クレジット
タイトル: SCP-XXXX-JP - 飛蚊症でよかった
著者:
ThR33
作成年: 27,jun,2022
・他のSCPと設定が被っている、もしくは似たような記事があるかどうか(一応自力で調べてはみたのですが、漏れがあると怖いのでお願いしたいです。)。
・カバーストーリーの適切な、もしくはより世界観に合った名前の案。
・補遺1、補遺2について、異常性と理由が伝わりやすいかどうか。また、伝わりやすくするための改稿案。
・スクラントン現実錨の扱い・解釈が適切かどうか。どうしても適切に扱えないと判断した場合、記事投稿時に描写を削除することも視野に入れています。
・再構築シナリオの扱い・解釈が適切かどうか。こちらは記事のオチであるためできれば削除したくはないのですが、どうしても伝わらない場合は再構築、CK-クラスシナリオ的な語句を排除して改稿します。
・隔離エリア-YY、ZZ博士の名前の適切な案(落語の役名のように、この場合はこのエリア名・人物名がいいよ等)。なければ記事投稿時にこちらで考えて差し替えます。
・Wikidot構文の使い所。特に斜体をどういう時に使って良いのかわかりません……。
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは低危険度人間型異常存在収容施設に偽装した隔離エリア-YYに収容し、カバーストーリー「低危険度異常性保有人間型実体」を適用した上で一般的な低危険度人間型異常存在と同様に扱ってください。SCP-XXXX-JPに自身の持つ異常性を教えるまたは悟られることに繋がる行為は禁止されています。SCP-XXXX-JPの異常性によって各K-クラスシナリオを引き起こす危険性が発生した場合、担当責任者2名以上の同意のもとSCP-XXXX-JPまたはSCP-XXXX-JP-1、SCP-XXXX-JP-2の鎮静化および終了が許可されます。以上のケース以外でのSCP-XXXX-JPとSCP-XXXX-JP-1、SCP-XXXX-JP-2への攻撃や終了は禁止されています。
説明: SCP-XXXX-JPは現実改変能力を持った3█歳の日系アメリカ人女性です。20██年に一般的な大型医療施設に来院したことで異常性が発見され、財団のエージェントによって保護、収容されました。
SCP-XXXX-JPは蚊を誘引すると思われる体質の改善を求めて来院しましたが、検査の結果頭部を中心とする半径約1mの視界内に蚊を発生させる異常性があることが判明しパニックが起きたことで財団の目に止まり収容されました。この時点ではオブジェクトクラスはsafeと制定されていました。
その後の精密検査により、SCP-XXXX-JPの異常性は自身が確信した事柄を現実改変能力によって発生させるものだと判明し、オブジェクトクラスをEuclidに引き上げ、隔離エリア-YYへと再収容されました。SCP-XXXX-JPの異常性により発生した物体はSCP-XXXX-JP-1、概念や事象はSCP-XXXX-JP-2と呼称されます。
現在SCP-XXXX-JPは自身の正確な異常性を認知しておらず、カバーストーリーによって自身の周りに蚊を出現させる異常性を有するとして財団から説明を受け、財団に協力する形で隔離エリア-YYの人間型異常存在用居住区内で生活しています。このカバーストーリーを信じさせることによりSCP-XXXX-JPの異常性は一時的に蚊を発生させるのみに抑えられています。
SCP-XXXX-JPへの傾眠誘発剤や麻酔薬の投与によって思考能力自体を無力化する試みは、SCP-XXXX-JPが異常性を発揮する条件が不明瞭なことから現在まで却下されています。
財団による調査の結果、SCP-XXXX-JPが過去に現実改変能力を発揮したと思われる事案は██件に及ぶと考えられています。詳しくは補遺1を参照してください。
事案 |
補足事項 |
19██年に████州で発生した█歳児童失踪事件。 |
SCP-XXXX-JPと被害児童を含む数人でのかくれんぼ中に発生。当時█歳だったSCP-XXXX-JPが隠れていた当該児童を「本当に居なくなった」と認識したことで改変が行われたとみられる。 |
