肝抜籠

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、標準的小型アイテム収容ロッカーに保管します。実験以外の目的でSCP-XXX-JPの蓋を開封しないでください。

説明: SCP-XXX-JPは高さ7.5cm、幅7cmの印籠です。

SCP-XXX-JPの蓋を人間(以下被験者A)が開封後、以下のような事象が発生します。

被験者Aが入眠しレム睡眠に入ると同時に、SCP-XXX-JP開封時に最も近隣に存在していた犯罪者(以下被験者B)が消失し、被験者Aは数日にわたり以下の表のような夢を見ることが確認されています。このとき被験者Bとなる人物の基準は、江戸時代末期の死刑の基準と一致し、強盗犯、殺人犯、放火犯が主に該当します。被験者Aが睡眠から目覚めると被験者Bは再出現します。

経過日数 内容
1日目 被験者Aは7~8歳程度の子供として夢の中で出現します。このとき被験者Aは子供の姿になっていることに対して違和感を抱くことはありません。建築物の造りや周囲の風景から江戸時代末期の光景であると推測されます。被験者Aは村長と名乗る人物から、唯一の肉親である祖父が病気であり、薬と金銭が必要な状況であると説明を受けます。実験に用いられたDクラス職員によると、このとき被験者Bは死刑囚として牢獄に囚われた状態にあります。
2日目 村長と名乗る人物が庄屋を名乗る人物を連れ被験者Aの元に出現します。被験者Aは翌日に実施される儀式に参加することで祖父を救うことができるとの説明を受けます。被験者Aはそれを承諾します。このとき被験者Bは死刑の日程が決まったとの報告を受けます。
3日目 被験者Aは庄屋を名乗る人物に同行し、広場へと到着します。見世物となっている死刑囚が民衆により肝臓を抜き取られていることが確認できます。被験者Bが広場に出現し、庄屋を名乗る人物の指示で被験者Aは被験者Bの肝臓を抜き取ります。これにより被験者Bは死亡するものと推測されます。

被験者Aが3日目の夢から覚醒したとき、内部に丸薬が詰められたSCP-XXX-JPが被験者Aの枕元に出現します。被験者Bの再出現は見られませんでした。丸薬の成分を調査したところ、複数の植物性の和漢薬に被験者Bの肝臓が調合されていることが確認されました。3日目の夢の途中で被験者Aを強制的に覚醒させることで被験者Bの消失を防ぐことが可能です。

以下は、SCP-XXX-JPを開封したDクラス職員のインタビュー記録です。

インタビュー記録XXX-JP

インタビュー対象: D-XXX

インタビュアー: 塚本博士


<記録開始, 2018/1/10>

塚本博士: インタビューを開始します。早速ですがSCP-XXX-JPを開封後のこと夢の内容についてお聞かせください。

D-XXX: はい、私は7~8歳くらいの少年として夢の中に現れました。唯一の身内であった祖父が病気で倒れ薬を買うお金も材料もなく途方にくれていたのですが、大人たちは心配し、私を引き取る話や薬代をどうするかなどの話をしてくれました。この大人たちですがおおよそ人間とは思えない姿をしており、全員体毛がなく、骸骨のようにやせ細った人や顔中にこぶのできたような人、顎から触手が生えたような人もいました。

塚本博士: この時点で異変には気づきませんでしたか?

D-XXX: まるでそれが日常のように感じたので気づきませんでした。翌日に見た夢で地主さんが庄屋様を連れてきてくれてました。地主さんは太ったカエルのような外見、庄屋様はまるで幽霊のような風貌の方でした。庄屋様は明日行われる行事に参加すれば薬を手に入れることができると言われました。私は泣きそうになりながら、何でもしますと答えました。

D-XXX: その日の夜はまだ子供なのに大したものだと皆に褒められて過ごしました。このときは何をやるのかよくわかっていなかったので素直に喜んでいました。翌日の夢で、行事に参加するため広場にいくとすでに行事は始まっているようで人ごみの中から悲鳴と何かを奪い合っている人達が見えました。広場にいる人たちは全員真っ黒な骸骨のような姿で、何かを奪い合っているさまはまるで地獄の様でした。次はお前の番だよと背中を押され、目をやるとそこには腹の一部を切られた9~10歳程度の人間の少年がいて、そのとき初めて私は何をすべきか理解してしまい…[嘔吐く]

塚本博士: 落ち着いてください。何を理解したのですか?

D-XXX: 肝を抜くんです…。素手で…。私は庄屋様に背中を押され、民衆の殺せ殺せという声におびえながら、祖父を救うため必死でその少年の腹を探りました。その感触は今でも覚えています。やっと肝臓が取れたころ私は全身血まみれで、その少年はすでに事切れていました。その後、家に帰り庄屋様に印籠を手渡されたところで目が覚めました。目覚めたとき中に中身の詰まった印籠が枕元に置いてあることに気づきました。中に入っている物については考えたくもありませんでした…。

塚本博士: なるほど。殺された死刑囚の恨みでもSCP-XXX-JPにこもっているのですかね。

D-XXX: いえ、それは違うと思います。

塚本博士: どういうことです?

D-XXX: あの夢を見てわかったのですが、きっとあの記憶をあの子は隠したかったんだと思います。人を殺めて手に入れた幸せについて隠したかったんです。こもっているのだとしたらあの子の隠したかった記憶です。誰なのかはわかりませんが、この印籠を作り出した者はその気持ちを利用したんじゃないかと思います。

塚本博士: 当事者の意見は大変参考になります。ありがとうございました。それではインタビューを終了します。

SCP-XXX-JPの鏡面の裏面には以下の文言が記されていました。

丸薬生成ノ鏡
     朝右衛門


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  1. portal:4549537 ( 09 Nov 2018 03:31 )
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