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アイテム番号:SCP-XXXX

オブジェクトクラス:Safe

特別収容プロトコル:SCP-XXXXはサイト-██の標準的なSafeクラス用安全保管ロッカーに収容されます。実験に使用されていない際のSCP-XXXXは発見時に包まれていたケースに入れ保管してください。

説明:SCP-XXXXの見た目は一般的なオイルライターです。対象には商標の刻印がなく、代わりに裏側には「For those who want an end and a beginning to their smoking life」、底には「The Global Tobacco Lover's Group1」と刻印が刻まれています。

SCP-XXXXの特性は、喫煙を辞めたいと思っている人間、又は喫煙を始めたいと思っている人間によって使用されることで発揮されます(実験記録000-0を参照)。

喫煙を辞めたいと思っている喫煙者が当該オブジェクトを使用し喫煙することで、以後強制的に吸わされない限り自発的に喫煙をすることは無くなります。また、喫煙欲求も無くなります。他人に対しての喫煙への抵抗、嫌悪は発生しません。

煙草を吸った経験がなく、喫煙を始めたいという欲求がある人間が当該オブジェクトを使用し喫煙することで、これまで喫煙行為、または喫煙者に持っていた抵抗や嫌悪が消え去り、喫煙に対して肯定的になります。また、喫煙欲求が定期的に発生します(喫煙欲求の発生頻度には個人差があり、感情の強さ、経験、喫煙に対しての意識などにより変動するものと見られます実験記録0000-0を参照)。

当該オブジェクトによる効果は一度のみであり、一度使用した人間が再度使用しても効果は現れません。

発見:SCP-XXXXは、19██年5月31日にサイト-██内の休憩室(喫煙所)に突如として出現、研究員トーマス・ハドソンが発見しました。発見時、火を切らしていた研究員は当該オブジェクトを使用、その後喫煙欲求が完全に無くなったことで異常性に気付き、収容、保護されました。
喫煙所に設置してあった監視カメラの記録は、研究員トーマス・ハドソンが喫煙所に入る直前の記録のみが完全に破損しており、破損後の映像から当該オブジェクトが確認されています。

職員が持ち込んだ形跡はなく、映像記録が破損している時間の短さ、映像記録を改ざん可能な職員が映像記録保管所付近に存在しなかったため、何故このサイト-██に出現したかは不明です。

追加情報:SCP-XXXX発見後に行われた職員の定期的な健康調査の結果を参照したところ、財団管理下の施設内でサイト-██に喫煙者が一番多くいることが判明しました。

補遺:実験記録

実験番号:発見時

対象:研究員トーマス・ハドソン

結果:研究員トーマス・ハドソンがSCP-XXXXを使用し煙草に火を付け喫煙、その後喫煙欲求が完全に消滅しました。この現象は当該研究員に対して財団の心理学者による心理学的プロファイルから決定的な変化だと確定されました。

注記:研究員はニコチンに対し重度の依存をしており、また財団の定期診断の際に医者に煙草を辞めたいと話していました。
また、対象は当該SCPを使用して吸った煙草について「人生で吸った煙草の中で一番美味しかった。だが、もう一度SCP-XXXXを使用して煙草を吸うつもりはない。もうあの感覚は一生味わえないんだと何故か分かる。本当に最高の気分だった」と話しています。

実験番号:126

対象:メアリー・ブラウン博士

結果:特に変化は起こらなかった。

注記:対象は喫煙経験はなく、また煙草に対しての興味も持っていませんでした。
対象は実験後に「想像していた通りの煙草の味、感覚だった。特に吸いたくなることも吸いたくないと思うこともない」と話しています。



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