SCP-XXX-JP:見失うな

現在このページの批評は中断しています。

評価: 0+x
blank.png

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: ██県███町を収容施設エリア-81E3とし、SCP-XXX-JPはこの町で収容してください。現在収容を完了しているSCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-Cとはインタビューを通して、収容に対する理解と承諾を得ています。

エリア-81E3に建設したサイト-81E3にて、エリア-81E3全体の監視カメラの映像を24時間リアルタイムで監視します。なお、監視カメラは全ての道路に死角無く設置されます。SCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-CにはGPS装置を装着させ、行動の把握を行います。また、住人の把握と監視カメラとの相違の確認をするために、90名以上のエージェントによって巡回を行ってください。住民名簿に無い人物を発見した場合は、セキュリティクリアランスレベル3以上の職員に連絡をし、エリア-81E3内での行動を常時監視してください。その他に、エリア-81E3の上空に次元感完全遮断装置を装備したステルスドローンを一定間隔で配置します。

エリア-81E3にある█神社には最低4名のエージェントを配置してください。また、カバーストーリー『改修工事』を適用し、境内への一般人の侵入を禁止します。SCP-XXX-JP-AとSCP-XXX-JP-Bは、境内に設置した低脅威度生物オブジェクト収容室に収容されています。SCP-XXX-JP-A及びBの様子に異変が生じた場合は、サイト管理官へ速やかに連絡してください。

SCP-XXX-JP-Cがエリア-81E3からの外出を申し出た場合は、サイト管理官及びセキュリティクリアランスレベル3以上の職員5名以上の承認を得た上で、エージェント同伴のもと許可されます。さらに要求に応じて、教育設備等が充実したサイト-81██の低脅威度標準人型オブジェクト収容施設への移送も可能です。なお、SCP-XXX-JPのエリア-81E3外への移動は禁止されています。

未収容のSXP-XXX-JPの発見、確保のためプロトコル『ホロウマスク錯視』が実施されています。

説明: SCP-XXX-JPは映像機器を通したリアルタイムモニタリングでのみ視認できる自称62歳の成人男性人型オブジェクトの総称です。姿は映像機器を通すことで確認できますが、声はマイクなどを通しても聞くことはできず、会話は筆談で行います。また、サーモグラフィ画像では極端に体温が低い人型で表される事がわかっています。SCP-XXX-JPが身に着けているものや手で取り扱っているものにも上記の異常性が付加されますが、取り扱いをやめると異常性は消失します。SCP-XXX-JPと物質との接触はSCP-XXX-JPの任意で行えると推測できます。

SCP-XXX-JP-Aは小型犬の形をした小規模の空間の歪みです。吠えるような動作をすることで、半径10m5km内の人間に対して頭痛を引き起こします。この効果はSCP-XXX-JP-Aとの距離が近くなるほど強力になり最悪の場合昏倒しますが、人体への後遺症等は一切確認されていません。

SCP-XXX-JP-Bは体長60cmのペルシャ猫と同様の特徴を持つ生物です。外見の特筆すべき点として、体毛の模様が唐草模様を成していることが挙げられます。SCP-XXX-JP-Bの異常性は、自身から半径7km以内の範囲に存在するSCP-XXX-JPの異常性を消失させるというものです。███町はSCP-XXX-JP-Bの効果範囲内に指定されています。

SCP-XXX-JP-Cは将来的にSCP-XXX-JPへと変化する人物の総称です。SCP-XXX-JP-CはDNA鑑定によりSCP-XXX-JPの子どもと認定された人物になります。SCP-XXX-JP-Cは親であるSCP-XXX-JPが死亡した後にSCP-XXX-JPに変化し、異常性を発揮します。今現在、SCP-XXX-JP-Cの異常性が、親であるSCP-XXX-JPの生存中に発現した事例はありません。

補遺1: 以下は財団が初めて確認したSCP-XXX-JP(以下、SCP-XXX-JP-1とする。)の発見記録です。

20██/09/05 SCP-XXX-JP-Aの探索調査中に、現場のフィールドエージェントと記録係との間に起こった認識の違いにより、SCP-XXX-JP-Aと共に発見されました。その後、SCP-XXX-JP-Aが吠えたことにより生じた強力な頭痛によりエージェントが昏倒、SCP-XXX-JP-1は走り去ったSCP-XXX-JP-Aを追いかけて消失しました。遠隔でのドローンによる追跡は失敗しています。その際、エージェントが放った弾丸がSCP-XXX-JP-1をすり抜ける様子が確認されました。

