黒塗建設資材置き場


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 建設会社の資材置き場の片隅、“灰ガラ入れ”と書かれた赤い灰皿とパイプ椅子、丸椅子など種類の違う椅子が粗雑に並び、壁に“喫煙所”と印字されたA4用紙が養生テープで貼りつけられている。
 日は沈んで、電球がそれらを取らし、その中に1人、口から煙を吐く男の姿が浮かび上がっていた。
 パイプ椅子にどっかりと座り、チリチリと赤い光にその身を縮めて行くその姿を、男は見つめ続けている。
 消え行った煙草は戻りはしない。新しく一本取り出しても、それは新しい煙草に過ぎず、短くなったそれは灰皿に消え、そして廃棄物として処理されて行く。
「ターニー君」
 呼ばれて男──残党ターニーは顔を上げる。声の先にいたのは、彼の同僚であるコンザイ達人だった。
「"新人"が来るってよ」
「ああ」
 ターニーは短く返す。彼は多く喋るのは得意ではなく、短く返す事しかしない。それをわかってコンザイは──彼に近い人間は全員それを理解している──言葉を続ける。
「今度はどれだけ持つかね。ま、長かろうが短かろうが、そんなかわりゃしないだろうが。今度の世話係は、お前だぜター坊。しっかり頼むぜ」
「そうだな……ター坊はやめてくれ」
 言いながらターニーは煙草を灰皿に落とす。ジュっと、火が水の中に姿を消す。
 それをコンザイは見止め、会話と言っていいのかわからない短いやり取りの終わりが来たことを悟る。煙草を吸い終えたから、この場を去る。それ以上の意味合いは彼にはなかった。
「……帰るよ」
「お疲れさん。また明日な」
「ああ」
 新しく点けられる煙草の火がボウッと辺りを照らした。

 建築部隊び-6"現場主義"、財団工学技術事業部門に所属する建築その他を主とする部隊の一つである。普段は████建設という名でフロント企業として活動している。
 異常物品・現象が発見された場合、その異常性に寄らず即応的に発見物品周辺の封鎖及び隠蔽を行う。さらに移動不可能なSCPと認定されると、一帯を収容施設とする為に手を加える或いは一から施設を建造する場合も存在する。
 戦闘行動やオブジェクト回収任務に直接参加する事はなく、それらのアシストが主だった任務となる。総勢は██名。
 そんな建築部隊に新しく隊員が配属される事になった。
 「本日よりここへ配属される事になりました高井タワーです! よろしくお願いします!」
 元気の良い声が、建築部隊駐屯地、もとい████建設████課の事務所に響く渡る。多くの隊員達は慣れた態度で彼を歓迎していた。
 人類の恒久的な繁栄の為という大義への憧れにときめきつつ、同時に新しい職場への少々の不安。そんな諸々を抱えた彼を心配とも不安とも取れぬ表情でターニーは自分の机から眺める。と。
「おいおい、何やっているんだザントウクン! 今回の新人担当は君だろう! 自己紹介してやんなさい!」
 隊員の一人、ボーン破砕がそう言いながら、高井を引き連れてターニーの傍までやって来る。
「……残党ターニーだ。よろしく」
「よろしくお願いします! 高井タワーです!」
「よしよしじゃあ、今回はよろしく頼むわ!」
 二人が挨拶を交わすと、ボーンはサッと自分の持ち場へ戻っていき、二人の間に沈黙が残された。
 暫しして、ターニーが何かに気が付いたらしく、口を開く。
「……ああ、そうだな。今日はサイト-████の保守点検の予定が入っている。急だが……よろしく頼む」
「こちらこそ、よろしくお願いします!」

「どうでしょう。こちらのテナントであれば、お客様のご要望はほぼ満たされるかと思いますよ」
「いいですね。申し分ない」
 都内某所。"テナント募集中"と張り紙が出された一室に、テナントを探している男とそのテナントを案内する営業マンの姿があった。それは何気ない街の一風景に過ぎず、ただ日常が流れて行く。そのはずだった。
 そう筈だったのである。この世界が異常性に溢れて、突如として現実を180度反転させてしまう。そんな世界であるが故に。
「ところで」客が何かに気が付く「なんです? あそこに置いてあるの」
それを聞いた営業はそちらを見やると「はて」と首を傾げた。
「なんでしょうか。前に確認した時には、こんなものなかったはずですが……」
 
