改稿お疲れ様です!
新バージョンの件、承知しました。その方向でも問題ないと思います。
ただこれはとても個人的な好みの話で恐縮ですが、「初めにお読みください」を置くことにはあまり賛成できません。読者は「報告書」を読みに来ています。その冒頭に作者のメッセージを掲載することは没入感を削ぎますし、なにより言い訳がましい印象を与えると思います。ラーメン屋の頑固親父の如く
、こだわったのなら自信をもって無言でドンと構えてもいいのではないでしょうか。
18時追記: 再度全体を読み直しました。赤字の二人称の語りについてですがが、インストール5とそれ以前のものについてはあまり効果的ではないと思います。というのも、二人称で読者の感情について語られていますが、その部分が感情の押し付けを受けているように感じるからです。また、文章も砕けており(例:「財団なんかが」)雰囲気を損なっていると思いました。砕けた文体にするのではなく、あくまで読者に感情を押し付けない範囲で思考の整理を手伝うくらいの文章を目標にすると良いかと思います。この部分は全体の雰囲気を決定するので、残すのであればこだわっていきたいところだと思います。
インストール6以降の二人称部分はそこまで問題はないと感じましたが、
あそこには確かS.W.A.N.N.エンジンを用いて対象をSCP-001-JP-Mに誘引するということが書かれていた。つまりここはSCP-001-JP-Mだ。
この部分で突然「SCP-001-JP-M」という語が出てきますが、この語がよくわからずせっかく期待が高まってきた部分で突っかかってしまいます。もう少しわかりやすい表現ができると良いと感じました。
既存例
あなたは先ほどの理論を思い出しながら物語漏出災害について考える。物語漏出災害は下位現実次元の存在が上位現実次元へと移動してくる現象のことであるらしく、上位現実次元実体の影響で2つの階層にまたがって同じ宇宙が作られてしまうことでこの現象が起きている……ということらしい。そしてそれにより異常存在が生まれたりし、宇宙が滅んだりしてしまうということも起きていると書かれていた。
つまり、それを解決するのが焚書坑儒計画であるということだ。しかしそれをするには多数の宇宙が犠牲になってしまうらしい。可哀想だ。
改稿案
あなたは物語漏出災害について考える。
物語漏出災害は下位現実次元の存在が上位現実次元へと移動してくる現象のことである、らしい。赤ずきんがやってくるのであれば可愛らしいが、もし狼が現れたら? いや、もっと邪悪な何がが現れたとしたら。
それを防ぐのが、焚書坑儒計画であるという。上位現実次元と下位現実次元を現実性の壁で隔てれば、赤ずきんはやってこられない。至極明快な理論だった。ただし、その壁の建設には、数多の下位現実次元を犠牲にせねばならない。そうして、そこに住むのは赤ずきんだけではない。"自分自身がイメージした自分自身"、つまり、想像する通りの"人間"が住んでいるのだ。
それを犠牲にするのは、本当に許されることなのだろうか?
その結果は予想通り正現実子と反現実子の性質のは違いがある
性質にはの誤字だと思います。