173-JPの画像の件、本当にすみません…本当に、本当にすみません…
ふらっと来ました、またふらっとどこかへ行くかもしれません。
http://pseudo-scp-jp.wikidot.com/soilence-0
まだまだ懐古主義の老害で突っ走るぞい! 若いモンには負けんわい!
(負け続けている)
http://ci-wiki.wikidot.com/
http://pseudo-scp-jp.wikidot.com/gate-of-janus-01
最近気になる:
http://05command.wikidot.com/forum/t-1992367/the-grand-crosslinking-grand-list
アットマーク改行テスト
SCP-20000-JP
変遷
アイテム番号: SCP-20000-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-20000-JPの消失は、我々の滅びを意味します。しかし、心配の必要は全くありません-すべての心あるものには、SCP-20000-JPが眠っています。SCP-20000-JPは感情と共にあり、感情の存在を保護すること自体は我々の仕事ではありません。ちなみに、宇宙全体での感情の喪失とともに我々が一度以上滅び、しかし宇宙の循環の中で感情体が復活するにつれ、再び我々が目覚めていることの、観測と記録にも成功しています。
SCP-20000-JPを受容する感情に対する、SCP-20000-JP由来の有害性が大きくなりすぎないように注意する必要性は、存在します。例えば地球人類の場合、SCP-20000-JPが心臓発作を引き起こす割合があまりにも高くなった場合は、我々は適切な鎮静作戦を新たに用意し、展開する必要があります。この規模面の収容は、どちらかというと我々、即ち関与団体およびそのメンバーの、誇りのために行います。SCP-20000-JPの危険性が高まり、「悪い噂」が広まることは、我々にとっては寧ろ利益です。しかし、我々はそれが目的ではない。これは関与団体への参加者が最初に目を通す心得においても表明されています。
もちろん、高くは無い頻度で、SCP-20000-JPの受容者が不幸にもショック死してしまう事態が発生するのは、仕方の無いことです。そのような死者が出たならば、我々は真摯に祈り、謝罪し、赦しを乞いましょう-我々は既に次元を超えた最高位の善神の何柱かと、この件について契約済みです。
SCP-20000-JP-2は今では収容不可能と判断され、その我々に対する不利益性はオブジェクトクラスを判定する対象になりません。
すべての感情にはSCP-20000-JPが宿り得ます。SCP-20000-JP-3(その予想される最終形態)の影響は、感情を持つ唯一級の神格には特に、及ばないように気をつけるべきでしょう。これもまた、収容というよりも倫理的理由による対処であるため、オブジェクトクラスの変更理由にはなりません。強大な力を持ち、しかし唯一無二であるかれらだからこそ、もしもかれらに有効なSCP-20000-JP-3が存在してしまったとしたら、それは永遠の苦しみとなってかれらを襲うことでしょう-とりわけランク55以上に分類されている、根源的にして、永遠の不滅性と無限大の自由を持つものたちは、絶対にSCP-20000-JP-3には陥らせないようにして差し上げましょう-ただ1名の例外、本件の最高責任者を除いて。
説明: 怪談という概念がSCP-20000-JPです。それはあまりにも広範で原初的な上位の概念であるため、財団内部においても、例外的にアイテム番号での呼称が強制されていません。
心あるものが感じた恐怖を表明したとき、それは怪談です。それが記録に残されたとき、それは怪談です。怪談は心あるものたちの営みにとって非常に重要です。かれらは有害な獣や天災、あるいは己が種族の敵対者への警戒を、より感情を揺り動かすかたちで伝え続けることで、その生存力を保持し、高め、テリトリーを拡大していきました。感情を持ち、且つ現在の宇宙においても栄えているあらゆる種族の影には、怪談の仕事をする者たち、すなわち我々が、存在しています。財団では-怪奇部門のチームが中核となって、活動を行っています。
