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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは発見時に入っていた専用の箱に入れた後、低脅威収容ロッカーに収容されています。実験の際はクリアランスレベル3以上の職員の許可が必要です。
説明: SCP-XXX-JPは300ページで構成されている1冊の本です。魔法使いになる為の方法や、魔法について、異世界の定義などが記述されています。
SCP-XXX-JPの異常性は、現在の映像制作技術で3D化できるという条件を満たした物(以下SCP-XXX-JP-A)にSCP-XXX-JPを投げつける事で発揮されます。投げつけると投げつけた人物(以下対象)はそのSCP-XXX-JP-Aの世界観を再現した空間に投げつけたSCP-XXX-JPごと転移します。SCP-XXX-JPを胸の前で構え、SCP-XXX-JPに記された言葉を唱えることで現実世界に帰還する事ができます。空間で死亡すると、初めにワープした場所に再び飛ばされます。しかし、呪文を唱えても現実世界に戻る事は出来ません。本を無くしても同等の効果があります。
以下はSCP-XXX-JPの説明書の完璧な写しです。
いまのせかいにまんぞくしてないかい?ならこの『いせかいをたんけんしよう!キット™』をつかうといい!
・まどうしょ
・ぼうし
・つえちゃんとぜんぶはいっていたかい?
あとはまどうしょにぜんぶかいてあるよ!いせかいをたんけんしよう!
帽子や杖は現在捜索中です。探査にて発見されました。
実験記録1
対象: D-156███
実施方法: 対象にSCP-XXX-JPを██社出版の雑誌『███ ███』に投げつけさせる。その後、世界で一度死亡し帰還を試みる。
付記: 対象は自殺志願者である。
結果: 1時間後にSCP-XXX-JPが██博士の手元に出現し、対象が帰還する事は無かった。
分析: やはりSCP-XXX-JPに記述されている通り、空間内で死亡すると戻って来れないようだ。どの様な方法でSCP-XXX-JPが現実世界に戻ってくるかは不明である。
実験記録2
対象: D-168███
実施方法: 事前に転移と帰還の方法のみ教え、ファミリーコンピュータのアクションゲーム『███』にSCP-XXX-JPを投げつけさせる。
結果: 2時間30分後に対象は帰還した。感想を求めると、『何も無かった。』と述べた。精神鑑定や解析をしたが対象に異常は無かった。
分析: SCP-XXX-JPを閲覧しなければ空間を認識しないと考える。この実験を受け、このSCP-XXX-JPの異常性は、脳に直接干渉し世界観を再現した空間自体を見せる事ではないかと現在推測されている。
探査映像記録
対象: D-XXXXX
実施方法: 対象にビデオカメラを持たせ、RPG『ドラゴンクエスト』の空間内の様子を撮影する。対象にはSCP-XXX-JPを事前に閲覧させた。
〈撮影開始〉
D-XXXXX: 今、丁度空間に来ました。
[暫し無音、画面は真っ暗である。]
D-XXXXX: 地面とか、質感とか、リアルですね。VRっぽい感じがします。
[カメラを動かす音や実況が入るが、ゲーム音や映像は無い。10分程同じ様に黒い画面、実況と環境音のみの状態が続く。]
D-XXXXX: お、宝箱を見つけました。帽子と杖…?魔法使いの物のようです。装備、というか着用してみます。
[帽子を被る音、その後映像が表示される。同時にBGMが流れ始める。]
D-XXXXX: 何だかパワーアップした気持ちになりますね。強力な魔法とか使えるんでしょうか。
[ピ、というゲーム音と共に名前やステータスが表示されているスクリーンが出現する。]
D-XXXXX: あ、ちゃんとステータス上がってますね。
[ステータス画面を閉じ、前へ進み始める。現在地点は洞窟で、探査しているSCP-XXX-JP-Aのステージと同じ構造になっていると見受けられる。]
[暫く進んでいると敵と遭遇し、視界が歪み、ブラックアウトする。]
[視界が元に戻ると、敵が数匹が目の前に並んでおり、コマンド選択画面が表示されている。]
D-XXXXX: 取り敢えず攻撃ですね…杖だと心配ですが、まともな武器がないので。
[攻撃コマンドを入力し、攻撃する。その後敵が体当たりで攻撃し、映像が揺れる。]
D-XXXXX: あんまり痛くないですね。衝撃は凄いですけど。
[その後3分程戦闘が続く。]
D-XXXXX: うわっ!
[対象に炎が直撃する。HP表示が0になり、GAMEOVERと表示される。]
D-XXXXX: …これって、死亡すると元に戻れない、ですよね…。
[対象の声は震えている。カメラが下を向き、対象の足元を映す。]
D-XXXXX: "まじかる、まじかる、もとのせかいにもどれ"…!
[対象が帰還の言葉を発すると、視界が光で満たされる。]
[実験を開始した場所と職員が映る。]
〈撮影終了〉
補遺: 杖、帽子は現在、SCP-XXX-JPと共に箱の中に入れた後、低脅威収容ロッカーに収容されています。
補遺: 実験の際に空間で死亡した場合、帰還出来ない事が証明されました。しかし、探査の際、空間内で死亡したのに関わらず現実世界に帰還した事は、実験の際無かった帽子と杖を着用していた影響と考えられます。今後SCP-XXX-JPを使用する実験の際は必ず杖と帽子を着用して下さい。
追記: SCP-XXX-JPの説明書の続きと見られるものが見つかりました。
以下はその完璧な写しです。
おっと、これをわすれないでくれよ!
このキットは、どうぐがそろっているかぎりあんぜん・あんしんだ!あぶないから、どうぐがそろっていないときにつかうのはやめてね!
やはりセットが揃ってない時に使う物ではないな。…ところで、帰還の言葉は"チンクルチンクル〜!クルリンッ!パ!"ではないのか?__██博士
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- portal:5410227 (13 Jul 2019 10:45)
>魔法について、異世界の定義などについてが記述されています。
文章がすこしおかしいです
>SCP-XXX-JPの説明書より引用:
:ではなく「。」のほうがいいかもしれません
>探査映像記録
D-XXXXX: 今、丁度空間に来ました。
(一行あける)
[暫し無音、画面は真っ暗である。]
D-XXXXX: 地面とか、質感とか、リアルですね。VRっぽい感じがします。
(一行あける)
などといった感じでつくってください
>補遺
:のあとは半角スペース
同じスレッドがあるようです
どちらか一方を使っていただけると幸いです
『魔法について、異世界の定義などが記述されています。』に修正致しました。
『以下はSCP-XXX-JPの説明書の完璧な写しです。』に変更致しました。
わざわざ例まで有難う御座います。修正致しましたが、まだ至らない点があるかもしれません。
修正致しました。
こちらのみに絞りました。ご指摘有難う御座います。
一つ気になったんですけど、この下書きを初めて見たとき要注意団体"博士"を思い浮かべたんですよね…
"博士"の要素を取り入れてはいかがでしょうか?
なるほどです。絡ませるとしたらどんな感じが良いですかね…。考えては見たのですが、いい考えが浮かびません。もし何かあればご教授いただけると幸いです。
いわゆるマジックアイテムの域を出ておらず、起承転結の起承だけで終わっている印象です。ここから「転」、すなわち意外な展開を持ってくる必要があると思いました。今回の場合、帽子と杖を持っていなかったからどんな不都合があったのかを詳細に書いてみると良いと思います。
具体的なアドバイス有難う御座います。
補遺を追加して見ました。