(株)ツワブキ電設工業

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Neutralized

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはその特性上、完全な収容は不可能です。インシデントXXXX-JP以降、現在までSCP-XXXX-JPは確認されていません。市役所及び学校に潜伏する財団エージェントは、書類と実在する人数の差異がないか定期的に調査、記録してください。SCP-XXXX-JP-1が確認された場合は対象宅に映像記録装置を設置し、消失するまで観察してください。消失後は警察官に偽装した財団エージェントによって適切なカバーストーリーを適用後、関連人物に記憶処理を施してください。

説明: SCP-XXXX-JPは日本国内において一定期間1、子供のいない家庭(以下は対象と呼称)で発生する異常現象です。SCP-XXXX-JP-1と呼称する異常存在が関連人物への記憶改変の後に対象の子供として出現します。

SCP-XXXX-JP-1は10代前半の日本人女性です。体格や思考は同世代の日本人女性と大差ありません。異常な物理的耐性を持ち、外傷を与えることは可能ですが死亡することはありません。身体からは過去に負傷したとみられる、自然治癒した痣や僅かな切創痕が計54ヶ所発見されています。

SCP-XXXX-JP-1は対象の家庭において一般的な子供と同じように生活を送り、付近の公立学校に通学します。オブジェクトの影響を受けた対象はSCP-XXXX-JP-1を自身の子供のように接します。
SCP-XXXX-JP-1は出現してから一定期間の後に消失します。対象は概ねひどく動揺し、近所での捜索や警察に通報するなどの処置をとります。精神疾患の発症や自殺をした例もありますが、オブジェクト消失後の影響は異常性ではないと実験で結論付けられています。

事象1 - 日付20██/██/██

対象: ██ ██氏(32歳 男性) █氏(29歳 女性)

状況: 対象は不妊治療を継続していた中SCP-XXXX-JPの影響を受けた。SCP-XXXX-JP-1のことをとても可愛がっていた。

SCP-XXXX-JP-1消失後: 警察、近隣住民による捜索を依頼。█氏はSCP-XXXX-JP-1消失から半年後に鬱病を発症。

事象16 - 日付20██/██/██

対象: ███ █氏(25歳 男性) ██氏(21歳 男性)

状況: SCP-XXXX-JPが同性婚内で発生した初めての例。対象はSCP-XXXX-JP-1を養子だと周囲に話していた。

SCP-XXXX-JP-1消失後: 警察の他に地元のテレビ局へ捜索の旨を放送するように依頼。現在までに対象の精神状態に顕著な悪影響は見られない。

事象17 - 日付 20██/██/██

対象: ██ ██氏(43歳 男性) █氏(44歳 女性)

状況: 対象は201█年に13歳の長女を交通事故で亡くしている。SCP-XXXX-JP-1に愛着をもって接している。

SCP-XXXX-JP-1消失後: 警察に捜索を依頼するも1ヶ月後に打ち切りさせる。消失から1ヶ月半後に対象は車内で練炭を燃やして無理心中。

事象34 - 日付 20██/██/██

対象: █ ██氏(57歳 男性)

状況: 配偶者がいない対象に出現した初めての例。対象は人生において結婚したことがなく、トラックの長距離ドライバーとして生計を立てていた。SCP-XXXX-JP-1出現後は営業職に転職して家にいる時間を増やし、週末にはSCP-XXXX-JP-1と公園や行楽地で過ごしていた。

SCP-XXXX-JP-1消失後: 警察に通報し、対象も週末に捜索をしていた。生活や体調に影響はみられなかった。

補遺 インシデントXXXX-JP: 事象██でSCP-XXXX-JP-1が消失したのを最後にSCP-XXXX-JPが確認されていません。事象の様子や部屋に設置した映像記録などからSCP-XXXX-JPは異常性を喪失したとの結論に至り、オブジェクトクラスをNeutralizedに変更されました。

事象██ - 日付 20██/██/██

対象: ██ ██氏(42歳 男性) █氏(39歳 女性)

状況: 夫の██氏は3年前に当時3歳の息子を虐待死させた容疑で逮捕され1年6ヶ月の実刑判決を受けていたが、出現したSCP-XXXX-JP-1に対しても妻である█氏と共に虐待行為を行っていた。以下はSCP-XXXX-JP-1が出現してから██年█ヶ月後に消失するまで行った虐待行為の抜粋である。

  • 首を絞める
  • 外出時にベランダへ閉め出す
  • 食事を与えない
  • 筆記用具を破棄する。
  • 玄関で13時間に及ぶ正座を強要
  • [編集済]
  • お湯を張った浴槽に頭部を無理矢理沈める

最終的に包丁で胸部を刺した後に身体を解体し、衣装ケースに詰めてクローゼットへ遺棄して対象は逃亡した。

SCP-XXXX-JP-1消失後: 警察に偽装した財団エージェントが対象に事情聴取したところ、犯行は認めたが反省の色はなかった。一時的に収容サイトにて保護後、クラスC記憶処理を施した。

SCP-XXXX-JP-1が遺棄されたクローゼットの壁からSCP-XXXX-JP-1のDNAと一致する血液で書かれた文章が発見されました。以下はその書き写しです。

わたしは愛されたかった ただそれだけなのに
いつになれば幸せはみつかるの わたしはどこ

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