発生日時: 2010年10月22日午後18時12分
場所: ████████████
記録概略: SCP-1748-JP-EVを過去の自分に発生させる。あの日の自分自身を記述し、SCP-1748-JPを用いることで過去の自分と接触する。俺の服装はベージュのトレンチコートを羽織ったとしておく。消失時に残す物はこの記録ってことで。それじゃあ会ってくるわ。
[記録開始]
俺: …こんばんは。
私: [驚愕で声が出ない]
俺: 驚くのも無理ないよね。急にこんな場所に飛ばされちゃってさ。
私: [驚愕で声が出ない]
俺: 普通はそうなるよね。ちょっと精神構造書き変えるから待ってて。
私: …お、お前は誰なんだ?
俺: 100点満点の回答ありがとう。俺はね、未来のお前だよ。
私: 未来の?
俺: そう、未来の。今君SCP財団辞めようとしてたでしょ。
私: [沈黙]
俺: まあ、あんな記事投稿したんだから後ろめたいよな。大丈夫、失敗なんて誰でもあるんだからさ。今でも俺は悪いことだと思ってるよ。でも気にしても仕方ないと思ってる。
私: [沈黙]
俺: ごめんな、話辛い話題降っちゃって。今日は君と話したいことがいくつかあってね。
私: 特に未来の自分に話すことないんだけど。
俺: 俺が話したいだけだから。既存の記事を利用して少しでも自分と話したかったんだ。
私: わかったよ。
俺: ありがとう。じゃあ早速なんだけどさ、お前もっと自分に自信持った方がいいぞ。批評を受けた時に全部修正箇所を直したり、DVとか受けた時に「俺がダメだったからだ」なんて考えちゃうだろ。本当に下らないから辞めた方がいい。
私: …お前に何がわかんだよ。
俺: 自分の事だからね。わかるよ。先人達はノウハウを持ってるってのは正しいけど、だから自分を蔑ろにしていいなんて思っちゃダメだ。DVを受けたら記事はSCP財団に不適ってのは正しいけど、だから自分の作品に価値がないなんて思っちゃダメなんだよ。
俺: 批評やDVを受けた時の正しい思考は「俺のアイデアは俺のアイデア」と考えること。気に入ったら取り入れるだけで良いんだよ。そんでもって何度やってもダメなら物語性の違いで立ち去れば良いんだよ。
私: [沈黙]
俺: 記事をDVされて削除されて「なんでDVするんだ」って嫌になったろ?「なんで削除されたんだ」って怒ったろ?それは正しい。そんで「でも批評やDVしてくれるだけありがたいし、否定しちゃう自分はクソだ」なんて思ったろ?それは違うぞ。嫌な気持ちはお前のものだ。怒った気持ちもお前のものだ。
俺: さっきも言ったけど「DVはありがたいものだ」とか「他コンテンツだったら見向きもされない」とか無駄に正論を振りかざしている奴がいるよな。そいつは正しいけど、お前にとっては正しくないんだ。お前はどうやっても正しい行為をできない尖った人間なんだからさ。
俺: ああ。でも批評やDVを否定するのも間違っているからな。それ自体は他のメンバーのアイデアなんだから、自分のアイデアと同じくらい尊重しなくちゃいけない。
俺: …まあこんな感じかな。今のお前に今言ったことができるかは分からないけど。
私: ありがとう。ちょっとスッキリした。
俺: そりゃよかった。
私: うん。でもさ、私はまたここで記事を書いてるんだろ?思い残しでもあったのか?
俺: 話題振りありがとう、もうお前はしゃべらなくて良いよ。
俺: そう、なんで戻ってきたかが本題なんだよね。このtaleのタイトルでもあるし。
俺: 理由は単純なんだ、SCP財団をメチャクチャにしにきたんだよね。
俺: 俺は今『DICKERS』って集団に所属しているんだ。細かいこと話すのめんどくさいから簡単に言っちゃうと『DICKERS』はいろんな物語層をメチャクチャにして回っている集団なんだよね。集団のリーダーが『THE DICK』で、それの取り巻きが『DICKER』、集団の名前が『DICKERS』ね。
俺: まあこれ以上語っちゃうと集団が設定資料集になっちゃうからね。自分語りをさせてもらうわ。"人間"について書いた方が面白くなるらしいし。
俺: 俺SCP財団から去った後ね、もうここには関わろうとは思わなかったんだよ。消え方が色々後ろめたかったからさ、周りから見ると本当に些細なことだったんだろうけど。
俺: まあそんな感じでのほほんとすごしてたらさ、『DICKERS』のアイデアが上から降ってきたんだよ。突然のことだったからびっくりしたよね、本当に。そんで同時に理解したよ、俺が『DICKER』に記述されたSCP財団の著者なんだって。
俺: 俺はそれが本当に救いだったんだよ。さっきも言ったけど、俺はどうやっても正しい行為をできない尖った人間だったんだ。それが理由で今までずっと生き辛くて仕方なかったんだよね。でも俺のことを書いている『DICKER』について知ってさ、「ああ、上にいる奴がそういう風に書いたんだから仕方ないよね」って思えたんだ。
俺: 本当に救いだったんだ。んで、それと同時にSCP財団を壊そうと思い立ったんだよね。多分そういう風に俺が記述されちゃっただけだと思うんだけど。
俺: 話変わるんだけど、 SCP-1748-JPの記事読んだことある?この記事からもリンク飛ばしてるんだけどさ。あれに出てくるSCP-1748-JP-1は俺の1つ前の『DICKER』らしいんだよね。しかもあれが最初の『DICKER』だったらしいんだ。
俺: 今まで『DICKERS』って沢山物語層メチャクチャにしてきたんだけど、このSCP財団が存在する物語層にはずっと手を出してなかったんだよ。こんだけ物語層に対する知識を持ってるとこなかったから。
俺: まあ最終的にもう行くところなくなっちゃったから、遂に『DICKER』を送り出したらしいんだけどね。んで最初に書いたのがSCP-1748-JPに出てくるSCP-███-JPなんだけど、上手く利用されちゃったんだ。
俺: あれのせいで「SCP-1748-JPだけが財団世界を書き換えられる」という定義づけされちゃって、その上SCP-1748-JP-1が殺されちゃったからね。もう俺ら『DICKERS』が存在している物語層群からの干渉が及ばなくなっちゃったんだよ。まあ今は入れてるんだけどね。
俺: なんで入れてるかって言えば "たった今対策があるところに入り込めているという事実" によって《俺がなんらかの対策を取った為に進入できた》っていうことが逆説的に証明されたんだよね。今の俺を例えるなら、何故だか存在して消せないプログラム中のバグみたいな感じよ。
俺: どういう手段を使って進入したかなんて具体的なことは言わないよ。具体案言っちゃったら即座に対応されちゃうからね。物語的に成立している限り、上位物語層からの干渉は時間を遡行してできちゃうのは良いところでもあり悪いところでもあるよな。
俺: …まあこんなところか。俺らの存在証明と理由付けが終了したからここで止めることにするよ。久しぶりに執筆してちいと疲れた。
俺: これが『DICKERS』の宣戦布告ね。俺が言いたいことはこれで終わり。
[記録終了]
追記: あ、別に俺を殺しても俺の上位に存在してる『DICKER』が蘇生してくれるから存分に安心してくれ。それじゃ。
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