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オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-81██の、ミューメタル製の壁および二重ドアで電磁波遮断措置を施した大型生体収容セルに収容されます。φ40cm海水注入口とディスポーザ付きのφ90cm排出口を床面に併置し、3.0kLのメタン含有人工海水(NaCl17.8%)で収容セルが満たされた状態を維持してください。後述の解体作業のため、天井中央部には8方向放射ウォーターカッターを、風除室壁面にはウォーターカッターの起動電源とSQUID1同調ウィンチを設置します。収容セル床面にフロアスケールを設置し、12時間毎に駆水してSCP-XXXX-JPの湿重量を計測します。

SCP-XXXX-JPの湿重量が600kgを超えた場合、担当職員は解体作業を実施します。職員はウォーターカッターを起動してSCP-XXXX-JPを8つに切断し、最も大きな細胞塊SCP-XXXX-JP-Aを回収します。収容セル外に廃棄します。作業中の職員にはハーネス付き磁気防護服及び、SQUID内蔵磁気防護ヘルメットの着用が義務付けられます。担当職員により、SCP-XXXX-JP-Aは電磁波遮断ケースに格納・回収され、実験後にサイト-81██小型焼却施設で焼却処分されます。ディスポーザで粉砕された後に排出口から廃棄され、サイト-81██浄水プラントで濾過処分されます。SQUIDがSCP-XXXX-JP干渉標準を超える値を検知した場合、ウィンチの巻き上げによる収容セルからの強制退避が行われます。これと同時に内側ドアが閉鎖されることで再度SCP-XXXX-JPを電磁波的に遮断された状態に封じ込めます。

1998/11/██より、SCP-XXXX-JPの回収および研究を禁止する。

- サイト-81██管理官 レジー・ギャビン

説明: SCP-XXXX-JPは、特別収容プロトコルにおいてφ0.8m*0.5m~φ1.2m*0.6mの白色の細胞集合体です。ゲノム解析の結果からミズヒキイカ(Magnapinna pacifica)を近縁種に持つことが判明していますが、既知の真核細胞にない下記の特徴が見られます。

  • メタン分解能を持つオルガネラ
  • 約1.2Osm/Lの細胞内浸透圧を示す細胞内基質の組成(高濃度のcAMP・AMPなどを確認)
  • ネクチンと酷似した四次構造を有する、未知の細胞接着分子による細胞-細胞間接着
  • エクソソームを介在しない細胞間mRNA/miRNA伝達を実現する細胞膜構造

197█/██/██、青森県道八戸港線2沿い私道での年間交通事故発生件数が、昨年から600%増加したことを不審に思った財団エージェントにより周辺の調査が行われ、青森県太平洋沿岸に漂着しているSCP-XXXX-JPが発見されました。発見時のSCP-XXXX-JPの大きさはφ5.1m*2.2mであり、周囲の約470mが後述するSCP-XXXX-JPの影響下にあったものと推測されています。機動部隊ろ-0(“あやふやな太っちょ”)による確保手順が実行され、サイト-81██に収容されました。

SCP-XXXX-JPはクラスIV認識災害を伴う実体であり、周囲に存在する脊椎動物の脳機能と生命維持機能の障害を引き起こします。範囲と有効性はSCP-XXXX-JPの体積および細胞密度に比例して増減し、特別収容プロトコル下では6m弱が影響範囲となります。この現象の機序として微弱な磁場が発生することが確認されており、電磁波遮断措置を講じることでSCP-XXXX-JPからの影響を軽減できることが明らかとなっています。

補遺XXXX-JP-1: 収容環境下におけるSCP-XXXX-JP影響
距離 影響(具体的症状) 備考
6-4m 感覚器官の軽微な不調(目の霞み、突発性難聴)思考の鈍化(前向性健忘、失語)随意運動の鈍化(緩慢な動作) 被験者の多くが二重ドアの開扉と同時に体感する。
4-3m 脳機能の一部喪失(視野の不規則狭窄、眼前暗黒感、構音障害、論理思考の破綻、随意運動の喪失) 被験者は膠着状態に陥る。外部からの機械的介入なしに状況を脱することはない。
3-2m 高次脳機能の完全喪失(情動の欠落、自己同一性の崩壊) 被験者は永続的な脳機能障害を被る可能性がある。
2-1m 一次機能の完全喪失(五感の欠如)生命維持機能の喪失(自律神経の崩壊に伴う内臓機能の停止) 心肺機能の停止を伴うため被験者は死亡する。
1-0m 反射の喪失 期待される定型的体動が認められない。

補遺XXXX-JP-2: 清水博士の私見(93年04月度 研究報告書より抜粋)

