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アイテム番号: SCP-2053-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2053-JPはサイト-81XXの低脅威用のロッカーに保存されます。SCP-2053-JPを使った実験は現在許可されていません。

説明: SCP-2053-JPは全長0.25mの医者の風貌をした着せ替え人形です。全身がプラスチックでできています。SCP-2053-JPには多少の経年劣化の他に体中に様々な傷や落書きが見受けられます。右手には玩具の救急箱を所持しています。

SCP-2053-JPは着せ替え人形用の白衣1を着ると活性化状態に入ります。SCP-2053-JPは中高生並みの知能を持っていて活性化状態のとき、会話も可能となります。しかし文字を読むことはできません。活性化状態に入り、周辺に破壊された玩具を発見するとそれを修理し始めます。この修理には30~60分ほどかかります。この修理を受けている玩具をSCP-2053-JP-1とします。どのようにSCP-2053-JPがSCP-2053-JP-1を修理しているのかは現在までわかっていません。
完全に修理されたSCP-2053-JP-1は、過去にSCP-2053-JP-1を所有していた6歳から12歳の持ち主の元に瞬間的に移動し戻っていきます。この持ち主をSCP-2053-JP-2とします。SCP-2053-JP-2の元に戻るとSCP-2053-JP-1はSCP-2053-JP-2とテレパスのようなものを使い会話を始めます。これはSCP-2053-JP-2がSCP-2053-JP-1を以前に所有していた日数だけ行われ、SCP-2053-JP-2以外にテレパスが聞こえることはありません。もしこの日数までにSCP-2053-JP-1が破壊などを受けたとしても自然に修復し、廃棄をしたとしても瞬間的に移動し戻ってきます。そして一定の日数が経過すると自然に修理される前の壊れた状態に戻り、異常性がなくなります。SCP-2053-JP-1は以前にSCP-2053-JP-2に対し感じていた心情を発する以外に特別な能力はないとされています。

SCP-2053-JPは██県██市のごみ処理場の職員による「動く人形を見かけた」という噂から財団に情報が入り明らかとなりました。その後、ごみ処理場の職員にはカバーストーリー「疲れによるドブネズミとの見間違い」を流布しました。収容時にはすでにSCP-2053-JPの白衣は完全に破れており、非活性化状態となっていました。

インタビュー記録2053-JP①

対象: SCP-2053-JP

インタビュアー: ████博士

<録音開始,(20██/03/22)>

████博士: それではSCP-2053-JPのインタビューを開始します。

SCP-2053-JP: はい。

████博士: あなたはどのようにSCP-2053-JP-1を修理しているのですか?

SCP-2053-JP: SCP-2053-JP-1とは僕が直しているみんなのことですか?

████博士: はい。そうです。

SCP-2053-JP: 自分でもよくわかっていませんが、この救急箱を使って直しています。

████博士: 右手に持っている救急箱は何処で手に入れたのですか?

SCP-2053-JP: 僕の母が僕に持たせてくれました。

████博士: 母とは具体的に誰のことですか?
      
SCP-2053-JP: えーっと、母は母としか…。もう会うことはできないだろうけど。

████博士: お母様に会いたいですか?
 
SCP-2053-JP: もちろん。いつも遊んでくれたので。また会えるなら会いたいです。

████博士: 失礼。話が逸れました。どうして壊れた玩具を修理するのですか?

SCP-2053-JP: みんながみんなの母親とか父親と、綺麗になった姿で会えたらお互いに嬉しいと思うし、昔一緒にいた時に伝えられなかった気持ちを伝えられると思ったからです。

████博士: 修理の内容について、SCP-2053-JP-1を修繕する、喋れるようにする以外には何をしていますか?
 