このことから、研究チームはSCP-XXX-JP-1の大まかな異常性を定義しました。同時に対策チームの強化を行い、初回発見場所周辺に対し、ドローンと監視カメラによる24時間モニタリングを実行しました。その結果、██県の██山の山腹にSCP-XXX-JP-1の生活拠点と思われる小屋を発見しました。その為、初回発見からおよそ1週間後に接触に成功し、収容に向けた交渉を開始しました。SCP-XXX-JP-1は財団に協力的であることから20██/09/30までの収容完了を目指しています。なお、SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JP-1の収容に先駆けて、サイト-81██の低脅威度オブジェクト収容室での収容、保護に成功しています。

インタビュー記録-Ⅰ: 20██/09/17に交渉のちSCP-XXX-JP-1による収容の承諾、及びSCP-XXX-JP-Aの収容が成功しました。その際、小規模のインタビューを行いました。以下はそのインタビューの記録です。

<インシデント記録-α>

20██/09/20 02:00にSCP-XXX-JP-1が何者かに頭部を狙撃され、終了しました。この時、SCP-XXX-JP-1は収容室の準備及び収容下での条件の交渉中につき、自宅1である███山の山中にある小屋にて待機していました。各部屋にはカメラを設置し、外には3名のエージェントが常駐していました。

映像監視職員から報告を受けエージェントが突入した際、SCP-XXX-JP-1を肉眼で視認できることが報告されました。その後エージェントによってSCP-XXX-JP-1の終了が確認されました。尚、エージェントが捜索を行いましたが壁や床に弾痕は発見できていません。映像を解析しても弾丸が確認されない点やSCP-XXX-JP-1を透過していない点から、狙撃に使われた弾丸はSCP-XXX-JPと同様の性質、もしくは同じ亜空間に存在していたものと推測できます。

この事案の結果、SCP-XXX-JP-1の異常性が消失しました。その為、オブジェクトクラスの変更が検討されます却下されました。終了個体はサイト-81██の冷凍保存室に保管されています。

追記: インシデント記録-αが発生する直前の、20██/09/19の23:57にSCP-XXX-JP-Aが収容違反を試み、大きく複数回吠える事案が発生していました。この事案は問題なく処理されましたが、この時SCP-XXX-JP-Aの異常性の範囲が推定で半径5kmまで拡大していたことが確認されました。その後、SCP-XXX-JP-Aの観察を強化し行いましたが、心なしか落ち込んでいる気がすると報告された以外に特に変化が確認されなかったため通常の収容に移行されました。

補遺2: インシデント記録-αを受け財団内で調査を行った結果、世界オカルト連合2(以下、GOCと記述する。)からの諜報員を複数発見しました。その職員への取り調べを行った結果、SCP-XXX-JPの情報の漏洩や財団未確認のSCiPに関する情報が██ほど発覚しました。早急に新たに発覚したSCiPの調査、対策を立て収容に向かってください(現在█体のSCiPの収容に成功しています)。尚、諜報員であった職員の一部は、適切な処置を行い、GOCに潜入させることが決定されました。

補遺3: 20██/09/29 ████市の交番の20██/09/22勤務日誌データベースに、カメラにしか映らない透明人間を保護した、という記録があるのを発見しました。この記録を入力した警察官から証言を入手しました。以下はその警察官に実施したインタビューの記録です。

アパートの過去の入居者リストを調べた結果、毛里 ██という人物が浮上しました。また、██大学の生徒にも同一人物が確認されました。この生徒は音信不通になっており現在退学扱いになっています。これらのことから毛里 ██という人物をSCP-XXX-JP-2に指定しました3。その後の調査の結果、SCP-XXX-JP-2はSCP-XXX-JP-1の息子であると判明しました。また、GOCの潜入エージェントからの報告があり、SCP-XXX-JP-24の破壊計画が実行されていることも判明しました。

