SCP下書き「かわいい我が子」

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

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SCP-XXX-JPの収容時に回収されたぬいぐるみ。この時、女児用の服も回収されている。

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-1群は標準人型オブジェクト収容室に収容します。この時、SCP-XXX-JPとSCP-XXX-JP-1群が接触しないよう注意してください。

SCP-XXX-JP-1の人格が本来のものに戻ったと考えられる場合、SCP-XXX-JPの部屋の近辺に予め選抜しておいたDクラス職員が配置されます。このDクラス職員は書類上、月給100万円以上の報酬を与えます。この報酬による貯蓄は次に選抜されたDクラス職員に引き継がれます。

SCP-XXX-JP-1は問題のない範囲で作業に従事させることが許可されています。この作業内容は担当研究員が指定し、報酬も書類上は支払われます。

説明: SCP-XXX-JPは6歳から8歳と見られる子供の人型実体です。SCP-XXX-JPは常に何らかの感染症を患っていますが、死亡することはなく、出来る限り通常の子供のように振る舞います。また、収容されてから加齢の兆候を見せてはいません。

SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPの父親である内村光希氏のものに変化した人間です。SCP-XXX-JP-1には変化する以前のものと考えられる記憶も存在しています。SCP-XXX-JP-1に変化する人間はSCP-XXX-JPの最も近くにいる30歳から40歳までの独身男性です。SCP-XXX-JP-1の主張には以下の共通点があります。

  • SCP-XXX-JPを自身の子供であると認識している。
  • 自身には妻がおり、SCP-XXX-JPの世話を任せっきりになっている。

特筆すべき点として、SCP-XXX-JP-1は同時に複数存在でき、常時10人となるよう発生します。一方で、SCP-XXX-JPは自身の親は母親のみであると主張しています。

SCP-XXX-JP-1は以下の場合に元の人格に戻ります。

  • SCP-XXX-JP-1が病気や怪我、逮捕等の理由で長期間一定の収入が得られなくなる。
  • SCP-XXX-JPの半径5m以内に接近する。

SCP-XXX-JP-1から元に戻った人間を検査した結果、異常性は発見できませんでした。

SCP-XXX-JPは2005年に発生した事件を調査した結果発見されました。このとき、13件の犯人が関連がないにも関わらず同一の銀行口座に多額の振り込みを行っていたことが判明しています。振り込まれた金銭はSCP-XXX-JPの入院費用や生活費に使用されていた記録が存在しています。記録では全てSCP-XXX-JPの母親である内村菜々緒氏が銀行から引き出していますが、内村菜々緒氏は現在行方不明です。

補遺1: 以下はSCP-XXX-JP-1に対して行われたインタビュー記録です。

対象: SCP-XXX-JP-1-11

インタビュアー: 坂巻博士

付記: SCP-XXX-JP-1-11は元財団職員です。

<録音開始>

坂巻博士: では、よろしくおねがいします。まず、あなたの名前を教えてください。

SCP-XXX-JP-1-11: ████です。

坂巻博士: もうひとつ使用している名前がありますよね。銀行とかで。

SCP-XXX-JP-1-11: ……内村光希です。

坂巻博士: こちらは内村さんの人格が████の体に入っていることとは把握しています。そうなる前の記憶で心当たりはありますか?

SCP-XXX-JP-1-11: わかりません。気づけばこの体になっていました。

坂巻博士: では、あなたの人格となった方があと9人いることは把握していますか?

SCP-XXX-JP-1-11: はい。

坂巻博士: 把握しているなら、不都合な部分とかはありませんか?

SCP-XXX-JP-1-11: ありません。不都合なんて考えたこともなかったです。

坂巻博士: わかりました。では、次の質問をします。これを。

(坂巻博士は机の上に書類を広げる)

SCP-XXX-JP-1-11: これは?

坂巻博士: あなたがやっていた横領の証拠です。理由をお聞かせ願いますか。

SCP-XXX-JP-1-11: ……わかりました。ただ、ヒカル、いや、私の子供には手を出さないでください。あの子は関係ない。

坂巻博士: わかりました。約束しましょう。

SCP-XXX-JP-1-11: 私には必要だったんです。金が。あの子を救うには。

坂巻博士: それで横領をしたと。

SCP-XXX-JP-1-11: そうするしかなかった。金がなければ、あの子を救えない。

坂巻博士: 落ち着いてください。

SCP-XXX-JP-1-11: そ、そうですね。すみません。

坂巻博士: いえ。お気持ちは察します。ですが、あなたには罪悪感はないのですか? 仮にも他人の体です。他人の人生を壊したんですよ?