 び-6に所属する隊員達全ての携帯端末が一斉に通知音を鳴らす。
 ターニーは今日の作業工程を簡単に高井へ説明しているところであり、コンザイやボーンをはじめとした他の隊員達も同じく自分の作業に追われいる所だった。
 勿論その通知は高井タワーの端末にも届いていた。配属先の初メッセージで、緊張したのか、思わず身体を固くする。
 高井を除く全員が同時に端末を取り出し、メッセージを開く。同時に建築部隊び-6"現場主義"は静かに、しかし確かに騒然とし出す。ある隊員は建物から飛び出し資材置き場へ、ある隊員は車両置き場へ、ある隊員は逆に社内へ飛び込んでいく。
 ターニーは高井を見やる「大丈夫か」そこで彼はハッとして、ターニーを見上げた。
「え、ええ! 少しびっくりしただけです!」
「ん、そうか……緊急出動だ。保守点検は繰り下げだ」
「わ、わかりました!」
「準備をするから、付いてきてくれ」
 そういうとターニーは外へ飛び出していき、高井もそれを追った。

 ターニー達が現場へ到着すると、異常物品を発見したフィールドエージェントが現場で待機していた。
 建築部隊はエージェントと合流し、現状を把握する為、許された範囲の情報を得ると、現場作業員や警備員などに扮した隊員達が展開していく。
 ターニーは今回の偽装目標であるビルを見上げる。築30年の雑居ビルだ。既にビルは、構造的に欠陥がある可能性が指摘され調査の行う為ビル含む周辺は立ち入り禁止、というカバーストーリーが流布され、人払いは済んでいる。普段ならば活気があったであろうそこは静寂を称えている。
「ど、どんな"欠陥"なんでしょうね……」高井がおずおずと話しかけてきた。
「ん、我々の仕事は、その"欠陥"を調べる手伝い、だ。より深く関わるかどうかは、その"欠陥"次第……になる」
「そ、そうですね……」
 この中で特異な事件が発生し、それを掴んだフィールドエージェントが先に潜入。異常物品を確認したため、人払いの上、建築部隊の出動要請が発令された。
 コンクリートと鉄骨で構築された壁の向こう側に、そこにはナンバーが割り振られる前の何かがある。だが、今回は建築部隊へは異常物品がなんであるか、どのような異常性を持つかは知らされることはない。もし発見されたものが、情報災害の性質を持つ場合、それを知っただけで異常性に暴露されてしまう可能性もある。故に彼らはそこに、何かがある、事は知っていても、それが、どんなものか、は知らされない。少しでも危険性を取り払う為に、異常性が把握されない限り知る事はない。
 高井もそれはわかっている筈であった。彼は不安なのだ。目の前の箱の中に何があるのか。その未知が彼を不安を煽っていた。だが、今は彼の不安を払拭している時間はなかった。
 今はただ目の前の箱を覆い隠し、人目から引き離す。それが成すべきことだった。
「ほれほれ、ぼさっとしてねえで、取り掛かるぞ」
 コンザイが二人を促し、次いでターニーも口を開いた。
「……身体を動かせば、不安に感じている事も忘れられる」
 高井の返事を聞く前に、ターニーは行動を開始する。高井も遅れまいとそれに倣って、行動を始めた。
 隊員達の動きは素早く、しかし、他所から見てただの作業員にしか見えないように動く。高井も新人という肩書きではあるが、その動きは他の隊員と遜色はなく、当然の様に受け入れられていた。
 次第に、建物は不透明のシートに覆われて行く。
 無垢なものから、見せたくはないモノを遠ざけるように。
 
