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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

a320.jpg

SCP-XXX-JP

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP群、SCP-XXX-JP-1群はサイト-8181の小型電子機器収容倉庫████番に保管されます。

他オブジェクトの収容違反の発生、外敵のサイト襲撃等により小型電子機器収容倉庫████番付近を侵犯した場合はSCP-XXX-JPを優先的に他の安全なサイトまで運送してください。実験の際はサイト管理者による許可が必要です。

SCP-XXX-JP-1群に関するデータはセキュリティクリアランスレベル3に区分されています。新たなSCP-XXX-JP-2の作製を希望する場合はサイト管理者による検閲が行われます。SCP-XXX-JP-1を新たに生成する試みは現在推奨されません。

SCP-XXX-JP-2は定期的に担当の精神カウンセラーによって人格に異常が無いか要診断された担当職員によって交流を図ります。
他の業務に支障が出ない程度に交流を図ります。
現在、SCP-XXX-JP-2を発生させることは禁止されています。
もし人類に対して敵対的な行動を取るSCP-XXX-JP-2が出現した場合は、サイトに展開している機動部隊み-1”チートコード”によって捕縛、場合によっては終了されます。

SCP-XXX-JP-2を出現させるために”プロトコル・アップデート”を実行する場合はサイト管理者によってSCP-XXX-JP-2のゲーム内での特徴を検閲されなければなりません。現在プロトコルは凍結されています。

一般的なゲームを用いた動画ファイル等に”プロトコル・アップデート”が発生している兆候が確認された場合、財団が所有するタイトルであった場合は監視を強化し、ネットワーク調査を行い購入者を割り出してSCP-XXX-JP,SCP-XXX-JP-1の回収を行います。

SCP-XXX-JP-3が発生しているか、SCP-XXX-JPを用いる確認作業をSCP-XXX-JP-1群に対して定期的に行います。

説明: SCP-XXX-JPは中国製の小型ゲーム機DINGOO A320に類似した、製造元および発売年月不明の携帯型ゲーム機媒体です。

既存のゲームソフト全てが挿入出来る他、多大なメモリを要求するソフトでも問題なく起動します。起動後にSCP-XXX-JPはゲームデータに対応した既存の家庭用ゲーム機媒体を模した形態に変化します。内部構造の再現、複製には201█年██月██日現在まで失敗しています。

画像の背面にはカメラ、側面にはスピーカー、画面の下にはマイクが内蔵されており、不活性時でも問題なく機能します。また、一般的なインターネットに接続可能です。

201█年██月██日現在、SCP-XXX-JPは2██台確認されています。
現在財団が収容しているのは5█です。

SCP-XXX-JPを用いて起動させたフラッシュメモリ、またはゲームソフトはSCP-XXX-JP-1と呼称します。
一度SCP-XXX-JP-1となったゲームソフトは既存のゲーム機媒体による起動が不可能になります。

201█年██月██日現在、SCP-XXX-JP-1群は3██例確認されています。 全てのゲームソフト、ダウンロードしたゲームデータはSCP-XXX-JP-1に変質させ、管理されています。
現在財団が収容しているのは1█です。

SCP-XXX-JPは既存のゲーム機媒体に対応するゲームソフトを挿入して起動しゲームをプレイするか、既存のゲームをダウンロード出来る環境下でゲームをダウンロードしプレイすると、特異性が発揮されます。

SCP-XXX-JP-1にて描写される生物キャラクターはゲームのプレイヤー、そしてプレイヤーが存在する世界が自分達がいる世界とは別に存在すると段階的に認識していきます。この認識の段階はSCP-XXX-JPの電源を入れてから、30分以上ゲームをプレイした後にSCP-XXX-JPの電源を切るまでを、1回のプレイ回数としてカウントされ、プレイ回数が2回を越えてから進行していきます。これは別のSCP-XXX-JPによって同じタイトルをプレイしても、進行度は継続されます。

認識は段階によって4段階に分けられます。最終段階になるとプレイヤーはSCP-XXX-JPのカメラ機能を用いて認識出来る、SCP-XXX-JP-1の中の世界に存在する生物キャラクター全般をプレイヤーが存在する世界に出現させることが可能です。

現実世界に出現可能な、この実体をSCP-XXX-JP-2と呼称します。
SCP-XXX-JP-2は現実世界の物体への干渉が可能ですが、プレイヤー以外からの干渉は受け付けません。SCP-XXX-JP-2はSCP-XXX-JPのカメラ機能によってのみ認識が可能です。

SCP-XXX-JP-2の現実世界への出現、ゲーム内への帰還はプレイヤーによって自由に行うことが出来ます。主にキャラクターの問いに対して現実世界に発生させるかどうかを実行者によって決定します。

現実世界におけるSCP-XXX-JP-2の死亡はプレイヤーによって処理が選択出来ます。
SCP-XXX-JP-2の死亡時にSCP-XXX-JPの画面上に『continue OR rewind?』というメッセージ表示されます。

