染色体異常

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アイテム番号: SCP-XXX‐JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX‐JPは標準的な人型実体収容室に収容されます。また、定期的にメンタル検査を行ってください。SCP‐XXX‐JPの収容室に立ち入る際は身体検査を受け、異常性の対象となる生物を持ち込んでいないか検査されます。実験を行う際はセキュリティクリアランス3以上の職員の許可を得る必要があります。

説明: SCP-XXX‐JPは報告書作成時点で22歳の男性です。収容時の環境により、過食と嘔吐を繰り返す症状がありますが、異常性を除きそれ以外に身体的な問題点はありません。SCP-XXX-JPの異常性は精子が異常なプロセスでヒト以外の生物の卵子とも受精できることです。

SCP-XXX-JPの精子(以下SCP-XXX-JP-1と記述)は遺伝子検査の結果、一般的な精子と変わらないことが証明されています。しかし、対象となるメスの卵子に対し、異常なプロセスで受精を行います。このプロセスにより、SCP-XXX-JP-1は卵子の糖鎖1を通過し、受精します。

SCP-XXX-JP-2は母体となったメスの生物とSCP-XXX-JP-1の遺伝子が混合して誕生した生物です。一般的に違う生物の染色体からなる生物は、生命維持に必要な遺伝子が欠如するため、誕生することはありませんが、SCP-XXX-JP-2はそのための遺伝子をSCP-XXX-JP-1の遺伝子を利用する形で補います。そのため、SCP-XXX-JP-2は母体となった生物とヒトの特徴が混ざったような生物になります。また、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類の順にヒトの特徴は大きく発現します。また、成長速度はおおよそ受精卵と同様の速度ですが、身体が成熟した時点で一般的な母体の生物と同様の速度まで低下します。

以下は実験で得られたSCP-XXX-JP-2群です。詳細な記述や画像は補足文書XXX-JP-2を参考にしてください。

対象: ウマ (Equus caballus

結果: 脚部がヒトの物と見られる部位に置き換えられ、尾が消失しているように見えた。検査の結果、尾に当たる部位はヒトの尾てい骨に置換されていた。

付記: 誕生より約4ヶ月後、自身の体重に耐えきれず脚部が疲労骨折した。治癒の経過が見られなかったため終了された。

対象: カラス(Corvus

結果: 翼部がヒトの肩より上の部分に置換され、左眼球がヒトの物であった。実験の結果、飛ぶことは出来ず、左眼球の視力もヒトと同程度であると判断された。

付記: ストレスが原因とみられる皮膚病が相次いだため終了された。原因は飛ぶことが出来なかったためとみられる。

対象: アオダイショウ(Elaphe climacophora

結果: 体表がヒトの皮膚と同一の組成で、消化器官が全てヒトと同一の物に置換されていた。この消化器官には本来アオダイショウにはないものも含んでいる。

付記: 本来アオダイショウが摂取するべき食事を獲られなかったことによる栄養失調症で死亡した。

SCP-XXX-JPは当時居住していた同じアパートの住民による「となりの部屋から生き物が腐ったようなにおいがする」という通報により、発見され、財団に収容されました。アパートの住民にはクラスA記憶処理が施され、カバーストーリー(“生ゴミの不処理”)が適用されました。

以下は発見当時のSCP-XXX-JPに対するインタビューです。

インタビュー記録SCP-XXX-JP

対象: SCP-XXX-JP

インタビュワー: 中田研究員

[記録開始]

中田研究員: それでは、発見時のことについてお聞かせ願えますか。

SCP-XXX-JP: あのカエルのことか?

中田研究員: ええ、そうです。

SCP-XXX-JP: ええっとさ、あの頃、惚れてた女に逃げられちゃってさ、それでだいぶサラ金からも金を借りてたから、金に困ってて、その日食うものも買えないような感じだったんだよ。廃棄のコンビニ弁当とか探してたんだけど、そういうのはホームレスの縄張りとかあるらしくて、取れなかったんだ。

中田研究員: なるほど。

SCP-XXX-JP: それで、アパートに引きこもるみたいな生活を続けてて、電気代も払えなかったし、今月のアパート代もないし、アパートから追い出されるのと電気とかが止まるのどっちが先かな、なんて考えてた。それで、何となしに付けたテレビで芸人がカエルの揚げ物を食べてたんだ。それで、いけるなって思った。

中田研究員: いける、とは?

