SCP-XXX-JP 「魂喰らいの機巧」

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アイテム番号: SCP-1135-JP

オブジェクトクラス: Keter Safe

特別収容プロトコル: SCP-1135-JPの収容を維持するため、SNS等を用いて定期的にプロトコル"平和惚け"を日本全域に流布させてください。万一SCP-1135-JPに曝露したカメラが発見された場合直ちにエージェントを派遣し、カバーストーリー「不良品回収」を用いて回収後、プロトコルを実行し無力化してください。またSCP-1135-JPによって一般人が死亡した際は、「急性心不全」のカバーストーリーを流布して処理してください。

説明: SCP-1135-JPは、カメラ全般に発生しうる異常現象です。SCP-1135-JPに曝露したカメラ(以下、SCP-1135-JP-Aと呼称)で撮影された人物は、シャッターが切られた際に強い倦怠感と嫌悪感を催します。被写体となった人物(以下、SCP-1135-JP-Bと呼称)が撮影終了後、写真1枚あたり5分程度の休息を摂ることで体調のほぼ完全な回復が見込めますが、SCP-1135-JP-Aによって短時間の間に██枚以上の写真に収められたSCP-1135-JP-Bは、約██%の確率で死に至ることが確認されています。SCP-1135-JPの影響下にないカメラがどのようなプロセスを経てSCP-1135-JP-Aに変質するのかは今日まで解明されていません。また、大多数のSCP-1135-JP-BはSCP-1135-JPがもたらす感覚について「魂が吸われるよう」と表現します。

経緯: SCP-1135-JPは日本の庶民階級にカメラが普及し始めた1███年頃から発生しだしたと見られています。当時日本の異常存在収容を行っていた蒐集院によって収容方法が模索されていましたが、カメラという普遍的なものに発現する異常であり収容が極めて難しいことから抜根的な収容計画は凍結され、「長時間に渡る撮影は死を招く」というプロパガンダの流布に留まりました。その後蒐集院の解体に伴い、SCP-1135-JPの管理責任が財団に移りました。当時の日本支部理事は人を死に至らしめる特性を持っているにも関わらずSCP-1135-JPが未収容状態にあることを懸念し、SCP-1135-JPにKeterのオブジェクトクラスを付与しました。

プロトコル"平和惚け": 1███年██月、SCP-1135-JPの安定した収容の模索を目的とした定例実験に於ける実験結果から、現在のプロトコル"平和惚け"が立案されました。以下の文書は実験での映像記録を書き起こしたものです。

実験内容: 様々な条件下でDクラス職員(D-1050)をSCP-1135-JP-Aで撮影、死亡もしくは██枚の写真を撮影した段階でDクラスが不快感を訴えなければ実験終了。

実験主任: ██博士

<録画開始>

██博士: D-1050、実験を始めます。カメラの前の椅子に着席してください。

D-1050: それはいいんだけどよぅ。センセイ、いつになったらこの味気ねぇ建物とオサラバできるんだ?俺の記憶が確かなら、もう俺2カ月はここでコキ使われてるぞ?

██博士: 申し訳ありません、今暫く実験にご協力ください。

D-1050: まぁどうせムショの中もこの実験場も大して変わんねえんだけどよ、(「2」のハンドサインをしながら)2カ月だぞ2カ月!俺は長引いても2週間で帰れるって聞いてたんだ!こんな妙なとこに2ヶ月もいたんじゃ気が滅入って……おっと。

[シャッター音]

██博士: なるべく早く貴方が任務を終えられるように善処します。それでD-1050、何か身体に違和感はありますか?

D-1050: 違和感?特にねぇな。

██博士: こう、なにか疲れた感じとか、まるで魂が抜けるような感覚は?

D-1050: なんだ、今日はやけに親切だなセンセイ、ようやっと俺の心労を労う気になったか?

██博士: ……成る程。███研究員、次のDクラスの手配を。以上で実験は終了です。有難う、D-1050。

D-1050: おいおいなんだセンセイお礼なんか言っちゃって、どういう風の吹き回しだ?(冗談めかした調子で)何処かの聖人君子とでも魂が入れ替わっちまったのか?

<録画終了>

終了報告書: その後複数人のDクラスに対して実験を行った結果、「2のハンドサイン」をした状態でSCP-1135-JP-BとなったDクラスは倦怠感を訴えることがありませんでした。また、1度「2のハンドサイン」を撮影したSCP-1135-JP-Aは異常性を失いました。

上記の実験より、SCP-1135-JP-Bが人差し指と中指を伸ばし、それ以外の指を折り畳むハンドサインをした状態で写真に写りこむことでSCP-1135-JPを打ち消し、更にはSCP-1135-JP-Aを無力化することが可能であるという事実が判明しました。このことから財団はカバーストーリー「百年戦争1」及び「井上順2」のもと、「ピースサイン」と名付けられたこのハンドサインを写真に写る際の極めて一般的なポーズとして世間に普及させることで、この姿で写真に写ること、即ち「プロトコル"平和惚け"」の拡散に成功しました。現在日本支部理事会によりSCP-1135-JPは完全に収容されたと結論が出され、19██年にオブジェクトクラスがSafeへ再分類されました。


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