SCP-ooo-JP 今はない火葬場

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アイテム番号: SCP-ooo-JP

オフジェクトクラス: Euclid

特別収容プロコトル: SCP-oooが発生する規則性については現在のところ判明していないため、封じ込め手法は確立されていませんSCP-ooo-JP-1を発現した人物(以下、「対象者」)が発見され次第、財団で確保、カウンセリングと称し内容を聴取してください。SCP-ooo-JP-1の内容を元にscp-ooo-JP-2の場所を速やかに特定し、回収してください。SCP-ooo-JP-2を回収後、対象者とSCP-ooo-JP-2の血縁関係についてのDNA検査を実施したのち、対象者からSCP-ooo-JP-2についての聴取を行い、記憶処理を施し解放してください。その後、SCP-ooo-JP-2はサイト723の異常性遺体保管チャンバーに個別の識別番号を付与し保管されます。

説明: SCP-000は夢の中に出現する火葬場です。現在までに日本国内で██件の事例が確認されていますが、すべての事例において火葬場がかつて存在してた事実はありません。また、SCP-oooが発現する場所、人物に関連性は見つかっていません。

SCP-ooo-JP-1はSCP-oooに関する夢です。夢の内容は全ての事例において概ね一致しており、対象者は自らが生まれ育った町で、知人数名と、使われていないはずの火葬場の煙突から黒煙が上がっているのを発見し、火葬場に向かうという内容です。
20██/██/██に███市の███大学病院で同じ内容の夢を毎日見続けるという症状に悩まされノイローゼとなっている患者が複数いるという情報を、同病院で潜入調査を行なっていたエージェントが聞きつけ、存在が発覚しました。その後の調査で、日本各地で同様の症状により通院及び入院してる患者がいることがわかり、詳細な調査が開始されました。

SCP-ooo-JP-1は初回の発現以降、睡眠の度に発現し、次第に対象者は憔悴、精神的に不安定な状況に陥り、パニック障害やうつ病などの精神病を発症します。精神症状についてはSCP-ooo-JP-1による副次的なものであり、非異常性のものと考えられています。
多くの場合、その後心療内科、精神科などを受診することにより、SCP-ooo-JP-1の発現が発覚します。

SCP-ooo-JP-1で見た火葬場が建てられている土地は必ず実在しますが、現実には空き地となっており、過去に火葬場が建てられていた事実は確認されていません。
空き地は、四輪自動車が往来できる程度に整備された林道に面しており、面積は600平方メートル以上で、なんらかの施設等が建設できるかのように林木は伐採、抜根され、均一にならされた上で砂利などが敷かれ整備されてあります。当該空き地は、その空き地の所在する地番を治める自治体の所有となっています。
なお、全ての事例において、火葬場に限らずなんらかの施設等が建設予定であった事実は確認できず、当該空き地を整備した記録も残されていません。

SCP-ooo-JP-2はSCP-ooo-JP-1の中で火葬場が存在した箇所を掘り起こすと発見される火葬された人間の白骨化した焼死体です。焼死体は一般的な火葬と同様、伸展葬がされたと思われる状態で地中に埋葬されています。火葬による焼却は不完全なものであり、白骨には一部肉片が残るなど、DNA鑑定が可能な状態で発見されています。
これまでに発見されたSCP-ooo-JP-2の間に関連性は見つかっていませんが、多くが中学生前後の子供の焼死体です。
SCP-ooo-JP-2のDNAは、対象者となんらかの血縁関係が示されますが、対象者の身辺調査の結果、SCP-ooo-JP-2に関連づけられる人物が存在していた事例はありません。
SCP-ooo-JP-2の発見後、対象者がSCP-ooo-JP-1を発現することはなくなります。

補遺1: SCP-ooo-JP-1及び2の調査のため、対象者に対し、医師として潜入しているエージェントがカウンセリングと称して調査を実施しました。以下はその記録です。

対象: ██ ██氏
インタビュアー: エージェント██
付記: ██氏は20██/4/3よりSCP-ooo-JP-1を発現し、同年/7/26に財団職員によってSCP-ooo-JP-2が発見され、既に異常性の発現は失われている。