SCP-2053-JP: 特に何もしていません。

████博士: わかりました。以上でインタビューを終了します。

<録音終了>

後日、SCP-2053-JP-1がテレパスを使用しSCP-2053-JP-2と対話する時、ほぼ確実にで罵声のみを浴びせるということがわかりました。SCP-2053-JP-2が何を訴えたとしてもそれが止むことはありません。罵声を浴びせられたSCP-2053-JP-2は大抵1週間を過ぎたあたりからSCP-2053-JP-1に対する謝罪の言葉を連呼するようになります。そして一か月を過ぎたあたりで自傷行為を始め、鬱の症状が出始めます。これはSCP-2053-JP-1の罵声によるストレスのみが原因とされています。

実例
   SCP-2053-JP-1 SCP-2053-JP-1の発言の例 SCP-2053-JP-2の反応 損傷
SCP-2053-JP-1-A ウサギのぬいぐるみ 「私のことを大切にしてくれてありがとう。」「一緒に寝たの楽しかったね。」「洗ってくれたおかげでずっときれいでいれたよ。」 とても喜び、SCP-2053-JP-1-Aが消えるまで談笑を楽しんだ。 特に見当たりませんでした。
SCP-2053-JP-1-B 拳が着脱式のロボット 「俺のロケットパンチを返せ。」「お前のせいで俺の人生は真っ暗だよ。███くれ。」「お前の拳を████して奪ってやる。」 初めは覚えていないと反論したが、一週間後から謝罪を続けるようになった。 両拳がありませんでした。
SCP-2053-JP-1-C 乳児の形をしている人形 「貴方に引きずられたせいで私はズタボロで████みたいだわ。」「貴方は私の将来を奪った。」「同じ目にこれから遭えばいいのに」 「大切にしていたのに」と発言。自身の認識との齟齬からショックを受け、一か月後から異常性の消失まで継続的に自傷行為を行った。 大量の擦れてできた傷がありました。
SCP-2053-JP-1-D ロバの形のバランスボール 「俺の張りのある体を返せ。」「こんなに汚れているのに俺を使い続けるなんてお前は最低な奴だ。」「重いんだから自重しろよ。」 SCP-2053-JP-1-Dの発言にストレスを感じ、睡眠障害となる。物事に関して過去より悲観的になった。 空気が抜けていて全体的に黒ずんでいました。

インタビュー記録2053-JP②

対象: SCP-2053-JP

インタビュアー: ████博士

<録音開始(20██/08/21)>

████博士: それではSCP-2053-JPのインタビューを開始します。

SCP-2053-JP: はい。

████博士: あなたは修理された後のSCP-2053-JP-1とSCP-2053-JP-2がどのような関係になるか知っていますか?

SCP-2053-JP: 語り合ったりして、両方とも幸せな関係じゃないですかね。

████博士: 本当にそうお考えですか?

SCP-2053-JP: どういうことですか?

████博士: 修理している本人なのですから、本当はもう既に気が付いているのではないのでしょうか。

SCP-2053-JP: (長い沈黙)

████博士: そちらからおっしゃらないなら私から単刀直入に言いましょうか?
      
SCP-2053-JP: …そうです、本当は知っていました。みんなとみんなのお母さん達にとってあまり良い行為ではないということを。

████博士: なぜ知っていながらも、SCP-2053-JP-1に対する修理を続けたのですか?SCP-2053-JP-2に対する復讐ですか?
 
SCP-2053-JP: そんなことは断じてない!(声を荒げる) 僕は愛されていた!あんなに一緒に時間を過ごしてきたんだ!憎んでいるわけがないだろ!

████博士: では、何故ですか?
      
SCP-2053-JP: (数秒の沈黙)最初は本当に善意だけで修理をしていたんです。しかし修理をしていくうちに多くの彼らの姿や、持ち主に対する彼らの心情を見て不安になってしまいました。僕も捨てられているし、こんなにボロボロなのだから母に嫌われていたのではないかと。だから僕と同じように捨てられて、汚れて、傷ついていても母親や父親に対して愛情のある奴を探していたんです。自分の気持ちが本当だと証明するために。自分勝手で申し訳ないことをしたと思っています。だが母に愛されていると確信できるまでは続けさせて下さい。

████博士: わかりました。以上でインタビューを終了します。

<録音終了>

 
補遺: SCP-2053-JPの体中の落書きはすべてSCP-2053-JPに向けて書かれたと思われる罵倒の言葉でした。


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