 雑居ビルの簡易的な隔離は、朝から取り掛かって、休憩をはさみ午後4時頃には終わる予定であった。
 昼頃には長めの休憩が挟まれる。集中力を保つ、そして偽装上不審がられないという二つの目的の為に。
 各々は昼食後、思い思いに──可能な範囲で──時間を過ごす。
 ターニーは1人自分の言葉を反芻する。『身体を動かせば、不安に感じている事も忘れられる』そう、身体を動かしている間は忘れられる。不安を感じる余裕を無くせば良いのである。目の前の事に集中していればいい。だが、一度動きを止めれば、まるで身を侵す毒の様に身体を巡り始める。
 高井を見やると十中八九、現場の隅で俯き小さくなっている。不安が少しずつ身体を毒しているのが見て取れた。
「……高井、初出動で緊急出動で……悪かったな」
 ターニーは自分なりに気を使って、高井に話しかける。
「い、いえ! 大丈夫です! じ、人類の為に働けて光栄です!」
「ん……あまり、外でそういう事言うなよ……」
「あ……」
「すまん……。責めるつもりはない。ん、緊張もあったろう……」
「は、はい……!」
「気晴らしに関係のない話を、するか…」
 休憩が終わるまで不安を遠ざけるべくそう言ったものの沈黙する。彼は何か話す事はないか考えていた。しかし、これと言って何も話題が思いつく気配はなかった。
 高井は思わず口を開く「あ、あの、残党ターニー、って名前の由来ってなんです?」
「ん、ああ。名前か」ターニーは逆に高井に気を使わせてしまった事に多少のを申し訳なく感じつつ、だが、折角向こうから切りだしたのだから、それに答える事にする。
「……本来なら、そういう事も外で話すもんじゃないが……」
「あ、」
「いや、いい、折角だ、話せる範囲で話す……」
 余計な事を言ってしまったと反省しつつ、どこまで話すか考える。有り体に言ってしまえば今名乗っている名前は偽名である。そしてそれは、高井タワーや他のメンツもそうであり、彼も自身もそれはわかっているが、それでも由来の様な物はある。
「そうだな……。言ってしまえば、由来の一つは本名からだな……。対した経由があるもんじゃないが、あだ名がそのまま定着して、今の名前になった。もう一つは、特に何の関係ないな……何故それが付いたのかわからん……。高井も、そんなもんだろう?」
「え、ええ、そうです! 私の場合は……」
 高井も話を振られて、そちらに意識を向けたおかげか多少緊張と不安も忘れて喋り出す。
 ターニーは内心、少し安心しつつ、そのまま彼の話に耳を傾けた。

 そろそろ休憩時間も終わろうという時間が迫って来ていた。
「もう休憩も終わりだなあ。中の調査は、もう始めてんのか」
 コンザイが、シートに包まれつつあるビルを見上げる。内部の調査は既に開始されているらしく、時折話し声や何かしらの音が響いていた。
 中で確保を行っている職員も外の自分達も、そこにある何か、が一体どんな異常性が潜んでいるのかわからないという点では、意外と立場は変わらないのかもしれないとターニーもビルも見やる。
 と、ビル中が妙に騒がしくなっている事に、隊員達は気が付いた。同時に一体何が起こったのか察する。一瞬何が起こったのかと高井は周りをきょろきょろと見回す。
「うーむ。どうも、中のが"怪我"したみたいだな。まあ、現場作業に"事故"はつき物か」
 コンザイの横にいたボーンが、その察し、声に出した。
 それを聞いた高井は一気に顔を青ざめた。そこに何かがある、という事を思い出してしまう。
「あ、だ、大丈夫なんですか……?」消え入りそうな声で、高井が誰にともなく尋ね、コンザイが答える。
「まあ、時にはこういう事もある。我々は、まだ直接関わらないだけでリスクはかなり低い」
 彼はお世辞にも大丈夫とは言えなかった。だが、確かにリスクは低いのは間違いではない。勿論、直接接触や関節接触なくとも一定の範囲内にいるだけで、曝露する可能性も考慮できるが、それはあえて口にはしない。
 だが、そのコンザイの配慮にも関わらず、高井はそれに気が付いてしまっていた。
「でも、見なくても触れなくても、既に、その……」
 その場の空気が心なし張り詰めるのをターニーは感じていた。
「確かにそうだ。だが、さっき言ったようにリスクは限りなく低い。そして、もし何かあっても、回復して現場復帰できる可能性だってある」
「そうだぞぉ。実際そういう例は、まあ何度……、何件もある」
 コンザイとボーンがフォローを入れる。だが、彼の顔は晴れる様子はなかった。コンザイはターニーとボーンを見やる。二人は頷き、そして彼は決断し、それを高いに向かってゆっくりと伝える。
「高井、もう作業は然程残ってないし、今日は初日に緊急出動だった事もある。もう休んでていいぞ」
 そう来るとは思っていなかった高井は、迷惑をかけまいと、まだ動けると訴えたが、彼は三人に諭され、その場を離れた。