<録音開始>
調査員:██さんが毎日見たという夢の内容についてお聞かせください。
███氏:はい・・・。夢の中の自分は、中学生、だったように思います。生まれ育った町で、友人数人と、別の友人の家へ向かう途中、そんな内容です。
調査員:夢にしては内容をはっきりと覚えてらっしゃるんですね。
███氏:例の、遺体が見つかるまでの間、毎日見続けた夢ですから・・・
調査員:続きをお願いいたします。
███氏:その友人宅へ向かう途中、山の方から、黒煙が昇るのを見つけるんです。友人の1人が、火葬場があるんだよ、と。でも、夢の中の私たちは、そんなところに火葬場なんて聞いたことがないと反論するんです。実際、その山の方に火葬場があるなんて、聞いたことありません。
調査員:実際、というのは夢ではない、現実の方でということでしょうか。
███氏:はい。夢の中の私たちは好奇心に任せて、林道を歩いて、煙の登る場所を目指すんです。林道と言っても、広い砂利道で、よく虫捕りなんかして遊んでいた記憶があります。
調査員:実際に、その林道は実在していて、そこに行ったこともあると。
███氏:はい。そして、夢の方の最後で、火葬場に着いて、煙突から煙が上がっていて、その、火葬場の入り口には、喪服を着た人たちが、整列して、中央の人が、遺影を持って、ただ、こちらを見て、じっと、立っていて、それで、その人たちの顔ははっきりと見えないのですが、すすり泣くような声が聞こえて・・・
調査員:喪服を着た人たちに見覚えは?
███氏:ありません。
調査員:今回、発見された遺体になにか覚えはありますか?
███氏:・・・ない、と思います。
調査員:なにか少しでも。
███氏:実は、何度も何度も同じ夢をみているのですが、どうしても一箇所だけ記憶が飛んでいるシーンがあるんです、そこだけ、何があったのか思い出せない・・・いつのまにか、火葬場の前にいるんです。それと・・
調査員:それと?
███氏:いつも、知らない子が、1人だけ、いるんですよね。
調査員:知らない子?
███氏:ええ、火葬場に向かったのは私を含めて5人なんですけど、その内、1人だけ知らない顔の子がいるんです。でも、夢の中の話だからあまり気にしていなかったんですけど。でも、遺体が見つかったとき、もしかしたら・・・という思いはありました。でも、周りで行方不明になっている子なんて聞いたことないですし。
調査員:そうですね、その辺については警察でも調べたようですが、やはり当時あなたの身の回りで行方不明になっている子供というのはいないようでした。それでは、これでカウンセリングを終わります。
<録音終了>

補遺2: 20██/10/██に██氏宅で火災が発生。1名の焼死体が発見されました。火災の原因は暖房設備の故障によるものであり、非異常性の火災と見られています。火災現場で発見された焼死体は██氏のものではなく、██氏の行方は現在わかっていません。
発見された焼死体は、DNA鑑定の結果、SCP-ooo-JP-2と同一人物であることが判明しています。
現在、同一のDNAを持つSCP-ooo-JP-2、一組をサイト723で収容しています。

補遺3: その後の調査により、SCP-ooo-JPを発現した対象者のうち、4名の自宅で非異常性の火災が起き、4名全員が行方不明となっていることが判明しました。現場では身元不明の焼死体が1体発見されており、DNA鑑定の結果、個々の対象者が発現したSCP-ooo-JP-1により発見されたSCP-ooo-JP-2のDNAとそれぞれ一致しました。
上記を踏まえ、対象者のうち、行方不明となっていない者の追跡調査を実施しました。当初は対象者の自宅での保護を目的とした監視を行いましたが、出火原因が不明の火災により同様に行方不明及び身元不明の焼死体が発見されました。また、対象者をサイト██で保護し、監視下に置きましたが原因不明の火災によりサイト██が焼失、財団職員██名が死亡、対象者は行方不明となり、身元不明の焼死体が発見されました。
対象者の行方不明及び身元不明の2体目の焼死体の発見までがSCiPの異常性と判断されるべきであり、現在収容プロトコルの改訂を検討しています。
サイト723には現在、完全に同一のDNAを持つ身元不明の焼死体を19組収容しています。また、同一DNAであっても、SCP-ooo-JP-2とは骨の長さなどに差異が見られます。

補遺4: 身元不明の焼死体についての調査の過程で、過去にインタビューを実施した██ ██氏が14歳で死亡届が出されていることが判明しました。他の対象者についても現在調査中です。


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