SCP-XXXX-JP 何よりも美しいもの

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初執筆なのでダメなところが沢山あると思いますが、教えてくれるととても助かります。
なにかもっと面白くする案がありましたら烏滸がましいですがお願いします。

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: keter Neutralized

特別収容プロトコル: 現在SCP-XXXX-JPは異常性を有しておらず、特別収容プロトコルは不要です。

説明: SCP-XXXX-JPは日本全域に特定条件下で出現するゲーム機です。SCPXXXXJPが出現する条件は以下の通りです。

  • 住居の中であること
  • 同じ空間に5歳以下の子供とその父親(以下、対象をそれぞれ子、父と表記)が居ること

ただし、SCP-XXXX-JPの出現は完全にランダムであり、上記の条件を満たしていても出現しない場合があります。

SCP-XXXX-JPは外見に一貫性を持たず、出現する毎に現存するゲーム機のいずれかを模します。ただし、一貫して以下の文が記載されています。

最高の絆は最高の美!
勇気を出して飛び降り、お父さんを救えたらクリア!

当オブジェクトを対象両名が認識し、かつ対象のいずれかがオブジェクトに接触した瞬間、SCP-XXXX-JPの電源がつき、対象は両名は3m×3m×3mの屋根のない部屋と、部屋に隣接する高さ10mの柱で構成された空間(以下SCP-XXXX-JP-A)に転移されます。

子は柱の上に、親はロープで首を絞められた状態で部屋に転移します。この時点から2分間の救出イベントが開始され、子は「飛び降りたら父親を助けられる」という認識を持ちます。救出イベント中に子が柱から部屋に飛び下りることに失敗した場合、SCP-XXXX-JPの電源が切れ、対象両名が消失します。一方で、子が飛び降りることに成功した事例は存在しないため、予期せぬ異常性が発現する可能性があります。

救出イベント中、SCP-XXXX-JPは起動し続け、SCP-XXXX-JP-A内部を映像として記録します。また、モデルとなるゲーム機に画面搭載されている場合、リアルタイムでSCP-XXXX-JP-Aの内部の映像を出力します。

一連のイベントが終了した後、当オブジェクトはSCP-XXXX-JP-A内の映像が記録されている以外に非異常性のものと差異が見られなくなります。

事案: 2018年6月13日、鐘ヶ江明かねがえあきら氏(父)と鐘ヶ江奨真氏(子)がSCP-XXXX-JPをクリアし、生還しました。また、クリアと同時刻に倉庫に保管されていたSCP-XXXX-JPが一斉に起動し、その内の画面が搭載されているゲーム機がクリア時のSCP-XXXX-JP-A内部の映像を出力し始めました。この映像は約21時間かけて618回再生されました。

インタビュー記録1

対象: [鐘ヶ江奨真氏]

インタビュアー: [██博士]

<録音開始, [2018/06/21]>

██博士: 今日はよろしくお願いします。

奨真氏: よろしくお願いします。

██博士: じゃあ、まずはあのSCP-XXXX-JPに触る前に何をしていたか教えてもらっていいかな?

奨真氏: 僕はお父さんにプレゼントをあげてました。お父さんは運動をいっぱいしてたから、縄跳びをプレゼントしてあげました。

██博士: なるほど。次に、SCP-XXXX-JP-Aにいた時の事を教えて。

奨真氏: 僕はすごく高い柱の上にいて、とても怖かったです。下の方にお父さんがいて、首を絞められてました。お父さんはとっても優しくて、大好きなので、あの時は、お父さんを助けようと思いました。飛び降りた後のことは知りません。

██博士: なるほど。教えてくれてありがとう。

<録音終了, [2018/06/20]>

インタビュー記録2

対象: [鐘ヶ江明氏]

インタビュアー: [██博士]

<録音開始, [2018/06/20]>

██博士: 本日はよろしくお願いします。

明氏: よろしくお願いします。

██博士: まずは、SCP-XXXX-JPに触れる前にしていたことを教えてください。

明氏: はい、私は息子からプレゼントを貰っていました。その日はちょうど父の日だったので。ですが、例のゲーム機が机の上に置いてあって、息子が発見したんです。

██博士: それがあのゲーム機ですね?

明氏: はい。私はゲーム機なんて買ってないし、ましてやなんのゲーム機かすら分からなかったので、何かと思って触ったんです。

██博士: それであの空間に飛ばされたんですね。

明氏: その通りです。あれに触った瞬間、いきなり首をロープで締められて、本当に状況が飲み込めませんでした。自分は今死ぬのかとすら思いました。ただ、途中で奨真が物凄く高い柱にいるのが見えて、とりあえず奨真が落ちないように指示しました。でも、奨真は落ちたのではなく、飛び降りたんです。

<15秒間の沈黙>

私が生きているのは、奨真が飛び降りたからなんですか?

██博士: 奨真君が飛び降りたらあなたの首のロープが切れるようになっていました。さらに言えば、奨真君は飛び降りればあなたを助けられることを分かっていました。

明氏: そうですか…
<20秒間の沈黙>

██博士: 今日は一旦辞めておきますか。

明氏: はい。

<録音終了, [2018/06/20]>

その後、鐘ヶ江明氏と鐘ヶ江奨真氏にはBクラス記憶処理を施し、解放しました。

補遺1: 以下は、事案の際にSCP-XXXX-JPが流した映像のログです。

子と父がSCP-XXXX-JP-Aに転移される。
<4秒経過>
子: [辺りを見回す]
父: [ロープを外そうと藻掻く]

<10秒経過>
子: 「お父さん! お父さん!」
父: [気付かずにもがいている]

<15秒経過>
子: [下を見ないようにする]

<20秒経過>
子: 「お父さん!」
父: [もがくのを辞める]
父: 「座ってな…怪我するぞ」

<30秒経過>
子: [泣き始める、おそらく父の声は聞こえなかった]

<41秒経過>
子: [柱の上で踞る]

<47秒経過>
父: [横たわるが、苦しい様子である]

<56秒経過>
子: [立ち上がり、下を見ないようにする]

<65秒経過>

<70秒経過>
子: [下を見る]

<75秒経過>
子: [柱から飛び降りる]

<81秒経過>
父: [子の胴体に顔をうずめる]
父: [くぐもった声]

<120秒経過>

<記録終了>

補遺2: 鐘ヶ江明氏の家を捜索した際、SCP-XXXX-JPは見つからず、代わりに手紙を発見しました。以下は手紙の内容です。

最高だった!この時を待っていたんだ!これぞ私が求めていた最高の美学!父を救うために子が身を削る。この親子はそれほど絆が深かったのだろう。お父さんも息子からサプライズをされてさぞ嬉しいことと思う。

この親子は映像じゃ味が失われる気がしたので、ゲームの中に閉じ込めて永遠に最高の美を作ってもらっている。最高のショーをいつでも生で見れるなんて感激だ。

素晴らしいものをありがとう。

are we cool yet?

これ以降、鐘ヶ江明氏と鐘ヶ江奨真氏は消失したと考えられます。

補遺3: 前述の事象を最後に当オブジェクトは出現しなくなりました。よって当オブジェクトはNeutralizedに再分類されます。

付与予定タグ: jp scp neutralized are-we-cool-yet 芸術


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  1. portal:8315383 (26 Oct 2022 22:58)
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