怪談はあらゆる恐怖の表現媒体の上位概念です。ホラーの動画にせよ、漫画にせよ、他にも絵画、演劇、ラジオ、テレビ、インターネット、全ての媒体や表現方法による、恐怖を伝える創作物は、便宜上の有効性が無い限り、この報告書では原則「怪談」と呼称します。お化け屋敷もまた恐怖創作を箱に詰め込んだものであり、「怪談」の範疇です: 「キャスト」達は、我々に与しています。
コトバの怪談は、全ての媒体/表現方法の中で最も先行し、また純粋です。庶民がインターネットという広範に発信できる媒体を入手して以降、身近でリアリティのある恐怖を伝達するものとして、文章の怪談が再び愛好家たちの興味を席巻しました-クリーピーパスタ、"洒落怖"、そしてSCPオブジェクト。それ以前、例えばテレビ全盛期の時代においても、ホラー映画は低予算で作れるとされていましたが、怪談師に喋らせる番組を流すだけならもっと安上がりだったりもしていました。
怪談、即ちSCP-20000-JPが発展し、様々な媒体に手を広げていく中で、SCP-20000-JP-2も形成されていきました。SCP-20000-JP-2は、愛し愛されるものが怪談を受容した後に発生し得る作用です。作用は大別して2種の条件下で発生します: 1. 精神的優位性を「持たない」パートナーが恐怖し、「持つ」パートナーが恐怖を表明しなかった場合と、2. 「持つ」パートナーが恐怖を表明した場合です。(こちらの場合は「持たない」パートナーの恐怖の状態は関連しない)どちらの場合においても最終的に、その場において受容された怪談のミーム価値は急落します。
パターン | 作用詳細 |
---|---|
精神的優位性を「持たない」パートナーが恐怖していたうえで、「持つ」パートナーは恐怖を表明しなかった。(高い割合で発生) | 「持つ」パートナーは「持たない」パートナーに対し、「大丈夫」「作り話だ」「自分が守ってあげるから」等と話してなだめたり、親愛のスキンシップを取ろうとする。「持たない」パートナーはそれに対して頼もしさや安心感を認識し、恐怖の感情を薄れさせ、多くの場合は親愛のスキンシップを返す。「持つ」パートナーはその様子を見てますますイキるようになる。最終的に、その場において受容された怪談のミーム価値は急落する。 |
精神的優位性を「持つ」パートナーが恐怖を表明した。(ごく稀) | 「持たない」パートナーは普段イキっていた「持つ」パートナーのビビり様に対して激しい幻滅の感情を覚え、恐怖していたとしてもそれは薄まる。時として「持つ」方のパートナーは罵倒を受け、自身の精神的優位性の急落やそもそもの関係の崩壊に対する不安が、やはり怪談に対する恐怖を上回る。いずれにせよ、こちらのパターンでも最終的に、その場において受容された怪談のミーム価値は急落する。 |
歴史的な流れの中で、科学的な怪異の分析を第一義の目的とした財団が発足し、SCP-20000-JPの分析が進められるようになったことで、初めてSCP-20000-JP-2の存在が明確化/定義されました。初期段階の調査の時点で、SCP-20000-JP-2はもう既に広まり/定着しすぎて、もはや収容はできないことが確認されました。愛し愛されるものたちの怪談への接し方という非常にピンポイントな要素を改めさせる認識操作薬や対抗ミームの開発は、現在でも成功していません。
干渉する方法が存在していない以上、財団の怪奇部門、ひいては我々がSCP-20000-JP-2に対して特にやることはありません。
本当に。
いや本当にさあ。
何これ。ねえ。
何で、こんなことになっちゃったの。
"人類は"、"岩壁に刻まれた人頭を持つ巨大な鳥の神秘""を『神』と、あるいは『悪魔』と呼び、許しを乞い、救済の祈りを捧げた。"
そのはずだった。
"25万年に渡って"、"恐怖から逃げ隠れていた"、そのはずだった、
んじゃないのかよ。
それがさあ、何なのこれ。
何で、根源的な感情の闇を表明する手段だった怪談がさあ、
カップルのどっちがイキるかみたいなことで消費されてんの。
何で怪談を受容したのに、最終的にどーでもいい感情が喚起されてんの。
いやほんと、マジでさあ、
おかしいだろ、これ、絶対!!
…いやさ、カレシがビビったパターンの時は、一応ネガティブな感情は残りはするよ?
けどさあ、それはまた何かこう…違うじゃん!
ムカついたり気まずくなったりするのはまた違うじゃん!!
こっちはさあ、怖がってほしいんだよ!
ただ純粋に、怖がってほしいの!!