SCP-XXX-JP-1-11: その自覚はあります。ただ、見知らぬ人間の人生と子供の命を天秤にかけて、私は後者を取った。それだけです。もちろん、罪悪感はあります。でも、子供のためならどんなことだって……。

坂巻博士: わかりました。しかし、そこまでやる理由は何でしょうか? 主観的ではありますが、子供への愛だけではないように感じます。

SCP-XXX-JP-1-11: ……後悔と罪悪感、ですね。

坂巻博士: 話せますか?

SCP-XXX-JP-1-11: 話させてください。気持ちを整理したい。

坂巻博士: わかりました。

SCP-XXX-JP-1-11: 私はこうなる前は商社マンでした。あの頃はほとんどを海外で生活していました。

坂巻博士: 家族は日本に残して?

SCP-XXX-JP-1-11: そうですね。海外と言っても治安が悪い国でしたから日本に残ってもらいました。今にして思えば、それがいけなかった。

坂巻博士: あなたのせいじゃありませんよ。

SCP-XXX-JP-1-11: いえ。私のせいです。私が妻と2人きりにしたばかりに……。

坂巻博士: 大丈夫ですか? またの機会にしましょうか?

SCP-XXX-JP-1-11: そうしてください。すいません。

坂巻博士: わかりました。

SCP-XXX-JP-1-11: 博士、私はもうヒカルが元の生活に戻れるなんて思っていません。でも、せめて、生きていてはほしい。私はヒカルにどれだけ恨まれたって良い。でも、あいつには何かに怯えるような生活はもう送って欲しくない。博士、私の願いは贅沢な願いでしょうか?

<録音終了>

補遺2:

対象: SCP-XXX-JP

インタビュアー: 坂巻博士

付記: SCP-XXX-JPはインタビュー中、終始何かに怯えているような挙動を見せています。

<録音開始>

坂巻博士: こんにちは。

SCP-XXX-JP: こ、こんにちは。

坂巻博士: 怯えないで。今日は君に聞きたいことがあるんだけどいいかな?

SCP-XXX-JP: は、はい。大丈夫です。

坂巻博士: じゃあ、君がこうなる前のことは覚えているかな?

SCP-XXX-JP: ……病気になって、ママと一緒にいた。

坂巻博士: 他に思い出せるかい?

(SCP-XXX-JPは首を横に振る)

坂巻博士: わかった。話を変えようか。君は今何がしたいか教えてくれるかな。もしかしたら役に立てるかもしれない。

SCP-XXX-JP: したいこと?

坂巻博士: そうだ。好きな食べ物を食べたいとか、ね。

SCP-XXX-JP: ……お外でみんなと遊びたい。

坂巻博士: 残念だが、病気だからもう少し我慢してね。

SCP-XXX-JP: ごめんなさい。部屋で大人しくしてるから。許してください。

坂巻博士: そこまで怖がらなくてもいいよ。怒ってないから。

SCP-XXX-JP: ごめんなさい。ごめんなさい。

坂巻博士: 今日は終わりにしようか。

SCP-XXX-JP: だ、大丈夫です。

坂巻博士: そうか。じゃあ、お父さんはどんな人だった?

SCP-XXX-JP: そんな人いません。

坂巻博士: そうか。じゃあ、お母さんは?

SCP-XXX-JP: すごく優しい。美人で、いつもきれいな服を着せてくれる。大好きです。

坂巻博士: そうか。……少し辛いかもしれないけど、お母さんはどうなったか覚えているかい?

SCP-XXX-JP: 一緒にいる。ずっと。

坂巻博士: 一緒にいる? じゃあ、どこに?

SCP-XXX-JP: 博士の後ろ。

<録音終了>

追記: SCP-XXX-JPの体を調査した結果、虐待の痕跡が発見されました。SCP-XXX-JPの男性器、特に睾丸付近の損傷が酷く、切除しようとした痕跡もあります。

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収容時に回収されたハンマー


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