Whisper Talker 1

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - 巡回者
著者: whisper-talker
作成年: 2022
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特別収容プロトコル:サイト-XXに勤務している全ての財団職員は、業務中に別の作業を行う及び著しく集中力を欠いた状態で業務を行なう事は禁止されています。やむを得ず別の作業を行う際には、必ず他者から確認出来るような状態で休憩を行う必要があります。また2時間以上継続して業務を行う際には、10分程度の休憩を行う必要があります。

事案XXXX-JP-xの発生に伴い、SCP-XXXX-JPに関する全ての実験は禁止されました。今後は匿名での報告フォームをサイト-XX内で従事する全ての財団職員に周知を行い、SCP-XXXX-JP発生時には必ず記載を行うようにして下さい。またサイト-XX内において高位職員がSCP-XXXX-JPの対象になった際にはサイト-XX内は、緊急事態が宣言され、労働環境状況の把握と改善が最優先事項となります。

説明:SCP-XXXX-JPは、サイト-XX内で勤務する財団職員が業務中に業務外の作業を行う又は集中力が明らかに散漫であると他者から確認できる時に発生する異常現象です。

SCP-XXXX-JPが発生する現象には現在のところ、以下のような段階が存在していることが判明しています。

フェーズ1:SCP-XXXX-JPの対象になった財団職員(以下、対象者)は背後から手元を覗き込まれているような感覚に襲われる。
フェーズ2:対象者の肩が叩かれ、対象者は軽度の痛みを感じる。
フェーズ3:対象者の身体が背後に引っ張られ、床に身体を投げ飛ばされる。
フェーズ4:対象者は業務を遂行しなければならないという強い脅迫感情を抱く。また対象者の管理者がフェーズ1に発生する。

SCP-XXXX-JPの発生条件及び発生する現象の実験中にフェーズ4が発生。フェーズ1からフェーズ3の状態より財団の高位の職員に被害が及ぶ可能性が示唆されました。また実験は中止されたため、SCP-XXXX-JPの発生に伴う対象範囲がどこまで拡大するかは確認されていません。

実験記録XXXX-JP-1
実施日:2022/10/x
対象者:D-XXXX
実験方法:D-XXXXに用意した文章の複写を繰り返しノートに行うように指示を行い、実験室に一人の状態で隔離する。
結果:D-XXXXは作業開始から1時間後にSCP-XXXX-JPのフェーズ1が発生し、フェーズ1発生の10分程前から集中力が切れていたと報告しました。
分析:単独の状態でのSCP-XXXX-JPの発生を確認。業務に対する姿勢が原因の可能性有り。

実験記録XXXX-JP-2
実験日:2022/10/X
対象者:D-XXXa、D-XXXb
実験方法:D-XXXaに用意した文章の複写を繰り返しノートに行うように指示を行い、D-XXXbにはD-XXXaの作業を監視するように指示を行う。尚、両名は同一の実験室の内に存在する。
結果D-XXXaは作業開始から83分後にSCP-XXXX-JPのフェーズ1が発生し、発生の20分以上前から集中力が切れていたと申告。またD-XXXbはSCP-XXXX-JPが発生していないと報告を行った。
分析:単独、複数関係なくSCP-XXXX-JPの発生を確認。

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