SCP-XXX-JP-2に必要なのは弾丸ではなく、確保だ。一刻も早く見つけ、そして見失うな。

— 矢羽那博士

補遺4: SCP-XXX-JP-2の出身地である██県の███町で調査を行ったところ、SCP-XXX-JP-2の異常性はSCP-XXX-JP-1が終了されたことにより発生したと推測されました。これは補遺3のインタビュー記録にある急に異常性が現れたと供述していた、という記録と一致します。SCP-XXX-JP-2の母親とみられる人物は7年前にSCP-XXX-JP-2のアパートに行った際、交通事故で亡くなっています。SCP-XXX-JP-1の自宅を捜索した結果、この町の特産品である[編集済み]が発見されたため、SCP-XXX-JP-1もこの地を訪れていたと判断されました。さらに、この町ではSCP-XXX-JP-1を見たことがあり、SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JP-2の親である、という多数の証言を入手しました。証言をした人物の中に、SCP-XXX-JP-1が書いたものを持っている人物がいたため財団に保管してあったメモと筆跡を照合したところ一致しました。

SCP-XXX-JP-2の異常性発生の経緯とSCP-XXX-JP-1が町の人に見えていたことについて、興味深い内容が記された手記が神社から発見されました。この手記の持ち主は神社の前の神主である██ ███です。以下はその手記の抜粋です。


この手記で獅子と記載されている猫をSCP-XXX-JP-B、SCP-XXX-JPのまだ異常性が発現していない子どもをSCP-XXX-JP-Cと指定しました。

この調査の後、さらに███町の大規模調査を行いました。その結果、██体のSCP-XXX-JPと█体のSCP-XXX-JP-Cの存在が確認されました。この結果を受けて、町長である█ ██氏5との話し合いを行い、確認されているSCP-XXX-JPの理解を得た後、現在の特別収容プロトコルが制定されました。また、町外に住んでいたSCP-XXX-JP-Cについても特定が完了しています。


以下はセキュリティクリアランスレベル4以上の職員のみ閲覧できます。

職員コード
パスワード

付与予定タグ: scp,jp,euclid,異次元,人間型


ページコンソール

批評ステータス

カテゴリ

SCP-JP

本投稿の際にscpタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。

GoIF-JP

本投稿の際にgoi-formatタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。

Tale-JP

本投稿の際にtaleタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。

翻訳

翻訳作品の下書きが該当します。

その他

他のカテゴリタグのいずれにも当て嵌まらない下書きが該当します。

コンテンツマーカー

ジョーク

本投稿の際にジョークタグを付与する下書きが該当します。

アダルト

本投稿の際にアダルトタグを付与する下書きが該当します。

既存記事改稿

本投稿済みの下書きが該当します。

イベント

イベント参加予定の下書きが該当します。

フィーチャー

短編

構文を除き数千字以下の短編・掌編の下書きが該当します。

中編

短編にも長編にも満たない中編の下書きが該当します。

長編

構文を除き数万字以上の長編の下書きが該当します。

事前知識不要

特定の事前知識を求めない下書きが該当します。

フォーマットスクリュー

SCPやGoIFなどのフォーマットが一定の記事種でフォーマットを崩している下書きが該当します。


シリーズ-JP所属

JPのカノンや連作に所属しているか、JPの特定記事の続編の下書きが該当します。

シリーズ-Other所属

JPではないカノンや連作に所属しているか、JPではない特定記事の続編の下書きが該当します。

世界観用語-JP登場

JPのGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。

世界観用語-Other登場

JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。

ジャンル

アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史

任意

任意A任意B任意C
    • _


    コメント投稿フォームへ

    注意: 批評して欲しいポイントやスポイラー、改稿内容についてはコメントではなく下書き本文に直接書き入れて下さい。初めての下書きであっても投稿報告は不要です。批評内容に対する返答以外で自身の下書きにコメントしないようお願いします。

    新たなコメントを追加

    批評コメントTopへ

ERROR

The ty2's portal does not exist.


エラー: ty2のportalページが存在しません。利用ガイドを参照し、portalページを作成してください。


利用ガイド

  1. portal:6116771 (15 Feb 2020 14:24)
特に明記しない限り、このページのコンテンツは次のライセンスの下にあります: Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License