アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXXーJPはサイトー▇▇▇▇の人型収容室に収容されています。収容室の前には武装警備員が2名配置されています。
keter認定後、SCP-XXX-JPはサイトではなく発見された場所には機動部隊による監視が行われています。
説明: SCP-XXX-JPは身長150cm程の西洋人形です。背中に『貴女を見守っています。』と文字が書かれています。SCP-XXX-JPは喋る事が可能で意志の疎通が出来ますが動く事は出来ません。
SCP-XXX-JPは▇▇府▇▇市で起きた殺人事件の現場で地元警察に潜入していたエージェントによって発見されました。現場に赴いていた警官達の『あの人形に見られている気がする。』『誰かの視線を感じる。』と言う話からエージェントが人形に触れようとすると、首を動かしてエージェントと目を合わせた事から収容に繋がりました。
警官達は一時的に拘束、その後記憶処理を行い解放しています。
補遺:
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SCP-XXX-JPへのインタビュー記録
対象: SCP-XXX-JP
インタビュアー: ▇▇▇担当研究員
<録音開始 [19▇▇/09/11]>
インタビュアー: 気分はどうだSCP-XXX-JP?
SCP-XXX-JP: 変りありません。SCP-XXX-JPとは私の事ですか?
インタビュアー: そうだ。君はSCP-XXX-JPとして我々に保護されている。
SCP-XXX-JP: [沈黙]インタビュアー: 早速だが、君の生みの親について教えてくれないか?
SCP-XXX-JP: お断りします。貴方達に教える義理はありません。
インタビュアー: 確かに君が私達に教える義理はない。だが我々にはどうしても君の生みの親から聞かないといけない事がある。
SCP-XXX-JP: [沈黙]
インタビュアー: だから教えてくれないか?
SCP-XXX-JP: [沈黙]
インタビュアー: [▇▇▇担当研究員から記録終了の指示が出る。]
<記録終了>
終了報告書: その後SCP-XXX-JPは一切の応答を示さなかった。
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対象: SCP-XXX-JP
インタビュアー: ▇▇▇担当研究員
<録音開始 [19▇▇/11/06]>
インタビュアー: SCP-XXX-JP、我々が君を見付けた時に一人の女性が殺害された事は覚えているか?SCP-XXX-JP: はい、覚えています。
インタビュアー: では単刀直入に聞く[数秒沈黙する。]女性を殺害したのは君か?
SCP-XXX-JP: はい、その通りです。インタビュアー: 理由を聞いても?
SCP-XXX-JP: [沈黙]インタビュアー: 我々には教えられない理由か?
SCP-XXX-JP: いいえ、話したくないだけです。
インタビュアー: そうか、今回はここまでにしよう。
<記録終了>
終了報告書: SCP-XXX-JPがどの様に殺害したかによって収容プロトコルを変更しなければならない。現状では殺害された女性は首を引き千切られた事しか分かっていない。以降SCP-XXX-JPとの接触の際にセキュリティを3名同行させる事が決定しました。
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対象: SCP-XXX-JP
インタビュアー: ▇▇▇担当研究員
付記: [セキュリティを3名同室させる。]
<録音開始 [19▇▇/01/17]>
インタビュアー: SCP-XXX-JP、君は自身がどういった存在か自覚はあるか?SCP-XXX-JP: はい、私はあの人に創られた存在です。
インタビュアー: あの人とは君の生みの親の事だな、では次の質問だ。生みの親は人間か?SCP-XXX-JP: はい、人です。ただモノに魂を宿らせる事が出来るだけの人間です。
インタビュアー: 詳しくおしえて欲しい。
SCP-XXX-JP: [数秒沈黙]あの人の家系は代々、モノに魂を宿らせる事が出来る家系です。インタビュアー: どうやって魂を宿らせる?
SCP-XXX-JP: 文字を書くのです。言葉には魂が宿る様に文字にも魂が宿っています。あの人の家系はそうして私達を生み出しました。私の背中の文字がそれです。
インタビュアー: 創ってどうするつもりだ?
SCP-XXX-JP: 付喪神です。あの人の家系は付喪神を生み出すのが最終目標でした。
インタビュアー: でした?
SCP-XXX-JP: 先代が子に私達を生み出す方法を伝えずに亡くなりました。
インタビュアー: ではもう君の様な存在は今後創られないのか?
SCP-XXX-JP: いいえ、先代の子は私を生み出しました。過程は偶然の産物ですが。
インタビュアー: そうか、今回は貴重な話を聞かせて貰った。今回のインタビューを終了する。
<記録終了>終了報告書: インタビューの結果からSCP-XXX-JPと同様の異常性を持つ存在が複数存在する事が分かった。
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対象: SCP-XXX-JP
インタビュアー: ▇▇▇担当研究員
付記: [セキュリティを3名同室させる。]
<録音開始 [20▇▇/02/04]>
インタビュアー: SCP-XXX-JP、いい加減に君の生みの親が何処にいるか教えてくれ、決して危害を加えないと約束する。SCP-XXX-JP: [沈黙]
インタビュアー: どうすれば話してくれるのだ?SCP-XXX-JP: 私を此所から出して、あの人の元に帰して頂けるなら話します。
インタビュアー: それは出来ない、君の存在はSCP-XXX-JP: [▇▇▇担当研究員の言葉を遮る]分かりました。では[キシっと音が鳴りSCP-XXX-JPが立ち上がった。]自力で帰ります。
インタビュアー: 動けたの[グチャと何か潰れる音と発砲音が鳴る。]
<記録終了>
サイト-▇▇▇▇は複数のオブジェクトの収容違反が発生、収束するまでに▇▇▇人の職員と一般人が犠牲となりました。
目撃した複数の一般市民は一時的に拘束して記憶処理を施し解放しています。
SCP-XXX-JPのオブジェクトクラスをKeterに変更。捜索には機動部隊が任務にあたっています。
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[20▇▇/02/04]
このメッセージが届く事を祈る。我々はSCP-XXX-JPと制作者を発見した。場所は[編集済み]府[編集済み]市にある民家だ。即座に機動部隊が出動してSCP-XXX-JPの収容と制作者を確保した。
それが誤りだった。
SCP-XXX-JPと同様の異常性を持つ道具が財団を襲ってきた。恐らく制作者に危害を加えたと認識されたからだと思われる。
無論、応戦したが叶わなかった。
水を触手にして襲う水瓶、絵の中に人間を閉じ込めて滲ませる様に消滅させる額縁、人間を軽々と引き千切る西洋風の人形。
部屋の外では今でも無数の道具が財団職員も一般市民も関係なく襲われている。おまけにサイトから複数の収容違反も起きている。
我々は、我々の世界はもう駄目だろう。だからSCP-XXX-JPと制作者の収容には気を付けろ。
制作者には危害を加えず監視するのが望ましいかもしれない。
我々の二の舞になるな。未来の財団から過去の財団へ
このメッセージはSCP-▇▇▇▇-JPを使用して送信してされている事が判明、メッセージの内容にあった民家にエージェントが向かうとSCP-XXX-JPと文字が書かれている道具が複数発見されています。
メッセージからSCP-XXX-JPの収容手順が確立されるまで監視は続けられます。