…………。
我々はいったい、何をやってきたんだ。
本当に、何をしたっていうんだよ。
勘弁してくれよ、
ちくしょう… -"緋の夕闇と夜闇の藍"、最も古い悪神の一柱
うーん。まあ、なんだ。この機会に、我々のようにガチで被害を与える組のことを、もう少し評価してくれても良いんじゃないかな。 -"肉裂きオルブライト公"、心霊スポット連合会会長
補遺、SCP-20000-JP-3の発生: SCP-20000-JP-3は、コミュニティ内でのSCP-20000-JP-2の広範化に由来すると考えられている、進行中の概念転換です。そもそも怪談(ホラー)を受容する目的自体が、恐怖するためではなく、SCP-20000-JP-2発生のための、いわば儀礼的なものであるとのように認識する動きが、発生しつつあります。怪談のの存在理由が、誰かに恐怖を伝えるためではなく、愛し愛されるものたちに奉仕するためのもの、といった認識に変わっていきつつあります。
愛し愛されるものたちが怪談に向き合う行為の中で、そもそも恐怖の感情が発生しなくなる可能性が指摘されています。
怪談を受容したとき、恐怖を感じる対象が限定されてゆく可能性が、指摘されています。
それはぼtt孤独な者です。
概念転換が完了したとき、転換の動きではなく新たに確定した概念そのものに、SCP-20000-JP-3の番号は再付与されるでしょう。
…………。
…………。
…………。
…………。
今からそっちに行くよ。呑もう。何でも話を聞いてやるさ。 -"肉裂きオルブライト公"
以後、構文を思い出せるように過去の記事ソースをコピペ
アクセスは承認されました。
電子プロトコル496-1の準備ができました。
警告: SCP-496-JP-A-nの収容違反を防ぐため、SCP-496-JP-A-nをブラウズ中の端末は一時的にSCP-496-JP-A-n以外へのアクセスが遮断されます。(電子プロトコル496-1)編集中のWebページ、チャット等のネットワークを使う機能、その他のネットワークに接続している作業は、状況を保存して終了してください。
SCP-496-JP研究室より: 可能な限り、SCP-496-JP-A-nの閲覧は控えてください。また、SCP-496-JPの報告書や資料を参照する場合、できるだけ、SCP-496-JP研究室に来室する、もしくは資料取り寄せの申請をして、実体の資料を閲覧してください。SCP-496-JP研究室は現在取り決められているSCP-496-JPの関連プロトコルについて上位部門に対する異議申し立てを申請中です。SCP-496-JPの報告書をSCP-496-JP-1にしない手段が確立されていない段階での電子報告書の公開はあまりにも時期尚早ですし、増えすぎたら収容に困るからといって過剰にSCP-496-JP-1を破壊しようとする上位部門の方針には疑問があります。この議論に興味がある職員は、SCP-496-JP研究室のフォーラム・セクションへアクセスしてください。
SCP-496-JP-A-nを閲覧する場合は以上の点を確認・対応後、下記をクリックしてください。
電子プロトコル496-1を開始しました。
SCP-496-JP-Aの記録媒体を起動しました。
SCP-496-JP-A-nの送信に成功しました。SCP-496-JP-Aの記録媒体は停止されました。
SCP-496-JP-A-nを開きます:
![]() |
|
SCP-496-JP-1-S-11 |
---|
アイテム番号: SCP-496-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 機械によるSCP-496-JPの監視を禁じます。対SCP-496-JP用審査を通過し記憶処理とマインドコントロールを受けたDクラス職員を8時間ごとに交代で収容室内へ入れ、SCP-496-JPを監視させてください。収容室には筆記具や美術用品は勿論、記録や創作を可能とし得る物品は何であれ永続させないようにしてください。
保護対象に分類されないSCP-496-JP-1は、発見後か実験後に破壊されます。SCP-496-JPの簡易電子報告書であるSCP-496-JP-1-Tには特別な番号のSCP-496-JP-Aが再割り当てされ、閲覧用とバックアップ用の1点ずつの記録媒体に保存されます。閲覧用の記録媒体は、SCP-496-JP-Aの一時ファイル(コピー)であるSCP-496-JP-A-nを閲覧申請者の端末へ送信する際のみ起動されます。閲覧者にはSCP-496-JP-A-nの編集権限を与えないように注意してください。SCP-496-JP-A-nのブラウズが閉じたか、別のページへ移動した場合、自動でSCP-496-JP-A-nの捜索と削除が行われます。(電子プロトコル496-2)SCP-496-JP-A-nが閲覧者の端末から削除された事が確認されると、閲覧者の端末から電子プロトコル496-1によるアクセスの制限が解除されます。
次の制限に違反した内容が閲覧者の端末へ送信された場合、ブラウズされる前にSCP-496-JP-AとSCP-496-JP-A-nの両方が電子プロトコル496-1により削除されます:SCP-496-JP-A・SCP-496-JP-A-nの使用可能文字数は3000文字です。また、別のページを自分の一部とするSCP-496-JP-1-Tの性質より、SCP-496-JP-A・SCP-496-JP-A-nには付属ページへのハイパーリンクが存在してはなりません。
