしかしたらずっとずっと前から、もしかしたら世界の始まりから存在しているのか? 今あの建物を設計、建設したと言っている人物は、実際には建てた筈はない。最低でも私達が暮らしていた時には建てていなかった筈だから…………いや、建てたのか? 最初の最初に建てた、最初の建築者は存在するか…………? …………考えるのはやめよう。頭が痛くなる。

SCP-1617-JPの特異性が発覚した後、山█ ██氏よりSCP-1617-JPの研究者として着任したいとの要請がありました。山█ ██氏は以前より現実改変を引き起こすSCPの研究者として活躍していたため、要請通り山█ ██氏をSCP-1617-JPの管理者として着任させました。

調査記録: SCP-1617-JPを販売していた不動産屋についての調査記録です。

販売年 不動産名 備考
198█~ ████ 確認できる限り一番古くにSCP-1617-JPを販売し始めていた不動産。SCP-1617-JPに保管されていた書類から判明。
199█~ ███ 山█ ██氏が在住の間に販売していた不動産が改変していた模様。SCP-1617-JPに保管されていた書類から判明した。しかし、過去にも現在にも該当の不動産が存在したことは無い。
200█~ ████ 198█年からSCP-1617-JPを販売していた不動産と同じ不動産。
200█~ ██ 現在の『17年前にSCP-1617-JPの販売を開始した』不動産。

事件記録1617
20██/█/██、火事によりSCP-1617-JPの建築物が焼失。記録の持ち出しに成功しました。

その後の研究により、あらゆる情報は建物焼失後の敷地内でもSCP-1617-JPによる現実改変を逃れる事が可能だと確認されました。山█ ██氏の要請により焼け跡の地下に記録保護施設の建築、また、SCP認定を建築物から土地そのものの認定に変更する事が検討されています。

この事件からSCP-1617-JPに関する全ての情報には情報管理チーム"アキレスと亀"により、二日に一度の情報日時の書き換えが行われます。
これにより日時の改変の問題は解決したと思われますが、日時を除くあらゆる事象の情報自体が改変されてしまった場合の対策は立てられていないため問題視されています。
また、既に改変されてしまったと思われる事象については認識が不可能な為、早急の対策が求められます。

山█ ██氏: あの建物は焼失してしまったか……………とにかく、今すべき事はあの焼失跡を保持し続ける事だ。情報を改変されないまま保存し続けることが可能な安全な場所が焼失した今、SCP-1617-JPに関する、いや、世界の全ての情報は、今も認識されない内に17年前にあの建物が建てられたと言うことを基準に時を追いかけて更新されてしまう。書き直せる情報と違って、変えようのない写真は常に変わっていってしまう………検討の早めの実行を頼むよ。………それよりも楽しみなのは、17年後、今の焼け跡がどうなるかだ。何も無いところにいきなり建物が立つのか、それとも建築中の骨組みが焼けるのか。そもそも17年前に建てられたという事実を維持する現実改変の中で、火事自体が無かった事になるのか……………楽しみだ。



ステータス未定義の下書きリスト



批評中下書きリスト



批評中断状態の下書きリスト



批評が終了した下書きリスト

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