下書き『意思あるモノ』


rating: 0+x

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 現在SCP-XXX-JPはサイト-▇▇▇▇の多目的実験室に置いてある水瓶の中に保管してあります。警備には二人の武装警備員を使用します。

説明: SCPーXXXーJPは5ℓの有機体に対して異常性のある無色無臭の軟水です。逆に無機物に対しては異常性を発生しません。そしてSCP-XXX-JPは未知の方法で水瓶の中には常に5ℓの異常性のある軟水で満たされています。▇年前に同サイト内で起きたが収容違反を起こした際に対応していた機動部隊の一人が発見しました。収容違反したSCP-▇▇▇-JPの影響が考えれれます。
過去の実験でSCP-XXX-JPが紫色や赤色に変色した事や、Dクラスを使用して味があるか調べた時、誤って肌に触れた研究員が[削除済み]して死亡した事案があります。
SCP-XXX-JPは実験に携わる研究員はその点を理解している必要があります。

実験記録第14回目 - 日付19▇▇/▇▇/▇▇

対象: SCP-XXX-JP

実施方法: SCP-XXX-JPに熱を与える実験、多目的実験室内の温度を100℃まで上げる。

結果: 室内温度が100℃に到達して5分経過、SCP-XXX-JPから湯気が上がっている。
10分経過、SCP-XXX-JPの色が赤くなり突然噴き出す。担当研究員から実験中止の指示が出る。

分析: SCP-XXX-JPは役1時間掛けて元の軟水に戻る。

SCP-XXX-JPが噴き出した際に壁の一部が溶けていた。壁の耐久性を考えるとSCP-XXX-JPが赤くなった時の温度は1000℃前後であったと予想される。 ▇▇▇担当研究員

実験記録第15回目 - 日付19▇▇/▇▇/▇▇

対象: SCP-XXX-JP

実施方法: 実験室内の温度を-20℃まで下げる。

結果: 実験室内の温度が-20℃になって15分経過、SCP-XXX-JPの表面が凍っている。
30分経過、SCP-XXX-JPの表面温度を調べると-243℃に下がっている。実験を終了する。

分析: 実験終了後、SCP-XXX-JPは役30分掛けて元の軟水に戻る。

もしあのまま実験を続けていたら絶対零度まで下がっていたかも知れない。 ▇▇▇担当研究員

これらの実験を合わせ検証した結果、SCP-XXX-JPには周囲の温度を吸収する性質があると仮定されます。
現在も実験と検証は続けられています。

補遺: SCP-XXX-JPの追加記録を参照するにはレベル3以上の提示が必要です。

    • _

    ようこそ▇▇▇▇ ▇▇▇様。
    閲覧可能ファイルを表情します。

    ファイルを提示しています………

    - 日付19▇▇/06/23

    実験第17回目では室内を湿度100%して観察する予定だったが出来なかった。
    問題が起きた。SCP-XXX-JPの軟水が赤く変色していたのだ。
    私はSCP-XXX-JPから約30㎖を取り出し成分を調べてみた。それは人間の血液だと判明した。更に血液のDNAを調べてみると・・・私の弟のものだった。
    私の弟は既に亡くなっている。6年前に交通事故に巻き込まれてだ。既に亡くなっている人間の血液が5ℓ変化した事に関しては他のSCPオブジェクト

    にも起きている異常性である為、特別珍しい事ではない。

    だが私はSCP-XXX-JPの新たな異常性に対してサイト管理者に報告し人員を増やす様に要請した。サイト管理者は自体を重く捉えたのか即答で緊急チームを召集してくれた。
    そしてサイト管理者は慎重に行う様に言った。私は無論そのつもりだ。
    初めに5ℓ全てのSCP-XXX-JPを水瓶から取り出しもっと厳重に保管が可能な実験室に移す事にした。その際に一人の研究員が水瓶の底に文字が書かれていると言った。
    他の研究員も勿論私も水瓶の底を見た。
    ”あの人の所に帰りたい”
    と文字が掘られていた。あの人とは誰なのかは不明だが原因究明に繋がるかも知れないと判断して水瓶の方も調べる事になった。
    私達は掘られていた”あの人”とはSCP-▇▇▇-JPではないかと推測をたてたが確定は出来ていない。そもそもSCP-▇▇▇-JPは人形オブジェクトでは無いからだ。
    現在も異常性の追求は続けられている・・・私はこの記録を作成しながら何処か違和感を感じていた。

