冤罪Dクラス

冤罪Dクラス

rating: 0+x

1日目。
俺はベッドの上で目を覚ました。
そこは不気味なほど清潔な部屋で、床から天井まで真っ白に塗られていた。窓は1つもなく、左手の壁には横に長い鏡が設置されていた。ベッドの他には、洗面台とトイレ、小さなテーブルと椅子があった。テーブルの上には綺麗に畳まれたオレンジ色のつなぎ服が置いてあったが、部屋にあるものの中で妙にそれだけがとても安っぽく見えた。
背には「D-818153」と書いてあった。

2日目。
俺はベッドの上に横になって、ここに来ることになった経緯を思い返していた。
無実の罪で塀に閉じ込められてから5年が経った頃。ある組織の代表だと名乗る男が俺に面会をしにやってきた。男は俺に科された終わりの無い刑期を残り1ヶ月に縮めてみせるから、我々の活動に協力してくれないかと言ってきた。胡散臭いとは思ったが、残された人生を誰かの身代わりに捨てるぐらいなら、この怪しい話に乗った方がマシかもしれない。半分自暴自棄になって、俺は男が差し出した契約書にサインをしたんだ。

3日目。
今日がここでの初仕事だ。
ドラマか映画で見るような特殊部隊の格好をした男3人に連れられて、俺は部屋の外に出た。殺風景な長い廊下をしばらく歩くと、突き当たりの壁に重厚そうな大きな扉が見えた。扉の前には白衣姿の若い女が立っていた。女に指示されるまま、俺は収容房と呼ばれる部屋に足を踏み入れた。
俺の記憶はそこで途絶えている。

4日目。
俺はベッドの上で目を覚ました。
俺はあの白い部屋の中にいた。記憶は収容房に入った時点で途切れており、仕事のことは全く思い出せなかった。混乱していると、あの白衣の女が部屋に入ってきて状況を説明した。仕事の内容は秘密にしなければならず、俺の仕事に関わる記憶は逐一消去されるそうだ。信じがたいが、実際に記憶がないのだから信じる他に無い。
女は適当な労いの言葉を残して部屋を出て行った。

15日目。
昨日も何か仕事をしたはずだったが、その内容はどうしても思い出せなかった。
今日は休みだ。俺はベッドの上に横になって、この施設がどういうところなのかを考えてみた。
1日中考えて、彼らが記憶を操作できるなら自分は1ヶ月働いたつもりでも、実はそれ以上に働かされていたなんてこともあり得るのではないかという考えに至った。俺は急に不安になった。
しかし、不安になったところでどうしようもないので、俺は考えるのをやめた。

31日目。
俺の記憶が正しければ、今日で31日目。契約の1ヶ月が過ぎたはずだ。
今まであらゆる業務をこなしてきたはずだが、相変わらずその内容は何一つ思い出すことができなかった。
部屋に特殊部隊の格好をした男2人と、白衣の女が入ってきた。

ERROR

The tsucchii0301's portal does not exist.


エラー: tsucchii0301のportalページが存在しません。利用ガイドを参照し、portalページを作成してください。


利用ガイド

  1. portal:tsucchii0301 ( 01 Jun 2018 02:03 )
Unless otherwise stated, the content of this page is licensed under Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License