19██年に████州██動物病院に届いた「飼い猫が急に出産した」という異常な通報。 |
SCP-XXXX-JPが見間違えたまま理解したと推測される。当時は原因不明とされたものの猫の個体差による普遍的な事象として異常性は精査されず、財団への報告は行われなかった。 |
19██年、世界的な連続突然死事件。 |
しゃっくりが100回続くと死ぬという迷信をSCP-XXXX-JPが真に受けたことで発生。 |
19██年、SCP-XXXX-JPの両親が用意したクリスマスプレゼントの内容物がすり替わった事案。 |
当時SCP-XXXX-JPが望んでいた物品へと変わっていたことから能力が使用されたと認定。 |
20██年、SCP-XXXX-JPの同僚である男女の事実に反した婚姻に関する書類が存在した事案。 |
当該女性が役所から書類に関する注意を受けたことで発覚。役所のミスとして処理されたが、SCP-XXXX-JPの勘違いによる現実改変の結果と認定。 |
20██年、SCP-XXXX-JPの周りに突如として蚊が現れる事案。 |
財団がSCP-XXXX-JPを発見する契機となった事案。この時期からSCP-XXXX-JPは飛蚊症に罹患したとみられる。 |
SCP-XXXX-JPの周囲の蚊はSCP-XXXX-JPの罹患する飛蚊症の影と同じ軌道で飛んでいることから、発生させた蚊に対して連続的な現実改変を行うことにより飛行する軌道を無意識下で制御しているものと考えられています。
SCP-XXXX-JPは同時に複数の現実改変を行えないことが実験により判明しています。そのため、SCP-XXXX-JPが自身の患う飛蚊症の影の動きに沿って蚊を実体化させている間は、その他の(ともすれば壊滅的な)現実改変を抑制できると見られています。
彼女が飛蚊症を患ってくれて本当によかった。-ZZ博士
権限を持たない職員が閲覧できるSCP-XXXX-JPに関する報告書は以上です。
以下はSCP-XXXX-JP収容プロジェクト代表担当責任者のみ閲覧可能です。パスワードを入力してください。
SCP-XXXX-JPに関する追補ページを展開します。
現実改変能力により既に再構築が行われてしまったと考えられる事柄は、現在判明しているだけで9件に及ぶと考えられています。
この再構築は財団が認知できていないものであり、そのほとんどが現在も検証中、およびより精密で慎重な検証を要する不確定事項であることに注意してください。また、多くの混乱が予想されるため、このデータはSCP-XXXX-JPの代表担当責任者1名およびO5各員にのみ共有し、その他の職員がこれの存在を認知してしまった場合Aクラス記憶処理を施すことが義務付けられています。
詳しくは補遺2を参照してください。
-
事案 |
補足事項 |
霊的実体の実在。 |
SCP-XXXX-JPとの談話から推測。幼少期幽霊を見た経験から、幽霊は実在すると確信しているという発言を確認したことで検証中。 |
星系外知的生命体の存在の消失。 |
一般的に宇宙人と呼ばれる存在。██博士が18██年に提唱した星系外生命体の実在論を否定する論理的証拠が無いにも関わらずその存在が確認されないことから検証中。 |
███科とネコ科の統合。 |
現在、ネコ科の一種として存在している███は本来全くの別種であった可能性が浮上。検証中。 |
太平洋沖に存在する██島の名称の改変。 |
島の位置する言語圏に存在しない語源の名称である可能性が浮上。検証中。 |
SCP-████の発生および定期的な活性化。 |
検証中。 |
複数の語族の消失。 |
検証中。 |
特定の手順をなぞることで発生していた「奇跡」の技術の消失。 |
検証中。 |
財団が保有し大型医療施設に偽装されていたサイト-██の権限およびサイト内の収容物の存在の消失。 |
[データ削除済み]。 |
19██年に発生したと思われるKクラスシナリオの事実の消失。 |
[データ削除済み]。 |