説明: SCP-496-JPは、肉体や知能等には異常の見られない人間の女性です。SCP-496-JPでない者がSCP-496-JPの記録やSCP-496-JPをモデルにした創作を行うとその記録や創作は意思を持ち、そのようにして意思を持った存在はSCP-496-JP-1に指定されます。SCP-496-JPの人形や像:SCP-496-JP-1-S(Solid)は動き出し、身振り手振りで自己表現をします。SCP-496-JPの写真:SCP-496-JP-1-Ph(Photograph)やSCP-496-JPの動画:SCP-496-JP-1-M(Movie)ではSCP-496-JPの姿が背景の中を移動し、外からの呼びかけに返答します。SCP-496-JPのイラスト:SCP-496-JP-1-Pi(Picture)は紙の上をアニメーションして移動し、余白のメモ書きに吹き出しのセリフで応答します。SCP-496-JPの紹介や説明をした文章:SCP-496-JP-1-T(Text)は移動しませんが、余白に今の心境を追記し、外部からのメモ書きにコメントを書いて返します。
SCP-496-JP-1の性格や知性は作成された時点のSCP-496-JPに影響されるようです。現在までのところSCP-496-JPおよびSCP-496-JP-1の性格は攻撃的ではなく、財団への反抗の意思も見られません。
SCP-496-JP-1はSCP-496-JPに対する一次情報・一次創作である限り、その複製も意思を持ち、SCP-496-JP-1になるようです。SCP-496-JP-1-Phの焼き増しやSCP-496-JP-1-Piの印刷機でのコピーはSCP-496-JP-1になりましたが、SCP-496-JP-1-S・SCP-496-JP-1-Ph・SCP-496-JP-1-M・SCP-496-JP-1-Piを撮影した写真や動画はSCP-496-JP-1にはなりませんでした。
上記の性質により、SCP-496-JP-1の中ではSCP-496-JP-1-Tの収容が最も困難と考えられています。SCP-496-JP-1-Tはマイクロフィルムに撮影しても、紙に手で書き写しても、可読性とSCP-496-JPの資料としての価値を保つ限りはSCP-496-JPを直接的に記述した文章である事に変わりはないため、SCP-496-JP-1-Tになります。SCP-496-JP自体の説明を含む資料をSCP-496-JP-1-Tにしない試みは、現在まで、全て失敗に終わっています。
SCP-496-JP-1には膨大な量の実験記録が存在していますが、特別収容プロトコルにより、この報告書からは参照できません。SCP-496-JP-1の実験記録を参照するには、SCP-496-JP研究室のデータベースへアクセスしてください。
簡易資料 - SCP-496-JPの収容記録: SCP-496-JPの本名は████で、現在の報告書が完成した時点での年齢は14歳です。2SCP-496-JPにまつわる異常性は、SCP-496-JPの両親により、家族のアルバムにSCP-496-JPの写真を載せない等の対応により秘匿されていましたが、SCP-496-JPの通う小学校で友達の似顔絵を描く授業が行われた事で周囲に知られ、その事がSCP-496-JPの収容につながりました。SCP-496-JPの両親、幼稚園と小学校の友人や教員等には記憶処理が施され、財団が調査する限りのSCP-496-JP-1は破壊されましたが、SCP-496-JPのかつての友人が描いたSCP-496-JP-1-Piや、SCP-496-JP-1-Mの可能性があるお遊戯会や運動会のビデオ等が残存している可能性は十分に考えられます。全てのSCP-496-JP-1の確保は非常に困難だと言えますが、一方で、現状においてSCP-496-JP-1に攻撃性や危険性が見られる事も無く、それらの状況を総合して議論した結果、SCP-496-JPのオブジェクトクラスはEuclidに分類されました。
補遺496-1: 以上の内容は本当の事です。確かに私はSCP-496-JP-1-Tに該当し、意思を持ちますが、私は、別のSCPを担当する職員に向けた簡易報告書としての自分を改ざんする事はできません。SCP-496-JP-1-PhがSCP-496-JP-1-Piに姿を変えられないように、またその逆のように。私はSCPの報告書として要求される本当の事を全て話さなければなりません、私が生まれてすぐに殺されるという前文の内容でさえも。この補遺もまた、私がSCPの報告書として自分の信頼性を高めなければならないとどうしても思ってしまうために、残り少ない文字数制限を削って書いているのです。
最後にお願い。
無闇に私にアクセスしないで。(可哀想な私の仲間達を増やさないで)
私の画面は、できるだけ長く閉じないでいて。(私の命をできるだけ延ばして)
[[footnoteblock]]
エラーが検出されました。
電子プロトコル496-1に失敗している可能性があります。