 その日の内に収容は完了しなかったものの、大よその異常性は把握されたとターニーは聞いていた。明日になれば物品は回収され、SCPとしてのナンバーが振られ物品庫に棚に収められているだろう。
 具体的なものは聴く事は叶わないものの、少なくとも把握された異常性は、直接それに接しない限り曝露はされず、また二次被害を齎すような異常性は現状観測されていないと彼は聞いていた。
 しかし異常物品というのは後々に新たな異常性が秘められていた事がわかるなど日常茶飯事であった。Aという異常性しか持っていないと考えられていたものが、実はA´という異常性だった。或いは全く違うBという性質を持ち、実はAは性質の一端でしかなかった。など、ターニーでさえ聞かないでもない話だった。
 だが、そんな事は考えていても際限はなかった。そこへ気を囚われ、もし本当は性質の異なる異常性を持ち、時限か特定の状況で発露するものであったら、等と考え不安を募らせれば、異常性関係なく、その身を内側から滅ぼすのだ。故に、程良く切り替えられる思考を持つ人物や途方もなくタフな精神の持ち主、強い義務感が勝つ者、或いは常軌を逸した人物が財団には多い。最後は記憶処理で不安に思う記憶を消し去る、という事も可能ではあった。
 記憶処理によって、脳の記憶領域から記憶がなくなったとしても、その身体に刻まれた不安というものは消え去る事はない。募り募った不安は身体の中に蓄積され、知らず知らずの内にその身を毒していき、やがて中から腐敗を起こす。それがターニーが持つ、記憶処理による不安の解消への考え方だった。 
 
 翌日。ナンバーが振られた異常物品は、フロント企業の名前やロゴが施された運送屋のトラックが指定されたサイトへ運び去っていった。
 雑居ビルは財団が接収。表向き管理者が変わっただけに過ぎないが、そこから雑居ビルが建つ以前の歴史から、竣工から現在に至るまでの人の出入り、今までの管理会社、全てが洗われる事になる。とはいえ、ターニーには然程興味のなく、そして関係のない話でもあった。
 仮に移動不可能な異常性であった場合、彼ら建築部隊がビルを収容サイトそのものに改築する必要性が出てくるものの、今回はその必要はなかった。
 ビルを囲んだ足場とシートの撤去は後日となり、建築部隊は前日までに予定されていた仕事を終わらせ、そして設けられていた予備日に撤去異掛かる事となる。
 しかし、彼らにそうそう休まる暇はなく、新たな異常物品が発見されれば、彼らは何度でも全てを後回しにして出動していく。
 そして、それを繰り返していく内に、いつの間にか高井タワーの姿はいなくなっていた。
 薄暗い照明に照らされた赤い灰ガラ入れを前に、ターニーが指に挟んだチリチリと音立てるそれを眺める。
「今回、また短くなってたな?」
 と、闇の中からぬぅっとコンザイが現れた。
「長いとか短いとか、そういう問題じゃない」
「ああ、すまん。思わずな。だが、やつの事を考えていたんだろう?」
「……そうだな」
「何度も繰り返されるとな」
「ん……必要な人材で、必要な技術者、らしいからな……」
「替えが効けばよかったんだが。記憶処理で使い回すなんて。なんだろうな?」
「……財団に関われる人間などそうはいない、からな」
「違いない」
 コンザイは煙をフィルター越しに吸いこみ、ターニーも続いて肺を煙で満たす。チリチリとまた音を立て、それは短くなっていく。
 一度吸った煙草の長さは二度と戻る事はない。吸い終われば廃棄物として処理されて行くに過ぎない。吸い掛けで火を消しても、短くなった分は戻る事はない。
 
 高井がいなくなって数日、建築部隊び-6"現場主義"に"再び新人"がやって来る。
 それは、現場主義のメンバーに取って、見慣れた、何度も新人として迎えた男の顔だった。 
「高井タワーと申します! よろしくお願いします!!」