加えて『continue』『rewind』の選択肢が表示されます。『continue』はその場でSCP-XXX-JP-2の全ての致命的な疾病、裂傷等が完治します。SCP-XXX-JP-2自身の疾病、裂傷等の記憶は保持したままです。
『rewind』はSCP-XXX-JP-2をゲーム内へ帰還させます。致命的な疾病、裂傷は『continue』同様に完治します。

SCP-XXX-JP-2はSCP-XXX-JPに表示されている場合、
ゲーム内、現実世界関わらずSCP-XXX-JPのスピーカーからの発声、若しくはSCP-XXX-JPに表示されるメッセージウインドウでプレイヤーと交流を図る事が出来ます。

201█年██月██日現在、確認されているSCP-XXX-JP-2は23██2体です。
現在財団が保護しているのは6█体です。

SCP-XXX-JP-3は、SCP-XXX-JP-2が発生すると出現する、SCP-XXX-JP-1の元となったゲームの特徴が引き継がれた異常空間です。

元のゲーム内の文明レベル、現実世界との差異に関わらず、SCP-XXX-JP-2はこの空間内で問題なく生存が可能です。

現実世界の物品をSCP-XXX-JP-2に持たせる事で、SCP-XXX-JP-3と現実世界を自由に物品が移動可能です。

SCP-XXX-JPを用いてSCP-XXX-JP-3を観察する際、その映像は画面左下に表示されたタイムラインに基づいたSCP-XXX-JP-3を映し出しています。タイムラインには必ず、日本の標準時が示されます。

SCP-XXX-JPで、SCP-XXX-JP-3を映す画面を操作出来ます。SCP-XXX-JP-2からはSCP-XXX-JPの画面が空中に浮遊する映像に見えると言われています。

SCP-XXX-JP-3は、SCP-XXX-JP-2同士が同シリーズだった場合、SCP-XXX-JP-3が発生した時点で既存のSCP-XXX-JP-3と地続きに繋がります。また、同共通点があった場合、融合します。

SCP-XXX-JP-3はSCP-XXX-JP複数台によって観測が可能であり、一種類のSCP-XXX-JP-2につき一種類のみ生成されます。

SCP-XXX-JPは、201█年██月██日に日本の秋田県████市████町のリサイクルショップに立ち寄った財団エージェントが、一般客が「ゲーム機媒体を買いなおして何回も試しているのに、エラー表示しか出ない」という不審な現象に注目し、当該のゲームソフト、ゲーム機媒体の回収に至りました。

財団エージェントは一般客及び店員にクラスA記憶処理を行った後サイト8181へ運送。近辺調査を行いました。ゲーム媒体に異常はありませんでしたが、フラッシュメモリは通常よりも大幅にデータ領域が拡張されていました。ゲーム機媒体は異常性が認められないため破棄。フラッシュメモリの詳細な研究が行われました。

しかしそれ以上の成果は得られず、『規格外な容量を持つがプレイできないPlayStationVitaのフラッシュメモリ』というAnomalousアイテムとしてサイトロッカーに保存されていました。

その後の201█年██月██日に、リサイクルショップから1kmほど離れたアパートに住む40代の無職、田中 ██氏が窃盗の罪で逮捕された際に、潜入していた財団エージェントが取り調べでSCP-XXX-JPの存在について田中氏が言及したため、田中氏の自宅からSCP-XXX-JPの回収に至りました。

SCP-XXX-JPの異常性から考察し、先述のSCP-XXX-JP-1との関連性が示唆されたため、後述の実験を経て双方のオブジェクトは現在のSCP-XXX-JP、SCP-XXX-JP-1として再分類されました。
また、田中氏の自宅、及び自宅付近にて不審な現象が相次いで発生。現地エージェントの調査により、SCP-XXX-JPを用いてSCP-XXX-JP-2群を発見、保護しました。

後の追跡調査により山田氏がSCP-XXX-JPを用いてプロトコル・アップデートを行い発生させたSCP-XXX-JP-2群によるものと判明しました。現在、山田氏が発生させたと思われるSCP-XXX-JP-2群は財団の保護下にあります。SCP-XXX-JPを用いて帰還されました。

また、日本支部全体のフィールドエージェントにゲーム関連の情報媒体、一般市民への聞き取り等によりSCP-XXX-JP、SCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JP-2、SCP-XXX-JP-3の回収が早急に進められました。SCP-XXX-JPが発する微弱な電波を逆探知する方法で回収効率が更に向上したことは特筆すべきです.