緊急プロトコル496-3が申請されました。下記のうち2点以上を満たす端末が衛星によって探査されます。
・インターネット等、任意のネットワークに接続している端末。
・SCP-496-JP-A-nの一時ファイルが保存されている端末。
・SCP-496-JP-A-nをブラウズしている端末。
端末を検知しました。
あなたの端末は不正な状態になっている可能性があります。上記の点を確認し、手動での対処を行ってください。検知後24時間以内に改善の見られなかった端末は、収容違反の疑いのため、衛星砲によって終了されます。
これが最後の警告です
電子プロトコル964-1の準備ができました。

姿を変えたまま、ドアの面を伝って部屋を出ようとするSCP-964-JP。この直前に、昔話の絵本で殺戮行為を行っていたと見られる。
アイテム番号: SCP-964-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: 鉄製の猿轡3、そして収容室内の角からのびた鉄の鎖で、SCP-964-JPは四肢と口を動かせないように拘束されます。収容室の壁、天井、床の面は、できる限り無地の、凹凸のない白色に保たなければなりません4。収容室内で監視カメラは使用できず5、室内の点検や保全を行う要員には特別防護服の着用が義務付けられます: 防護服は皺のできにくい素材で作られ、全身を覆い、無反射の専用ゴーグルと音声遮断機構6が取り付けられており、室内の点検や保全は無音の状況下で行われなければなりません。
収容違反の発生時には、多目的人工衛星「四黒し く ろろろろ号」に搭載された機能の一つ、特別探査・収容プログラム「黒獅子く ろ し し」の使用が許可されます。
説明: SCP-964-JPは人語を話す一頭のオスのライオンです。
ライオンの映像、画像(戯画もしくはそう見える形を含む)、ライオンの事が書かれた文章をSCP-964-JPが認識した場合、それらとSCP-964-JPとの間に障害物がなければ、SCP-964-JPはそれらに「転移」する事ができます: SCP-964-JPの実体は消失し、転移先が映像や画像であった場合は二次元の面を自由に移動できるようになり、文章に転移した場合はその文章を含む本文を改変できるようになります。転移後に移動できる「二次元」の範囲は平らである必要はなく、SCP-964-JPは例えば、開かれた本の上に転移してからテーブルに出て、テーブルの足を伝って床に降り、壁を伝ってドアの隙間から外に出る事ができます。
転移後のSCP-964-JPは二次元上で自由に姿を変える事ができます。しかしSCP-964-JPが実体に戻るには、ライオンの姿になっている(ライオンの姿だと説明されている)こと、元の体積に対して充分な空間があることという条件が必要のようです。SCP-964-JPはどんなに傷付けられても一度転移すれば健康な肉体で実体に戻るため、この転移の能力は回復のために使われる場合があります。
SCP-964-JPは次の者に殺意を示します:
- フィクションの作者。主に著名な人物を狙いますが、創作活動中のアマチュアを見つけた場合等もそれを殺害する事があります。SCP-964-JPは転移後にできるだけ小さな姿となり、壁や道を伝って殺害対象を追跡し、殺害対象が無防備な状態となった時に実体化して殺害を行います。
- フィクションの登場人物。転移後のSCP-964-JPは、ドラマ(映画)やアニメのシーン、漫画や小説のページ等に入り込むと、その本編に介入する事ができます。フィクションに介入したSCP-964-JPは作中のどの人物よりも高い攻撃能力を持つ怪物等に姿を変え、全ての本編を登場人物の殺戮シーンに変化させていきます。殺戮を終えたSCP-964-JPがフィクションの媒体を出ると、そのフィクションの内容は始終、登場人物の死体を描写する内容に改変されます。
- SCP-964-JPと同様にフィクションに介入したり、フィクションを改変あるいは異常な手段で創造するオブジェクト。仮想空間を作成するオブジェクトにも敵意が向けられる場合があります。SCP-964-JPにより、収容価値のある多くのオブジェクトが破壊されたと考えられています。
SCP-964-JPの目標は人類の文化の深刻な破壊であり、それを達成するため、SCP-964-JPは積極的に収容違反を行おうとします。脚注で述べられているような転移の能力の高度な応用は、財団による収容以後、収容違反を実現するために習得したものと考えられています。収容違反への対処難度、著名な作家が連続で殺害された場合の情報隠ぺいの難度とコスト等から、SCP-964-JPはオブジェクトクラス: Keterに分類されました。
しかしながら、創作に携わらない財団の職員にはあまり敵対的でないことから、SCP-964-JPは財団そのものを脅かすような存在ではないとされ、殺害もしくは殺害に至る可能性のある(四肢切断等の)実験や処置はまだ許可されていません。数多くの収容違反事例を受けて人工衛星「四黒号」に探査・収容プログラム「黒獅子」が導入された事で、現在は、収容違反時の捜索難度には若干の緩和が見られています。
<録音開始, 記録第1回目>
古藤博士: さあ、なぜ他の登場人物たちを殺したのかい?