    - 日付19▇▇/07/02

    SCP-XXX-JPの異常性発生から一週間以上経過したが特定も原因も未だに特定出来ていない。そして私が感じている違和感は日に日に何処か恐怖に近いものに変わりつつあった。
    それはSCP-XXX-JPの方にではなく、水瓶の底に掘られていた文字にだ。あの人とは誰なのか果たして文字通りの意味なのか、そして何処に帰りたいのか分からない。

    - 日付19▇▇/07/09

    原因が未だ判明しないまま更に一週間が経過した。私は気分を変える為に今日はSCP-XXX-JPが入っていた水瓶について記録する。
    あの水瓶は私が若い頃にとある店で手に入れたで。その店は壊れた家具や電化製品を修理する所謂修理屋だ。代々続く歴史の長い老舗であり独特の雰囲気のある店だった。住んでいた家から近い事もあり私は何度か足を運んだ。自然と店長とは顔馴染みにもなった。
    そして私はその店の店長が物を創る事が好きなのだと知った。
    趣味で壺や家具等を自作して自身で使うだけなら何ら変わりない趣味の範囲だ。だが私が興味を惹かれたのは自作した物に一言入れるという所である。
    私は店長に好奇心から自作した物に文字を入れる理由を聞いてみた。店長は
    「こうして文字を入れると愛着が出るんだ。自分で作った物も誰かに貰った物もな、物を大切に長く使う事を心情にしている私の家系に受け継がれてる習慣なんだ。”命を吹き込む様に物を作り、最後に文字という名の産声をあげさせる”ってな」
    店長は話を続ける。
    「ここだけの話、うちの初代様は何でも魔術師だったらしくて、物に魂を宿して意のままに操る事を目的に様々な実験を繰り返していた。付喪神を作る事を目指していたらしいが、最終目標は今となっては誰も分からない。長い年月の末に物に意思を持たせられる事には成功した。それが文字を入れる事だ。だがその頃には初代様には寿命が近付いていた。初代様は自分の魂と血に魔術を施した。千年後に自分の血を引き継ぐ子にその力が宿る様に。」
    店長は最後に「まぁ、今では子守唄にもならない御伽噺ですがね」と笑いながら言ったが、私は笑えなかった。
    異常性を持つオブジェクトや、それらを独自の技術で制作する要注意団体を知っているからだ。店長は
    「そういえば、後▇年したら初代様が言っていた千年後だったな」と思い出した様に言った。
    そして店長は現在水瓶を作成していると言った。私は思わずその水瓶を譲ってくれないか頼んだ。店長は笑顔で了承してくれた。
    その際に店長は
    「何か入れたい言葉はあるかい?」
    と聞いてきた。私は水瓶の底の裏側に”一日一善”と入れて欲しいと頼んだ。
    数日後に完成した水瓶を受け取り自宅に飾る事にした。そして年月が過ぎ、サイトに自身の研究室を持つ様になって水瓶を自宅から持って来た。ただ飾るよりもこうして使った方が良いと当時思ったからだ。
    その店には頻度は減ったが今でも気が向けば足を運んでいる。当時の店長は病で他界して今は孫が跡を継いでいる。
    若い10代後半の男性だ。当時の店長の生まれ変わりじゃないかと思う位に仕草も話方も似ていたのを覚えている。
    この一件が落ち着いたら久し振りにあの店に行こうと思っている。

    - 日付19▇▇/▇▇/▇▇

    これは音声録音だ。今から記録する事が財団に伝わる事を祈る。
    私達はどうして今まで気付かなかった。
    異常性があったのは1つだけではなかった。
    水瓶の方にも異常性があったのだ。水瓶の底にあった文字が変化していた。
    ”ゆるさない”
    と言う文字に変わっていた。そして未知の方法で水瓶から水が溢れ始めた。溢れた水はまるで触手の様に私達に襲い始めた。
    顔を水に包まれて溺れる研究員、触手に触れた途端全身の水分が蒸発してミイラの様に干からびるセキュリティ、触手から飛び散る水滴に接触してみるみる凍る壁
    私は何とか地獄を抜け自室に何とか逃げ延びた、今壁の向こう側では悲鳴と水の音が絶えず聞こえる。
    サイトも封鎖されて外に出る手段もない、そして同サイトに収容されている複数のオブジェクトも収容違反を起こすだろう。
    機動部隊が自体の収束に全力を尽くしてくれるだろう。その頃には私は既にこの世にいない。
    何故ならドアの隙間から水が染み出てきているからだ。
    確証も根拠もないが修理屋を調べてみてくれ。店長が言っていた千年と水瓶の液体に異常性が発生した日が一緒なのだ。
    推測の域だがそこにSCP-XXX-JPが異常性を持った原因があるかも知れない。