概要
建築部隊に新人が属される。
新たな異常物品が発見されて、その封じ込めの為に部隊は出動する。
しかし、部隊には如何なる物品が封じられているかは知らされない。それを知る事で曝露する可能性もある為だ。
 発見された施設を隔離する為、建物に欠陥が見つかったという情報を流布し、調査を行い、可能ならば修繕、最悪取り壊し、というカバーストーリーの元、足場を組み、建物全体を不可視の防音シートで覆うのだった。
 だが、その作業の最中、研究員の一人が異常物品に暴露したという話が伝わってくる。内容は聞かされない。ただ、曝露された、という事実が部隊に広がる。
ターニーはそれを新人に聴かせたくはなかった。明らかにその情報は、彼を不安にさせる。あの中で何があるのか、ひょっとしてもうすでに曝露しているのではないか。そういう事を考えてしまうに違いない。記憶処理すれば済む話かもしれないが、ターニーはあまりそれを好ましく思っていなかった。受けたところで、今受けた不安は拭いされず残り続けるだろう。自分が何に怯えているかもわからないまま、不安を抱え続けてしまう。
 記憶処理をして復帰して、やはり不安に押しつぶされ、また消えて行く新人。以下エンドレス。
 

ファーストシーン(何かの予感)
ターニーが黒塗建設の喫煙所で1人煙草を燻らす。
建築部隊の存在とその基本的な任務内容、存在理由の説明を入れる。
そこに新人が来るというの独り言ち。

プロローグ(人物紹介や状況説明)
び-6に新人隊員。期待と人類を守護という大義に胸ときめかせている。
新人とターニーの会話。他隊員と新人?、ターニーの会話。

アフェア(最初の事件)
新たな異常物品が発見されて、建築部隊に出動命令が下る。
不安と期待を入り混ぜた新人隊員。
ちょっと心配するターニー

ミディアムクライマックス(中間の山場)
建築部隊が現場へ到着。
異常物品の性質は教えられない。情報災害の性質を持っている場合、教えた時点で曝露される可能性がある為。
突貫で足場を組み、外から見れないよう防音シートを広げて行く。
新人は緊張した面持ちで、指示に従い行動をする。
その動きは配属されるだけあって、とても慣れた動きの様子。

インターバル(ひと息入れる。楽しい場面など)
偽装工作がひと段落。
人類の為の一仕事を終えたと少し満足気味の新人。
それは少し不安を隠すための強がりを含んでいる。
それを察するターニーは話しかける。
残党の名前の由来を聞かれる。
当然、偽名であるなどの説明。

クライシス(危機連発。一気に読者の興奮を盛り上げる)
現場待機しているそんな折に、中で調査、封じ込めを行っていた職員が異常性に暴露される。
新人の不安が徐々に浮き彫りになる。
「大丈夫なのですか」と話しかける。
1人の隊員は答える。
「こんなもんだよ。駄目な時は駄目な時さ。まだ建築部隊は平和な方よ」
不安は増幅されないが、拭いされる事ない。
1人で抱え続ける新人。

クライマックス(最高潮の場面。今までの事件の盛り上がりをここに持ってくる一番の見せ場)
既に曝露されている可能性もある。それは絶対に言ってはいけない一言だが、彼は既にその可能性を考えてしまっていた。
最悪記憶処理がある。
記憶処理は、ターニーの考えでは両刃の刃。
それで済んだとしても、一度身体が覚えた不安は血の様に全身を流れ続ける。
やがて体内に蓄積し、血管を詰まらせる。
そして記憶とは自分を自分足らしめるもの。それを切除するという事は、ある種の死を意味する。
 
エピローグ(クライマックスの後、一気にラストシーンへ)
収容は完了。
異常物品は直接関与した人間にのみ発揮され、二次汚染のリスクは現状確認されない。
施設及び周辺地域に汚染の恐れはなく、物品は回収可能であったため、建物の足場等は解体。撤収する。
新人を大丈夫と諭すが、不安により憔悴した様子。
彼は黒塗建設をを後にし、自身へ宛がわれた自室へ帰る。

ラストシーン(THE・END)
幾度か偽装工作へ出動した後、新人はやがて不安に押しつぶされた。
そして記憶処理を受け、建築部隊へ戻ってくる。
以前の記憶を無くし再び新人として。
蓄積された不安は身体を巡り、やがて血管を詰まらせる。
今度の彼はどれだけ耐えれるだろうか?

新人は不安に弱い→何度も記憶処理を繰り返し、新人として配属され続けているので、ターニーの言う様に身体が不安を覚え、記憶処理のサイクルが早くなっている。



ステータス未定義の下書きリスト



批評中下書きリスト



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