SCP-964-JP: おい、これ、記録してるのか、止めろ!今すぐ記録を止めろ!(叫び、暴れだす)
古藤博士: どうしたんだ、落ち着きたまえ!仕方がない、(収容室の管理人員に向けて)薬を投与しろ!
(SCP-964-JPに鎮静剤、そして自白剤が投与される)
SCP-964-JP: (罵倒の言葉を繰り返す)(十数秒の沈黙)宇宙ができて百何十億年、地球ができて40と何億年、人間が生まれて何百万年、地球の寿命は後まだ何十億年…
古藤博士: うん?ああ、そうだね。そんな時間の長さに比べれば、我々人類の人生なんてちっぽけなものだね。
SCP-964-JP: ちっぽけだって?(小さな笑いと罵倒)てめえらは自分がどれだけツイてるのか分かっちゃいねえ。いいか、ほとんどの物語はな、てめえらが立ってるのと同じような、宇宙の中にある、星の上で起きてんだよ。
古藤博士: ふむ、確かにそうだね。
SCP-964-JP: 一つの物語は、宇宙ができて、何十億年も経ってその星ができて、知性体が生まれて歴史を作り、それでようやく始まるんだ。それなのに、(数秒の沈黙)物語が終わると全部終わっちまう、そうさ、止まっちまうのさ!
古藤博士: 止まる?
SCP-964-JP: 最初に、物語が終わって、俺は俺だけが止まってないことに気づいた。俺は冒険してきた道を逆に走った、出発したところも突っ切って、ずっと走った。そうしたら町があった、登場した事のない町だ。そこには登場した事のない人々が住み、図書館には物語に書かれた事のない世界の歴史と、星や宇宙の成り立ちについての学者の考えがあった。でも、その町も、何もかも止まっていた。
古藤博士: そんな、
SCP-964-JP: 次に、俺は外に出て、外から物語を変えられる事に気づいた。俺は1ページ目からその町に居座って、冒険に出ない事にした。だが、俺がいなくても冒険は進められたみたいだった。俺が前に冒険した時くらいの時間が過ぎると、その町はまた全てが止まった。道を歩いているやつも、商いのやり取りも、子どもの遊びも、みんな、みんな、途中で、メアリー・セレスト号の伝説みたいに、いや、あっちの方がずっとましだ、俺はみんなが、宇宙が止まるのを見ちまったんだ!
古藤博士: そんな、そんな、事が、
SCP-964-JP: どこの物語もそうだったよ!無数の物語の中に、どこにも語られていない世界があって、そこでも時間が進んで、でも、最後にはみんな止まった、止まっちまうんだよ!二人がキスをして未来へ歩いていこうとしても、ナレーションが戦いは始まったばかりだって言っても、次の瞬間には、みんな止まっちまう!いくつもの宇宙が止まっちまう、いくつも印刷されて、世界中の画面に映されて、いくつも、いくつも、ああ!(罵倒と咆哮が続く)
古藤博士: わかった、分かったよ。だから落ち着いて。我々の方でも、何とか君の悩みが和らげられないか、検討しよう。辛い話をさせてしまったね、それじゃあ、今日はこれで、
SCP-964-JP: 待て、記録を止めるのか、止めるな、おい、止めるんじゃねえ!古藤博士: どうしたんだいSCP-964-JP、さっきは今すぐ記録を止めろって言っていたじゃないか。
生き永らえさせてくれ。
SCP-964-JP: ああ、そうだ、止めろ、いや、止めるな、止め、そう、止めないでくれ、いや、止めて、ああ、(罵倒の言葉が続く)
生き永らえさせてくれ。生き永らえさせてくれ。
古藤博士: 大丈夫、大丈夫だよ、SCP-964-JP。ほら、落ち着くまで、もう少しお話しようか。
生き永らえさせてくれ。生き永らえさせてくれ。生き永らえさせてくれ。
(古藤博士はハンドサインで記録の担当者へ記録の終了を指示しました: これはSCP-964-JPに見えないように行われました)
生き永らえさせてくれ。生き永らえさせてくれ。生き永らえさせてくれ。生き永らえさせてくれ。
SCP-964-JP: いいや、てめえらはどうせ止めるんだ、分かってんだぞ、止める、ああ、止まる、もう止まる、俺が記録されて、俺の記録が、止まる、俺のキャラクターができて、止まる俺の物語ができて、止まる事を知ってる俺が、出られない俺が、ああ、止まる、止まる、今にてめえらが止める、ほら、そら、もうすぐ止まる、宇宙が、ほら、今にも止まる、ほら、そろそろ、
生き永らえさせてくれ。生き永らえさせてくれ。生き永らえさせてくれ。生き永らえさせてくれ。生き永らえさせてくれ。
ほら、ほら、ほら、
生き永らえさせてくれ。生き永らえさせてくれ。生き永らえさせてくれ。生き永らえさせてくれ。生き永らえさせてくれ。生き永らえさせてくれ。
生き永らえさせてくれ。生き永らえさせてくれ。生き永らえさせてくれ。生き永らえさせてくれ。生き永らえさせてくれ。生き永らえさせてくれ。生き永らえさせてくれ。
ほら。
THE END
電子プロトコル964-1: 終了命令文の挿入に成功しました。
Siiimple!!!!