    その後銃声の音が発生して記録が終わっている。
    サイト-▇▇▇▇は複数のオブジェクトの収容違反が発生、その最中SCP-▇▇▇-JPが破壊され無力感されました。収束するまでに▇▇▇▇人の職員と一般人が犠牲となりました。
    目撃した複数の一般市民は一時的に拘束して記憶処理を施し解放しています。
    現在エージェントがSCP-XXX-JP記載のあった修理屋を捜索中です。
    水瓶をSCP-XXX-JPに指定し捜索を続けていますが見付かっていません。O5-4の権限にによりオブジェクトクラスをKeterに変更されました。

    IDを入力して下さい。
    レベル5クリアランスID:***-***-***-***

      • _

      確認中…
      …………提示確認完了

      エージェント・▇▇▇報告書 - 日付20▇▇/03/18

      私は▇▇▇担当研究員の記録にあった修理屋と思われる店を京都府▇▇市で発見しました。店の中は独特の雰囲気のある店でした。
      店の中には数人の職人が作業していました。私は近くにいる職人にこの店の店長は誰か聞きました。職人は一番奥で作業しているのが店長だと答えました。店の奥では20代後半位に思われる男性が家具を修理していました。
      私は店の置く足を進めました。店長は私に気付くと作業を止めて挨拶しました。私は挨拶を返して店の中を見ても良いかと聞いた。
      人柄が良さそうな印象を受ける店長で彼は笑顔で「どうぞ」と言ってくれた。私はまだ記録のあった修理屋とは断言出来なかったので暫く様子を見る事にしました。
      そしてそこで私は自身の眼を疑いました。
      収容違反から発見されずにあったSCP-XXX-JPと形状が似ている水瓶が置いてあったのです。
      水瓶の中には5ℓ程の水が入って数匹の金魚が泳いでいました。
      私は店長に水瓶の事を聞いてみました。
      店長は「それですか、それは私の祖父がある人に譲ってくれと頼まれ譲った水瓶です。数年前突然店前に置かれ『事情により返却いたします。誠に申し訳ありません』と張り紙が貼られていました。」
      そう言って店長は水瓶の傾け水瓶の底の裏側を私に見せました。
      そこには”一日一善”と言う文字が掘られていました。
      私は確信しました。この水瓶は間違いなくSCP-XXX-JPなのだと、私はこの時点で財団に連絡しようと思いましたが突然背後から背筋が凍る程の悪寒を視線を感じました。
      振り向くとそこには壁があるだけで棚には壺や絵が入っている額縁があるだけでした。
      店長は私が棚に飾られている壺に興味があると勘違いしたのか「申し訳ありませんがあれらは非売品です」と答えた。
      私は言い表せない何かを感じながら何故かと聞いた。すると店長はあれらは自分の自作であり売り物ではないと答えた。
      私は彼に自分も物作りに興味があるので参考に見せて欲しいと伝えました。自分でも何故その様な事を言ったのか分かりません。店長は了承してくれ棚に飾ってある額縁を手に取って私に見せてくれました。
      私は額縁を受け取り眺めていると額縁の裏側に文字が書いてあるのを発見しました。
      ”第10作品記念”
      私は彼にこれはどう言う意味か聞きました。彼は照れ臭そうに
      「これですか、家に代々受け継がれている習慣です。こうしてその時の心情や書きたい文字を書くと愛着が沸いて大切に使おうと思えるんです。それは文字通り私が作った10作品目でその記念に書きました。」
      私は調査の為に他の作品も見せて欲しいと頼みました。彼は足下に置いてある小さな壺を見せてくれました。
      「これは先日完成した小壺です。味噌入れにでも使おうと思いまして、此所に”美味しくなれ”と掘りました。」
      そう言って彼は壺の底を私に見せました。そこには
      ”かえれ”
      と書かれていました。
      私は言葉が出ず金縛りにあったかの様に言葉を発する事も動く事も出来ませんでした。
      ですが店長が壺を降ろし掘られた文字から視線が外れると何事も無かったかの様に言葉を発する事も動く事も出来ました。私は良く見えなかったのでもう一度見せて欲しいと頼みました。
      店長はもう一度壺の底を私に見せました。そこには”美味しくなれ”と掘られていました。
      気のせいかと思い私が彼の他の作品を眺めていると棚の端に座っている一体の人形が目に止まりました。
      西洋風の人形で胸辺りまであるストレートの金色の髪、青い目、黒いドレスに身を包んだ人形でした。
      店長に聞くと「あれは祖父の最後の作品です。孫娘が出来たらプレゼントするつもりで作ったそうです。生憎と孫は私一人のみで叶いませんでしたが」と人形を優しく抱き抱えた。
      「今では私がサボらない様に見張っていますがね」と彼は笑いながら言った。私は彼が抱えている人形の無機質な眼が何故か私を睨んでいる様な錯覚に襲われました。そして私は店長にその人形にも文字が書いてあるのかと聞きました。彼は無論書いてありますと答えました。
      ”貴女を何時も見守っています”と書かれていると言って彼は人形の来ているドレスをずらし人形の背中を見せました。そこには
      ”ここからきえてください 私達は彼の傍にずっと居たいのです”
      と書いてありました。私は目を見開きました。目を固く閉じてもう一度開くと ”貴女を何時も見守っています”と言う文字になっていました。
      しかし、私は目の錯覚ではいと確証が持て水瓶だけではなくさっきの小壺も、この人形も意志を持っている。そして私に対して明確な敵意を持っているのだと。
      私は彼に悟られない様に礼を言って店を出る事にしました。このままこの場所に留まり続けるのは危険だと感じたからです。
      店長は「また何時でも来て下さい。」と優しく言ってくれました。
      ですが私には異常性のある作品の数々よりも・・・それらに囲まれて正常である彼が逆に異常に見えました。

