アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Keter
特別収容プロトコル:担当の職員は、フロント企業を通してSCP-XXX-JPの発生が懸念される家庭への対処に務めます。SCP-XXX-JP-1の出現が確認された場合、付近に潜伏しているエージェントはただちに回収へ向かってください。発見されたSCP-XXX-JP-1は、セクター8126にて破損を防ぐため厳重に保管されます。実験等に用いる場合は、セキュリティクリアランスレベル3以上を保有する担当職員1名の許可が必要です。
説明: SCP-XXX-JPは日本国内の住宅で、外部から出所不明のノック音と在宅中の住人(以下、対象)への呼びかけが発生する現象です。この際の応対は無意味に終わり、扉の外には彫像(以下SCP-XXX-JP-1)があるのみです。
SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPに伴って出現する小型の彫像です。SCP-XXX-JP-1は破損により軽度の現実改変を引き起こします。多くの場合、対象はSCP-XXX-JP-1に嫌悪感を示します。
SCP-XXX-JP-1に一定以上の衝撃を加えると、いかなる手段であっても容易に破壊することができます。その場合、一体の損失につき、対象が過去に扶養していた児童ひとりに関する記憶、記録、物品の一切が世界中から消滅します。ただし、その児童が物理的に干渉していた痕跡には影響が及びません。
SCP-XXX-JP発生時の声について、全ての対象は聞き覚えがあると回答するものの具体的な人物は挙げられません。
追記: これまでに数少ない例外が観測されています(事例XXX-JP-██を参照)。
対象となる人物は様々で、これまでに行われた身辺調査から対象には特筆すべき共通点がないと判明しています。事例XXX-JP-██(詳細は補遺を参照)の後の調査の結果、これまでに観測された全ての対象に子を持っていた過去が改変された形跡を確認できました。また、これを受けて特別収容プロトコルの改定がなされました。
補遺: インタビュー記録XXX-JP-██の概要
1993/05/██の事例XXX-JP-██において、SCP-XXX-JPの発生時に観測される声の主について初めて言及されました。以下の記録は対象となった男性へのインタビューログから、SCP-XXX-JPへの関連が疑われる点を抜粋したものです。
記録XXX-JP-██ - 日付1993/05/██
対象: ██████氏
インタビュアー: エージェント██概要: ██████氏によって、おおよそ確認されている通りの異常が観測される。発見したSCP-XXX-JP-1は、破壊されることなく氏によって保管される。
他の事例との相違:
分析:
終了報告書: インタビュー後、この事案でのみ声の主を特定できたことから、以前のものとの差異に対して調査が行われました。その結果、これ以前の全ての事例において、同日に微小なヒューム値の低下が観測されていることが分かり、収容方法の再考に至りました。
また██████氏の身辺調査にて、離婚時の裁判に捏造された証拠が用いられ、子の引き取りを拒否されていたことが判明しました。
追加報告: 以下に示す画像は████氏が以前に利用していた住居の壁から発見されたものです。氏の娘(当時6歳と推定)が残したと思われます。
- portal:4142285 ( 14 Jun 2018 22:00 )

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