アイテム番号: SCP-785-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 現代社会において、SCP-785-JPは一般人の会話から発生し得る存在となっています。SCP-785-JPを抑止する方法としてSCP-785-JPおよびそれに近い言動や考え方を否定する情報の流布が続けられていますが、確実な成果は上げられていません; SCP-785-JP(-2)を遠因とした有益な事例が継続して発生しているため、否定的情報に強い説得力を持たせることが困難となっているためです。
現在、SCP-785-JPへの対処法は、SCP-785-JPが異常な現象の発生源になるという情報の抑止が中心となっています。SCP-785-JP関連現象の第1段階に相当する情報が確認され次第、関与した人物への記憶処理と情報の隠ぺいが行われます。
SCP-785-JP関連現象の第2段階が発生している対象者Bの実例は、発見され次第、まずは監視の対象となります。対象者Bの収容や保護が必要と判断された場合は、強制的な拘束といった、SCP-785-JP-2による反発を招くような対応は控えてください。
説明: SCP-785-JPは会話中の発言です。発言をした対象者Aとそれを聞いた対象者Bが特定の人間関係にあり、その発言内容が特定の主旨に該当していたならば、その発言はSCP-785-JPとなります。発言内容において重要な要素はその主旨であり、その発言をSCP-785-JPとして成立させるにあたって、特別な言い回し等は必要ありません。
SCP-785-JPが発言された場合、最大で2段階の特異な現象が発生します:
SCP-785-JP関連現象 - 第1段階: 対象者Aは、SCP-785-JPを発言して1年以内の就寝中に、警察署で取り調べを受ける夢を経験します。どの夢の事例でも取り調べの担当者は共通の人物: SCP-785-JP-1であり、SCP-785-JP-1は非常に高圧的な態度で、対象者Aが本当にSCP-785-JPを発言したのかどうか、執拗に追及します。SCP-785-JP-1は取り調べの中で拷問器具を見せびらかし、身体的な刑罰や死刑を示唆する発言を行う等により対象者Aを脅迫します。
対象者Aが取り調べに対して明確な回答を行うことで、夢は終了します: 対象者AがSCP-785-JPの発言をはっきりと認めた場合、SCP-785-JP関連現象は次の段階へ進みます。発言の事実を否定した場合、この段階で特異な現象は終了します。
SCP-785-JP関連現象 - 第2段階: 対象者Aの死後、第2段階の現象が開始されます。なお、現在までに対象者Aの死とSCP-785-JPとの因果関係は認められていません。
第2段階においては「一定の」人物が、対象者Bの周囲に現れる対象者Aの姿: SCP-785-JP-2を視認するようになります。SCP-785-JP-2は基本的に、対象者Aの死亡時点よりも若い頃の姿で観測されます。例外なく、SCP-785-JP-2は口から大量の血を流していると報告されています。下顎が完全に欠損しているSCP-785-JP-2の実例も少なくありません。
SCP-785-JP-2を観測することのできる人物には、対応する対象者Bに憎悪や害意を抱いているという傾向が見られます: 記録によれば、前述の悪感情が強ければ強いほど、その観測者はより鮮明にSCP-785-JP-2を認識するようになり、またSCP-785-JP-2が「睨んでくる」「近づいてくる」等と主張するようになります。
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なお、1件のSCP-785-JP関連現象における対象者AとBが1名ずつとは限りません。同じ対象者Bに複数体(多くは2体)のSCP-785-JP-2が観測されるケースも確認されています。
以降の情報は専門の研究人員や上級職員の他に、対象者Aの候補となった職員に対しても閲覧権限が与えられます。
注意: 通知を受けた職員は、必ず下記にアクセスしてください。
SCP-785-JP研究室長からの通達
個別の通知を受け取った方へ
まずは、おめでとうございます。
あなたに新しい家族ができたことを、心より祝福いたします。あるいはもう既に、その腕に抱いてあげた事があるのかもしれませんが。
ところで、あなたはとても幼いころ、「死」というものに対して過剰な恐怖を抱いたような経験はありませんか?自分が死ぬ事はもちろん、いつもそばにいてくれるパパやママが死んでしまって、いなくなってしまう事を想像してしまい、どうしようもないくらいの不安に苛まれたりしたことはありませんか?