件のSkipが齎す高次脳機能の阻害につきまして、シナプス細胞の興奮抑制に起因することが明らかとなりました。より正確に申し上げますと、微小な磁場揺らぎの発生が前駆して、脳の興奮伝導に於ける活動電位の減衰が観察されております。この現象は極めて科学的であり、残念ながら隠秘学的・認識災害的プロセスを踏まずに脳機能障害を引き起こすと予想されます。

新たに報告すべき事項として、SCP-XXXX-JPは自身の近辺に存在する高等生物の神経系に於ける活動電位を奪取していると考えられます。便宜上、活動電位を捕食しているような振る舞いを示すことから、電位捕食と呼称します。電位捕食の原理こそ不明ですが、SCP-XXXX-JP影響に曝露された人時が大きいほど、SCP-XXXX-JPと被験者との距離が近いほどに細胞増殖が促進されている実験結果が得られました。この電位捕食には指向性が確認されており、おおよそ大脳・小脳・中脳・脊髄・末梢神経の順で電位捕食の対象となり易いものと推測されます。詳細は添付資料: 実験報告XXXX-JP_199304をご参照ください。

与太話と思っていただいて差し支えないのですが、このSkipは特異な性質を有した細胞群集などではなく、何らかの巨大な生物の脳組織なのではと夢想している自分がおります。我々の脳とは構造が異なりますが、この細胞群集の細胞間接着および情報伝達機構はシナプスのそれと酷似しており、独自の進化を遂げた海洋生物の存在が想定されます。今後の研究結果次第とはなりますが、クラス再割り当て審議を申請する恐れもありますのでご留意いただけると幸いです。

インシデントレポートXXXX-JP:
1998/10/██、当時の主任研究員であった清水博士によるSCP-XXXX-JP-Aの研究外の不正利用が確認されました。清水博士はSCP-XXXX-JP-Aを具材とした押し寿司を作成し、自身を含むサイト-81██勤務の職員26名に昼食として振舞ったとみられています。摂食した全職員が一時的な味覚障害と軽微な前向性健忘の兆候を示しましたが、時間の経過とともに体調不良から十分に回復したことが摂食後約4時間後の診察で判断されました。

インシデント発生から2日後に行われたインタビューにおいて、清水博士は動機について明確な回答を拒否しました。清水博士の態度から著しい虚脱感と無力感、そして解放感に浸るような印象を抱いたことを心理カウンセラーが書き記していることは注目に値します。SCP-XXXX-JP-1発生以前から清水博士がSCP-XXXX-JP-Aを不正利用していたかは判明していません。22年間の人事評価で特筆すべき悪評もなく、長期間のSCP-XXXX-JPの実験で何らかの未知の影響に曝露した可能性を鑑みて、清水博士にはサイト-81██の他オブジェクトへの担当割り当て変更と一般研究員相当への職位降格処分が下されました。

上述の通り、人格の変性を引き起こす未知の影響があることも危惧し、SCP-XXXX-JP-Aを用いた長期的実験は差し止められています。

サイト-81██管理官に就任して以来、君たちには幾度も驚かされてきた。

君たちの多くは本国の財団職員と同じかそれ以上に、真面目で、熱心で、賢明で、恭順だ。
そして何より悪食でもある。
日本人の食に対する執念をアノマリーとして報告したこともあるくらいだ。
もちろん認定されなかったがね。

清水博士はその最たる例だろう。
彼はサイト立ち上げから貢献してくれた最も勤勉な科学者の1人だ。
そして彼との個人的付き合いの中で、“ニホンショク”を食べさせられたのは一度や二度ではない。
彼の行いは厳罰を科されてしかるべきものだ。
しかし、過去の実績や長年のBlob3研究の影響も鑑みて上述の処罰に留めるべきと判断した。

そして、くれぐれも気を付けたまえ。
これは清水博士への特別な措置であり、君が同じことをした場合には違う結果となるだろう。
非常に嘆かわしいことだが、SCP-XXXX-JPを食べてしまったことを診断時に告げたところ、
24名もの職員が継続的な摂食を肯定する意見を述べたようだ。
「食堂メニューに追加すべき」「次はしっかりと味わいたい」「繰り返し堪能すべき泡の如き旨味」
寿司パーティを定期開催したいという嘆願書も既に届いている。
(SCIPの性質から味覚も狂わされるのはわかるだろう!記憶補強薬でもキメながら食べる気かね?)

1998/11/██より、SCP-XXXX-JPの回収および研究を禁止とする。
どうしても持ち出したい場合は、申請書と正当な理由を両脇に抱えて執務室に来るように。
SCP-XXXX-JP担当職員は私をこれ以上に驚かす真似をしないように。

- サイト-81██管理官 レジー・ギャビン



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