記録および記憶の再構築に対するスクラントン現実錨による拒絶の試みは現在も実行中ですが、現在まで上記の再構築シナリオと思われる事象以前の現実との明確な相違点がどの記録媒体からも発見できていないことから、SCP-XXXX-JPが本当に再構築シナリオを発生させられる場合、スクラントン現実錨によるヒューム値の補強は微細な効果しか発揮できないと推測されています。
代表担当責任者はSCP-XXXX-JPの精神状態を良好に保つためのあらゆる手段を講じることが許可されています。代表担当責任者およびO5各員はSCP-XXXX-JPの精神状態を長期的に安定させるための特別収容プロトコルの改定案を提案することが可能です。
本当に、本当に彼女が患った病気が飛蚊症だけでよかった。-ZZ博士
強力な現実改変能力を(自覚なく)持った女性を発見したが、彼女が飛蚊症に罹ったことでその能力は蚊を再現することに終始し脅威は押さえ込まれている、というオチに見せかけて
実は彼女が原因でいくつもの認識できない甚大な被害が出ているかもね、というSCPです。
メタタイトル: 「飛蚊症でよかった」はZZ博士の記した2つのメモから採用しており、認証ページにある2つ目のメモを読むことで微妙にタイトルの解釈が変わる仕掛けを施したつもりです。一応メタタイトル解釈の解説をしておくと
・1つ目のメモ: 飛蚊症に罹ったおかげで他の現実改変が行われないことから、「飛蚊症に罹ってくれてよかった」という意味の「飛蚊症でよかった」。
・2つ目のメモ: 過去起こったかもしれないCK-クラスシナリオを提示して能力の危険性を強調した上で、「飛蚊症以外の、主に幻覚や幻聴、妄想、現実誤認を伴う精神的な病にもし罹患していたら…………」という意味の「飛蚊症でよかった」。
です。この解釈が変わる仕掛けが本稿のオチ……というかやりたかったことです。
ご不明な点などありましたらどんな些細なことでもコメントいただけるとありがたいです。
付与予定タグ: SCP jp Euclid 人間型 現実改変 昆虫
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利用ガイド
基盤になっているアイデアは面白いと思いますが、前提としている現象がそれなりに被害を出しているので想定されていた流れから外れている印象を覚えます。人間が消えている状態を指して読者視点で「よかった」と言うにはやや手遅れな感じがあります。そこからさらに展開して甚大な規模での破壊を匂わせるのはやや過剰だと思います。
全体的な構成として、序盤辺りで「認識を現実化する能力である」というネタバラシはしない方がいいと思います。「頭の周囲に蚊を出現させる」として話を進めた方が「なにそれ?」となって読者を引き付けるポイントとなるでしょう。
もし自分が手を加えるのであれば、まず財団の視点で「飛蚊症で良かった」という流れを固めます。オブジェクトは蚊を出現させるだけの女性であり、それは彼女が最近患った飛蚊症に関係している→オブジェクトの収容のために飛蚊症を治療しない、として身勝手な財団という描写を作ります。そこから何らかの原因で幻覚を見た結果、幻覚が現実化するという異常性が明らかになり読者視点で「飛蚊症で良かった」と言わせるような流れにします。博士のコメントは付記せず、読者にそう思わせる形でタイトルを回収できるといいですね。
またこれは細かな点ですが、飛蚊症といえど実際に蚊が飛んでいるとは考えないはずなので「確信」ではないと思います。この辺りは異常性の調整が必要でしょう。
斜体ですが、生物の学名を描いたり、今回の博士の名前を記すときなどに使います。ただ斜体を含めて文を装飾する構文は基本使わない方が記事の雰囲気を崩しません。今回使われている「偽りのログイン画面」についてもそうですが、こうして仰々しく隠すとそれなりの展開を求められるのでコンセプトが壮大でないとき以外は使わない方が無難です。
しばらく更新が見られないため、この下書きのステータスを「批評中断」にしました。下書き批評を受ける準備が整ったならば、お手数ですが、改めて下書きのステータスを「批評中」に変えていただくようお願いします。