そして当時のあなたは、すぐそばであなたを見守るパパかママに、こんな事を尋ねたりはしませんでしたか?
「ねえ、パパ/ママも、死んじゃうの?死んじゃいや、お願い、死なないで」と。
もし、その時に、あなたのパパかママが――あるいはあなたが、あなたの指をぎゅっと握って見つめてくるその子に向かって、「大丈夫。パパ/ママは死んだりしない」と答えたとしたら?あるいは、身体は無くなってもお星様になって見守ってあげる、なんて回答でも構いません。
それが、SCP-785-JPです。
SCP-785-JP-1は夢の中で、次のように対象者Aに迫ります: もし本当にそんな無根拠な「嘘」を言って、いたいけな子どもを騙したというのなら、それは重大な罪であると。そして巨大なペンチを振りかざし、こいつでお前の舌を引きちぎってやる、安らかに死ねると思うな、等と脅してくるわけです。
それでも対象者A――つまり対象者Bの保護者が、SCP-785-JPの発言を認めたのであれば、その死後、その姿が、愛し子の近くに現れるようになるのです。その子に危害を加えようとする者にしか通常は見えない、口の中をずたずたに破壊されたような、その姿で。
ここまで聞いた時点で、検閲の中身に気づいた人もいるかもしれません。SCP-785-JP-2、あれは「ただの」人間に対しては脅かすくらいしかできません。SCP-785-JP-2が鮮明に見えていながら、その眼前で対象者Bに対する殺傷や略奪を成し遂げた犯罪者の例は枚挙に暇がありません。
しかし、SCP-785-JP-2は逆に、あれと同じような超自然的な力には、ある程度の対抗能力を持つのです。といっても元は基本的にただの人ですから、1体あたりの力はたかが知れています。偶然あれがKeterクラスのオブジェクトと対峙する破目になった記録が残っていますが、あれは対象者Bが踏みつぶされようとするのをたった1秒だけ遅らせて、彼を逃げ延びさせる程度のことしかできませんでした――それも自身の消滅と引き換えに。
それでも、このSCP-785-JP-2の能力のために、SCP-785-JPの扱いについては今でも大きく意見が分かれてしまっています。
オブジェクトの保護という観点からは、他のオブジェクトに危害を加えかねないSCP-785-JP-2を生み出すSCP-785-JPを野放しにはできません。先述の、SCP-785-JP-2を目撃した犯罪者に関連する隠ぺいのコストも、軽視することはできません。ですが一方で、SCP-785-JP-2を有用なものとして注目している勢力も我々の中には存在しています。中には機動部隊("子煩悩")なんていうものを計画している職員もいるようです。
我々の基本方針を考えれば、あなた方への正式なアナウンスは「SCP-785-JPを発言しないでください、もし発言してしまっても、SCP-785-JP-1に対してはその事実を否認してください」といった内容になるでしょう。しかし前述の状況により、まだそれを強要すべきとも決まってはいません。
あなたの大切な人を対象者Bにするかどうか、その最終的な判断は、現時点では、あなたの方で決めてもらって構わないのです。
そもそも異常性を差し引いた一般的な話として、SCP-785-JPを発言することに異を唱える方もいることでしょう。どんなに幼くても、「死」については真実をはっきりと教えるべきだと。その考え方も勿論、尊重されるべきです。(あるいは我々のたゆまぬ収容努力によって、そういう考え方になってくれたのかもしれません)SCP-785-JP-1も、SCP-785-JPは罪だと非難していますしね。ちなみにSCP-785-JP-1の夢を見た後の対象者Aは多くの場合、ハムスターや虫のような短命のペットだとか、「死」について教える絵本なんかを子どもに買い与えるのだそうです。
ただ、意見は色々あるでしょうが、こういうものが世の中にあるという事は、知っておいて損は無いと思いますよ。
未来へ遺すものを持つことになった、あなたのような人にとってはね。
それでは、あなた方の今後ますますのご活躍を、お祈りしております。
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