財団ポーランド支部とショパン・カルトに所属し、自身も風評被害を受けていたケント・フレデリック氏は語る。
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一般に信仰者を集めている宗教、特に財団職員も所属しているような宗教をカルトと呼ぶのは新聞としてはポリティカルコレクトネス的に良くないのではないかと思われます。例えば2912-JPではサーキック・カルトについて、「サーキシズムという用語が壊れた神の教会による差別的意図を含むことから、一般社会ではナルキシズムと呼ばれている」ことを示しています。
僕は日系人ですし、名字もフレデリックです。
フレデリックは姓ではなく名前ではないでしょうか。
でもね、とヘンリク・ヤンコフスキ氏は続ける。
ヘンリク・ヤンコフスキ氏のコメントにケント・フレデリック氏が割り込む構成となっており、非常に読みにくいです。引用部の「でもね、」から始まる段落と「音楽というのは、簡単なものではありません。」から始まる部分は統合した方が良いかと思われます。
坊ノ岬で巨大戦艦の目撃証言相次ぐ
シベリアでマンモスの目撃証言相次ぐ
ここは同じような形式の見出しで、あまり芸が無いように思われるかもしれません。
イタリアの財政赤字隠蔽が判明 ユーロに大影響の可能性大
余り詳しくは無いのですが、国家の財政赤字は隠蔽できるものなのでしょうか?
ポーランド南部にて財宝が積まれた列車が発見 ナチスの黄金列車か
南極大陸にて巨大基地が発見 ナチスの秘密基地との噂も
ナチスネタが被っているのでもう少しひねりを加えた方が良いかもしれません。
全体的に
「ポーランド政府、”ショパン・プロジェクト”の開始を発表」というタイトルからは発表についての報道、つまり開始した直後のことを伝えるのかなと思ったのですが、実際はすでに開始して成果も出ており、少しタイトルと内容の齟齬があるように思います。特にアリツィア・バダジェフスカ氏のコメント(プロジェクトへの期待)とアレクサンドル・アダムスキー氏(プロジェクトにすでに救われた)とで時系列がごちゃごちゃになっているように感じてしまいました。そもそもなんですが、「事業を発表する」あるいは「事業を開始する」は良く聞きますが「開始を発表する」は違和感があります。「復興事業を開始することを発表した」というのはおかしいのでは無いでしょうか。
この記事では引用コメントが多用されていますが、どれも説明口調なのも気になります。特に、
「私はマウォポルスカ県の田舎で、夫と共に静かに暮らしていました。」
「しかし、あの忌々しいショパンの顔をしたセミにより、夫は貪られました。私は夫の指示で部屋にずっと閉じこもっていたので、助かりました。
ここの部分は「~ました」が連続していることもあって設定の羅列感が強く、違和感がありました。新聞であればもう少し自然で簡潔なコメントを意識してみてはどうでしょう。
「財団は語る」の欄ですが、全然財団が語っていないのも気になりました。確かに財団職員が語ってはいますが、その内容はほとんど財団職員である必要性が無いため設定をとってつけた感じが強いです。「財団は語る」の利点は財団視点で報道されている事象を説明できることなので、現状はそれが全く活かされていないと言えます。
全体的に内容が薄く、復興に対する人々の思いの重さを上手く感じ取れませんでした。現状は個々人のエピソードの比率が多いため、現在のポーランドの状況についての分析などに重点をおいて記述してみてはどうでしょうか。