以下はSCP-XXX-JP-2を発生させるプロトコル・アップデートの概要です。

認識の進行段階 プレイ回数 主な変化の概要
第一段階 プレイ回数2回以上5回未満 ゲームシナリオの改変 キャラクターのセリフの改変 未収録のキャラクターボイスの出現 ゲーム内のキャラクターは以上の変化に対して認識はしていない
第二段階 プレイ回数5回以上10回未満 キャラクターは経験している事象に対してデジャブ感を覚える
第三段階 プレイ回数10回以上 本来のゲーム内に全く登場しない隠しアイテム、あるいは隠しイベントとして『ゲームシナリオ』が、何の脈略もなく出現。主にロードした地点から3分以内で実行者が必ず遭遇する。キャラクターは自分達が誰かが描いた脚本の上で行動している事を完全に理解する。悲劇的な展開があった場合、自分達で回避しようとするが必ず失敗に終わる。
第四段階 プレイ回数20回以上 通常通りゲームを起動してすぐに、ゲームの進行度に関係なくキャラクター達が実行者に対して話しかける。キャラクターは実行者の存在と、現実世界の存在を認識している言動をとるようになる。実行者によってSCP-XXX-JP-2が現実に発生、SCP-XXX-JPのカメラ機能を用いて認識出来る。

以下は山田氏の自宅内にて、エージェント清水によって保護されたSCP-XXX-JP-2の初遭遇時の映像記録です。

財団はSCP-XXX-JP-2の保護直後に山田氏に対して、SCP-XXX-JPを入手した経緯を調査する目的でインタビューを行いました。以下はその際のインタビュー記録です。

以下は収容当初のSCP-XXX-JP-1の元タイトル及び発見場所,及びSCP-XXX-JP-2の状態,SCP-XXX-JP-3の情勢のリストの抜粋です。

201█年██月██日にSCP-XXX-JP、SCP-XXX-JP-1双方の関連性の検証実験を行いました。
以下、全てのSCP-XXX-JPに関する実験は████博士が主導して行われました。

実験の際に自我が芽生えたと思われるキャラクター、マリオ(SCP-XXX-JP-2-m1)に対して、SCP-XXX-JPを介したインタビューを行いました。SCP-XXX-JP-2-m1はメッセージウインドウのみで会話しています。以下はその際のインタビュー記録です。

以下は前回の実験から2週間後に行われたSCP-XXX-JP-2に関する実験記録です。

インシデントXXXを受けて、三日後にSCP-XXX-JP-2-a3と███研究員とのインタビューが行われました。
以下はそのインタビューログです。

インシデントXXX以降、研究に対して消極的でした。上層部はSCP-XXX-JPに対する収容方法は、サイト管理官████の意見が反映させるべきと考えられていました。しかし、SCP-XXX-JPが収容されていた小型電子機器収容倉庫████番近辺においてSCP-███-JPの収容違反が発生。エージェント清水が急遽SCP-XXX-JPを通じてSCP-XXX-JP-2群の中で戦闘技術に特化したキャラクターに対して急遽、SCP-███-JP鎮静チームを編成。SCP-XXX-JP-2-a3を現場指揮官として任命し、この事案に対して適切に対処。エージェント清水に対して財団は勲章を授与させました。

エージェント清水は財団上層部に、SCP-XXX-JPの有用性、SCP-XXX-JP-2の人権を説く文書を数回に渡り送付。これに対して上層部は、エージェント清水に対してミーム汚染を疑いましたが検査の結果、異常はありませんでした。

上層部は以下の事を認めました。
・可能性を考慮して、一般に販売されている全てのゲームソフト、ダウンロード販売のゲームデータをSCP-XXX-JP-1にして初期の進行度のまま管理する。
・SCP-XXX-JP-2はサイト管理官の許可を得れば、現実世界への発生を許可される。監視付きでのサイト8181の限られた領域を自由に移動できる。
・SCP-XXX-JP-2同士の交流の緩和。別種類のSCP-XXX-JP-1発祥のSCP-XXX-JP-2同士であっても許可される。
ただし、必ず会話記録を残しておくこと。
・サイト内の雑務の補助を定期的に行うことを義務化。
・財団職員との交流も監視付きで許可される。交流する財団職員を必ずプレイヤーとすること。
・機動部隊み-1”チートコード”の発足。これによりSCP-XXX-JPを、この機動部隊の標準装備として認める。

サイト8181内では2020年██月██日まで、SCP-XXX-JP-2との交流が頻繁に行われました。精神的苦痛、PTSD等に対するSCP-XXX-JP-2のメンタルヘルスは常に気を払われていました。

以下はSCP-XXX-JP-2の一部に対して行われた心理療法士の面談記録の抜粋です。

補遺1:202█年██月██日にインシデントXXX-2が発生。
これによりSCP-XXX-JP、及びSCP-XXX-JP-1の半数以上が盗難。SCP-XXX-JP-2の半数以上が脱走しました。以下は関連したタイムラインです。

202█年██月██日現在、脱走したSCP-XXX-JP-2群、盗難されたSCP-XXX-JP、SCP-XXX-JP-1群は発見されていません。

補遺2:
インシデントXXX-2から2週間後。財団に映像ファイルが送付されました。
以下はその映像記録です。

この映像記録が送付された後、財団は脱走したSCP-XXX-JP-2のコミュニティ(以下、虚構解放派と呼称)との交渉が進められています。

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