SCP-XXX-JP: カエル、食べれるなって思ったんだよ。それで、近所のどぶ川に行けばウシガエルみたいなのがいっぱいいるから、3匹ぐらい捕まえて帰ったんだ。それでテレビみたいに揚げ物にしようと思って、よく分かんないけどとりあえず腹に包丁を入れたんだ。そしたら……。

中田研究員: そうしたら?

SCP-XXX-JP: 腹の中から大量に卵が出てきた。3匹とも。全部メスだったみたいでさ。とりあえずどうしようもないし、外に捨てようにも捨てられないから全部洗面器に入れといたんだ。そしたらなんかサケの人工授精なんか思い出してさ、あんた、サケの人工授精見たことあるか?

中田研究員: ……いいえ、見たことはありませんね。

SCP-XXX-JP: そうか、あれはな、バケツいっぱいに貯めたサケの卵に、オスの精子をかけてやるんだよ。オスのサケは地面に叩きつけて気絶させて、腹を押して無理やり射精させるんだ。命ってなんか粗末だよなぁ。

中田研究員: それは本筋に関係あるでしょうか?

SCP-XXX-JP: 洗面器に貯められたカエルの卵を見たときにそれを思い出したんだよ。それで、俺でもやれるんじゃないかと思って、そこに射精したんだ。

中田研究員: 他の動物との子供ができると理解していたのですか?

SCP-XXX-JP: あの時は本当に頭がおかしくなってたんだ。あんなことになるなんて知らなかった。ただ、カエルが増えれば腹の足しになると思ったんだ。それで、風呂いっぱいに水を張って、卵を放り込んで寝たんだ。あと、食べたカエルの肉はドブ川で捕まえたからかわかんないけどだいぶ肉が生臭かった。

中田研究員: それで、お風呂に入れたカエルの卵はどうされましたか。

SCP-XXX-JP: 次の朝に起きて、風呂の中を覗いたらさ、もうほとんどオタマジャクシになってて、風呂の中が満杯だった。こんなに早く孵るもんなんだなぁって思ったよ。

中田研究員: オタマジャクシが孵った事に対して違和感はありませんでしたか。

SCP-XXX-JP: 何も。そんなこと考えてる余裕なんてなかった。風呂を覗き込んでただすげぇ、すげぇって呟いてたんだ。そしたら、オタマジャクシがしゃべり出した。

中田研究員: オタマジャクシがしゃべり出したのですか。

SCP-XXX-JP: パパ、パパって赤ん坊みたいな声で話しかけてきたんだ。そいつらよく見たらオタマジャクシみたいな形をしてたけど、指があったり、耳があったり、歯があったり、目が合ってこっちを睨み付けてくる奴もいてもうぐちゃぐちゃだった。だんだん声の数も増えて、風呂場中に声が反響してた。

中田研究員: それで、オタマジャクシ達はどうされましたか。

SCP-XXX-JP: 食べた。

中田研究員: え?

SCP-XXX-JP: だって、食べるもんがなかったから。捕まえてきたウシガエルは昨日食べちゃったし、腹が空いてたんだ。なんもなかったんだ。目の前のオタマジャクシ以外。だから、食べた。ぐちゅぐちゅして気持ち悪かったし、口の中指で抓られたりしたけど食べた。ずっと話しかけてきたけど食べたんだ。それしかなかったから。そしたら気持ち悪くて吐いちゃったけど腹に入れないとマズいと思ったから食べたんだ。3日ぐらい続けて、カエルになった奴も食べたな。口の中で動き回るから吐いたりしたけど。それで、あんた達が来るまであそこにいたんだ。

[記録終了]

付記: SCP-XXX-JPの浴槽から発見された個体はいずれもSCP-XXX-JP-2であることが確認されたが、発声が可能な個体は見つからなかった。また、全ての個体は移送完了までに死亡しており、一部の検査用個体を残し全て焼却処分されている。


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