      この報告書を元に調査を進めると以前に二人組の暴力団が土地の権利を奪う目的で店長を殴って危害を加えた傷害事件があった事が分かりました。更に進めるとその暴力団は店長に危害を加えた翌日に全員惨殺された死体で発見されています。
      当時の警察は暴力団同士の抗争として処理されています。財団は警察が押収した証拠品の中から監視カメラのテープを入手しました。再生すると劣化と破損で激しい砂嵐しか映り何も見えませんでしたが一部修復する事に成功しました。
      そこにはエージェント・▇▇▇が店内で見た西洋風の人形が何処からか入手した肉斬り包丁で暴力団構成員を切断している映像でした。
      人形は店長を殴ったと思われる構成員を足下から少しずつ刻んでいます。刻まれている構成員からは断末魔と恐怖と苦痛に顔を歪めています。構成員は生きたまま刻まれていたのです。
      此所から先は修復不可能でしたが暴力団同士の抗争ではない事は分かりました。
      エージェントの報告書と監視カメラの映像、そしてサイト-▇▇▇での深刻な収容違反をまとめ検証した結果

      1.SCP-XXX-JPと同じ修理屋の店長が作成したオブジェクトには意志がある。
      2.SCP-XXX-JPのオブジェクト群は店長の元を離れる。あるいは店長に危害を加える意志がある場合に攻撃的になる。
      3.SCP-XXX-JPのオブジェクト群は何もしなければ異常性を見せない。
      4.SCP-XXX-JPの異常性が確認されたのは初代が言っていた千年後に一致する。
      という事が判明しました。
      O5-4の権限によりこれらのオブジェクトの収容中止とし監視に留める様な指令がされました。

      我々財団は本来ならSCP-XXX-JPのオブジェクト群、それと修理屋の店長を収容しなければならないだろう。だが彼の祖父が作成したSCP-XXX-JPの一つでサイトの崩壊と複数の収容違反が起きた事から財団が収容した場合どの様な事が起きるか火を見るより明らかだ。
      それは店長の収容を実行した場合も同じだ。もし店長が収容を拒み財団が危害を加えてしまった。もしくは死亡させてしまった場合はSCP-XXX-JPのオブジェクト群が一斉に財団に襲い掛かってくる可能性が考えられる。
      私が一番恐れているのは、SCP-XXX-JPのオブジェクト群が財団職員=人間と認識して襲い掛かって来た場合、一般人にも被害が出る可能性だ。
      飛躍している話なのは重々承知している。だがそれは世界終焉シナリオに繋がる。我々に今出来る事はあの意志を持ったオブジェクト群を店長から引き離さず監視を続ける事だけだ。
      O5-4

      補遺: 現在はエージェントが監視任務を行っています。
      そして修理屋の店長を要注意団体と指定するか現在も議論が続けられています。



ステータス未定義の下書きリスト



批評中下書きリスト



批評中断状態の下書きリスト



批評が終了した下書きリスト

Unless otherwise stated, the content of this page is licensed under Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License