敬語尻尾

クレジット

タイトル: SCP-XXX-JP - タイトル
著者: ©︎tenko
作成年: 2018

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル:SCP-XXX-JPの報告書類では敬語の使用は禁止され、特別収容プロトコル以外はセキュリティクリアランスレベル4に指定される。

SCP-XXX-JP-Oはサイト-81██の高セキュリティ保管室に収容される。SCP-XXX-JPについての文書はセキュリティクリアランスレベル4以上が入室可能な閲覧室でのみ閲覧可能であり、非視覚的手法を用いて24時間監視される。閲覧室には筆記具の持ち込みは禁止される。¹閲覧室はインターネットから完全に隔離される。

閲覧後は端末の電源を完全に落とすことが閲覧者には要求される。端末の電源が落ち次第、閲覧室にはエアロゾル状態のAクラス記憶処理薬が注入される。Aクラス記憶処理の適用完了後、対ミーム措置を取った保安部隊い-11（”小姑”）が部屋に進入して閲覧者を確保し、別室にて再度記憶処理と検査を実施する。24時間の間に閲覧者が端末をシャットダウンしなかった場合は、端末の電源を外部から切断した後、致死性ガスを注入することにより閲覧者を終了する。対ミーム部隊が検閲した報告書類を除いて、SCP-XXX-JP-1が書いたり録音したりしたものはすべて焼却処分される。

生物型オブジェクトの収容に携わった経験を持つスタッフがSCP-XXX-JPの収容に関わることは許可されない。

この報告書の改訂には日本支部理事会の許可が必要である。

職員コード

96413bf5fdaebc034847410d6360e4df_1696293541

パスワード

8c4c04d98efb3c0691a7aee2abe93501_1696293541

認証

SCP-XXX-JP閲覧室からのアクセスを確認致しました。

タイトル1

説明: SCP-XXX-JPは敬語としての形式を取って伝播する情報災害である。「動物の要素を発言に加えると印象が丁寧かつ柔らかくなる」という概念を知った人物が、暴露後に丁寧に話そうとすると、自分が知る動物の要素を言葉に加えて話すことを無意識的に行うようになる。暴露した最初期では僅かに違和感を感じるものの、時間を経るにつれて慣れを感じるようになると証言されている。

SCP-XXX-JPの影響を受けた人間はSCP-XXX-JP-1に指定される。SCP-XXX-JPに汚染されていない人物が、SCP-XXX-JP-1の言葉遣いを耳にした際はSCP-XXX-JPに暴露した場合と類似した印象を受けることが確認されている。また、言葉遣いを認識した人物は新たなSCP-XXX-JP-1となる。実験では暴露後24時間以内ならAクラス記憶処理を実施することで暴露による影響を完全に抹消できることが判明している。SCP-XXX-JP-１となったまま24時間が経過した場合、徐々に敬語において、付け加えられる要素となる動物種が増加する。

SCP-XXX-JPの発生源は20██年に出版された書籍だと考えられている。書籍はSCP-XXX-JP-Oに指定された。SCP-XXX-JP-Oは発見当初、AnomalousアイテムSP-XXX-JP-NYEJNEとして分類されていた。書籍の物質的な部分に異常性は認められていないため、ミームとしての異常性を持つものは文章のみだと考えられる。SCP-XXX-JP-Oの文章からはSCP-XXX-JPに言及したと思われる記述が認められる。

SCP-XXX-JP-Oは██市内の貸し倉庫から発見された。「発売される前に出版社が倒産したので貸し倉庫に死蔵されていた。」と貸し倉庫会社の記録に残っているが、出版社や著者などのデータはすべて偽名であった。定期的な調査のため貸し倉庫に入ったエージェントが本を読んだところ暴露したと思われる。

エージェントが報告書類を記述していたところ、標準フォーマットから外れた文章を検知する財団の推敲ソフトが異常を検知した。サイト-81██による報告書と、SP-XXX-JP-NYEJNEをセクター-81██に所属するミーム防護措置を受けた財団研究者が調査した結果、詳細な異常性が解明された。

タイトル2

回収日: 20██/██/██
回収場所: ██市内の貸し倉庫
現状: サイト-81██のAnomalousアイテム保管庫に収容
説明: SP-XXX-JP-NYEJNEは20██年に出版された書籍ですにゃん。SP-XXX-JP-NYEJNEの書籍の物質的な部分に異常性は認められていないため、何らかの異常性を持つものは文章のみだと考えられますにゃん。

SP-XXX-JP-NYEJNEを閲覧した人物の言葉遣いを耳にした際、「僅か違和感のある言葉遣いだが丁寧に話そうとしているのは分かる。」という印象を受けることが確認されていますにゃー。

SP-XXX-JP-NYEJNEは██市内の貸し倉庫から発見されましたぶひ。「発売される前に出版社が倒産したので貸し倉庫に死蔵されていた。」と貸し倉庫会社の記録に残っているが出版社も著者もすべて偽名でしたうさ。

エージェントが報告書類を書いていたところ、標準フォーマットから外れた文章を検知する財団の推敲ソフトが異常を検知しましたわん。

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  批評コメント批評コメント

  
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  dr_toraya 10 Jun 2018 13:37

  インタビューの行間が詰まっていて読みづらいですね。

  こんな風に空の行を入れている報告書が多いです

  空の行にも半角スペースをわすれずに。

  書式とかは特に気になりませんでした。斬新かと言われると、強いオリジナリティがあるとは感じませんでした。勢いに乗れば一定の評価が得られるとは思います。

  DocRone 12 Jun 2018 15:01

  JP-1はSCP-XXX-JP-1と書いて良いんじゃないでしょうか。

  内容についてですが、私は十分面白いと感じたので、このままでも良さそうです。ただ、補遺は削った方が良いんじゃないかと思います。危険性が押し出されたところで反応に困ってしまいます。
  2つめのタブがオチに当たる部分だと思うので、そういう意味で言えばインタビューも削って、Anomalousアイテムの説明だけの短い文章にするとより「オチた」感が強くなると思います。ご参考までに。

  tenko 13 Jun 2018 09:59

  ありがとうございます。そのようにしてみました。

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利用ガイド

1. portal:2673702 (31 May 2018 16:29)

Footnotes

1. 必ず保安部隊によるボディチェックを受けなさい