SCP-XXXX-JP - SCP-JPサンドボックスⅢ

SCP-XXXX-JP

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-8181の低危険物収容ロッカーに保管して下さい。SCP-XXXX-JPは月に1度餌を与える時以外の取り出しは禁止されています。餌はO5評議会で選定された「」から選出し、機動部隊("勿忘草")がスクラントン現実錨(SRA)のあるシェルターに入ったことを確認後、ブレア研究員立ち合いの元で餌やりを行ってください。SCP-XXXX-JPの捕食を確認後、機動部隊("勿忘草")はオペレーション"単語クイズ"を実施してください。オペレーション"単語クイズ"についての詳細は報告書内の説明を参考にしてください。

説明: SCP-XXXX-JPはA4サイズの日記帳です。SCP-XXXX-JPは自身に記入された単語を捕食します。捕食のタイミングはその単語によって異なりますが、一般的によく使用される単語ほど早く捕食する傾向があります。現在確認されている中では最短で8秒、最長で86時間46分21秒で捕食されました。

補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]

+ 実験記録XXXX-2

- テキストを隠す

実験記録XXXX-2 - 日付2022/2/4

対象: D-1652

付記: D-1652はスリの常連として有名でした。

実施方法: ブレア研究員と機動部隊("勿忘草")はスクラントン現実錨(SRA)のあるシェルターで待機。D-1652を会議室に待機させ、別室で研究助手が「掏る」と日記に記入する。シェルター内からSCP-XXXX-JPの捕食を確認後、ブレア研究員がD-1652にインタビューを実施した。以下はインタビュー時の記録。

<録音開始>

ブレア研究員: こんにちは、D-1652。今の調子はどうだい？

D-1652: 調子？よくも悪くもねえな。

ブレア研究員: そうか。ならよかった。ところで今日は一つ君に聞きたいことがあるんだが。

D-1652: 研究員さんが俺になんか何の用だ？

ブレア研究員: 君が若いころに巷で有名だったって言う…ほら、名前が出てこないけどあれだよあれ。あれについて聞きたいんだ。

D-1652: あぁ、その話か。そうだな、俺が初めて…初めて…

ブレア研究員: どうしたんだ？

D-1652: いや、俺もあんたと同じでそれの言い方が出てこないんだ。

ブレア研究員: そりゃ困ったな… (D-1652の左手を見て、自分の上着の内ポケットを探る)おいおい、それは私のタバコじゃないか。いつの間に？

D-1652: すまない、盗むつもりは無いんだ。返すよ。言葉が出てこないなら行動で示せばいいと思ってな。

ブレア研究員: (D-1652からタバコを受け取る)なるほど。今ので思い出したよ、君から「掏り」の経験について聞きたいことがあるんだ。

D-1652: あぁ、そうだ。「掏り」だ。なんで忘れてたんだろうな。

[以降は雑談のため省略]

<録音終了>

終了報告書: 忘れるのはあくまで単語の意味であって、行動そのものは意識的または無意識に行えるようだ。これなら全人類が窒息死する心配はなさそうだ。

+ 実験記録XXXX-5

実験記録XXXX-3 - 日付2022/2/18
> 対象: D-1652
>
> 実施方法: ブレア研究員が「卯る」と日記に記入する。実験XXXX-2の分析から、事前に「卯る」に該当する英単語をすべてリストアップしてから試験を実施した。
>
> 結果: 記入から38秒でSCP-XXXX-JPは「卯る」を捕食した。以下はブレア研究員とD-1652の会話である。
>
> 分析: