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アイテム番号:SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス:safe
特別収容プロトコル:SCP-XXXX-JPはサイト8102の、中型鳥類用収容室に収容されています。収容室に隣接する部屋に、Eクラス記憶処理を施したDクラス職員を1人、椅子に固定した状態で配置してください。このようにして配置したDクラス職員より収容室に近づいてはなりません。また、このDクラス職員の幻覚を記録できるように、脳内データを常に記録してください。SCP-XXXX-JPへの給餌と給水は必要ありません。SCP-XXXX-JPへの実験は一切許可されていません。
説明:SCP-XXXX-JPは、両足の間に3本目の足が生えている点を除き、日本では一般的にハシブトガラスとして知られている、スズメ目カラス科カラス属のCorvus macrorhynchosに酷似した存在です。SCP-XXXX-JPは給餌と給水なしでも生存することが出来ますが、原理は解明できていません。SCP-XXXX-JPは基本2週間に1度、その異常性を発揮します。オブジェクトクラスに聞こえるような鳴き声を約30秒間発し、その間SCP-XXXX-JPに1番近い18歳以上の人間にある幻覚を見せます。(以降SCP-XXXX-JPの異常性に曝露した人間をSCP-XXXX-JP-1、この現象をSCP-XXXX-JP-A、見せる幻覚をSCP-XXXX-JP-Bと呼称)
SCP-XXXX-JP-Bはこの地球上に存在する場所(以降SCP-XXXX-JP-Cと呼称)において存在または発生するAnomaly(以降SCP-XXXX-JP-Dと呼称)で構成されています。また、SCP-XXXX-JP-Aの終了後、SCP-XXXX-JP-1はSCP-XXXX-JP-Dに関する詳細な情報を記憶を得ていますが、そのメカニズムは未だ不明です。
事象XXXX-JP-aから事象XXXX-JP-eよりSCP-XXXX-JP-BはSCP-XXXX-JP-Dを予見しているものであることが判明しました。しかし、その予見が実現するまでのタイムラグに規則性がないため、効率的に情報を得れるように特殊な記憶処理を行ったDクラス職員をSCP-XXXX-JP-1として運用することが決定しました。
事象XXXX-JP-a:20██/██/07 ██:██
曝露者:██研究員
結果:SCP-XXXX-JPは「ゆーくりっど」に似た響きの音を発声しました。██研究員は複数の島が見える砂浜にて、██████社が製造した自転車が人が乗っていないにも関わらず、300km/hで走行する幻覚を見たと報告しました。
補遺:事象XXXX-JP-aの発生から█日後、██県の██海水浴場にて、SCP-████-JPが発見されました。これらは事象XXXX-JP-aにおけるSCP-XXXX-JP-Bと一致することが後の調査により判明しました。
事象XXXX-JP-b:20██/██/21 ██:██
曝露者:エージェント██
結果:SCP-XXXX-JPは「せーふ」に似た響きの音を発声しました。エージェント██は寂れた神社の鳥居の上に白い錠剤が数十粒入った透明な瓶が乗っている幻覚を見たと報告しました。また、エージェント██はその白い錠剤には、服用すると疲労を即座に解消し、その後数日間全く疲労しなくなる効果があると主張しました。
補遺:事象XXXX-JP-bの発生から██日後、██県の██神社にて、SCP-████-JPが発見されました。SCP-████-JPはエージェント██の主張した性質を持つことが後の実験により判明し、事象XXXX-JP-bにおけるSCP-XXXX-JP-Bと一致することが確認されました。
事象XXXX-JP-c:20██/██/04 ██:██
曝露者:D-████1
結果:SCP-XXXX-JPは「せーふ」に似た響きの音を発声しました。D-████1は竹林に日本刀が地面に差し込まれている幻覚を見たと報告しました。また、D-████1はその日本刀はこの世に存在する物質の内95%を切断できると主張しました。
補遺:事象XXXX-JP-cの発生から██日後、██府の竹林にて、地面に突き刺さるSCP-████-JPが発見されました。SCP-████-JPはD-████1の主張した性質を持つことが後の実験により判明し、事象XXXX-JP-cにおけるSCP-XXXX-JP-Bと一致することが確認されました。
事象XXXX-JP-d20██/██/04 ██:██
曝露者:エージェント███
結果:SCP-XXXX-JPは「せーふ」に似た響きの音を発声しました。エージェント███はショッピングモールにて異常性を持つ、上半分が赤色で下半分が白色の、中心部にボタンが付いている直径4cmほどの球体が、似たような球体とともに売られている幻覚を見たと報告しました。また、エージェント███はその球体がSCPオブジェクトを5%の確率で異常性の影響を外部に漏らさずに収容できる機能を持つと主張しました。
補遺:事象XXXX-JP-aから事象XXXX-JP-cを鑑みて、事前に事象XXXX-JP-dにおけるSCP-XXXX-JP-Cである███県のショッピングモール██████の売り場を監視していたところ、SCP-████-JPが発見されました。SCP-████-JPはエージェント████の主張した機能を持つことが後の実験により判明し、事象XXXX-JP-dにおけるSCP-XXXX-JPと一致することが確認されました。
事象XXXX-JP-e:20██/██/18 ██:██
曝露者:D-████8
結果:SCP-XXXX-JPは「けてる」に似た響きの音を発声しました。D-████8は、商店街でメイド服を着た10代後半と見られる少女と、その周りに倒れる数十体の刺殺体の幻覚を見たと報告しました。
補遺:これまでの事象XXXX-JPを鑑みて、事前に事象XXXX-JP-eにおけるSCP-XXXX-JP-Cである██県の█████商店街付近に機動部隊き-0(グングニル)を配備したところ、事象XXXX-JP-eの██日後、SCP-████-JPが出現しました。機動部隊の奮闘の末、死者を█体に抑えた上で収容できました。このことより、SCP-XXXX-JP-Bは単にSCP-XXXX-JP-Dの出現または発生を予見しているものと判明しました。
回収経緯:SCP-XXXX-JPは20██/██/██に、財団職員にサイト8102の門にて佇んでいるところを発見され、そのまま収容されました。
補遺1:後の調査により、事象XXXX-JP-dによって予見されたSCPオブジェクトは某アニメに登場するアイテムに、事象XXXX-JP-eによって予見されたSCPオブジェクトは某ゲームに登場するキャラクターに外見や能力が酷似していることが判明しました。また、これ以降の事象XXXX-JPにおいても約60%の割合において予見されたAnomalyが既存のオブジェクト、現象もしくはアイデアに酷似していることが記録されています。
補遺2:O5評議会からの通達により、SCP-XXXX-JP-1の対象はEクラス記憶処理を施したDクラス職員となるように処置することとなりました。
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任意A任意B任意C- portal:6545369 (10 Jun 2020 05:51)
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