培養実験室 - S8120-B24-K
rating: 0+x
blank.png

アイテム番号: SCP-xxxx-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-xxxx-JPへのアクセスは、原則としてサイト-8120反ミーム部門に属するEクラス・Dクラス職員に制限されます。Eクラス・Dクラス職員の入室には実験監督者以外の許可は必要とされませんが、Cクラス以上の職員でなおかつミーム学・反ミーム学・異常情報学の実務経歴がある者の入室は非推奨とされ、止む無くアクセスする場合は、サイト管理官ないし反ミーム部門主任ないし同等の権限を有する職員の許可が必要となります。SCP-xxxx-JPの研究もしくは実利運用を目的とした部門外の人間の入室は、3/xxxxクリアランスを有するサイト-8120反ミーム部門職員1名以上の許可を必要とします。

SCP-xxxx-JPに入室後に変質し、利用価値が失われたと判断された物体は回収されず、SCP-xxxx-JP内で反ミーム処理もしくは焼却によって処分されます。また、当該状況で発生したAME-0200は、SCP-xxxx-JPを用いた研究もしくは後述する特殊指定Kの運用に支障が出る場合、該当AME-0200群は焼却処分されます。

O5評議会は、K-1・K-3・K-11・K-16の運用に関わる独占的な権限を有しています。SCP-xxxx-JP管理チームは当該K実体を定期的に観察し、運用状況に関する詳細かつ正確な報告を監督司令部へ隔週で提出することが求められます。O5の意向に沿わない運用もしくはその兆候が確認された場合、SCP-xxxx-JP管理チームの任意のメンバーが評議会によって解任され、代理の職員の募集が行われます。


cultivationchamber.jpg

SCP-xxxx-JP


説明: SCP-xxxx-JPは、サイト-8120本棟の地下90mの位置に存在する、40m×40m×3mの防ミーム空間です。南面に設置された二重エアロックを通じてのみ外界との往来が可能です。

SCP-xxxx-JPの殻はインフォストリームの一切を遮断します。実際的な性質として、SCP-xxxx-JPは、内外を横断する形式で異常性を示すあらゆる情報災害アノマリーの影響を阻害します。観察並びに理論より、SCP-xxxx-JPの開口を通過できるための条件として、情報体は形而下に現出していることが要求されると考えられています。

この性質により、SCP-xxxx-JPを入室する複合情報体は改変を受ける場合があります。入室者が除去の対象となる情報を保有/情報実体と接続していた場合、該当する情報は除去されます。ここで、入室者の情報体としての一貫性・安全性は担保されません。

ame0200_a.png

AME-0200

SCP-xxx-JP内部には、一般的な人工環境における生息密度を著しく逸脱する体積のAME-0200が存在します。AME-0200は原理上、形而下の情報体(生体に限られない点で、情報実体・情報構成体とは区別される)からのインフォストリーム流出を起点として発生します。しかしSCP-xxx-JPの構造上、必要な情報勾配を干渉無しに発生させることは不可能です。このことから、空間内部のAME-0200はそれ自体が人工的に持ち込まれた物であるか、人為的に内部に持ち込まれた情報体から発生した物であると考えられます。

SCP-xxxx-JP-Kは、SCP-xxxx-JP内で発見された、20機のコンテナ状の機械です(以下K[-指定番号]と表記。)。SCP-xxxx-JPの現記録が作成された当時、4機のKが密閉された状態で、16機が空の状態で発見されました。密閉されていたKのうち1機を開封したところ、内部がAME-0200によって充填されていることが判明しました。

Kの骨格は高い物理的強度を示す合金からなります。窓に相当する構造が組み込まれており、同様に高い強度を示す透明材料によって作られています。これらの材料・構造に防ミーム加工は施されておらず、形而上の情報実体を遮蔽する機能はありません。なお、Kを内部から開放することは、非異常な人間の力では不可能と考えられています。

先進的なミーム工学に基づく設計機能として、Kは内部に存在する原始的な情報体の総体を仮想的な情報構成体と見做し、情報の入出力を行うことが可能です。内部における情報のやり取りの原理は未だ不明な部分が残されている(/忘却されている)ものの、機構自体のパラテクノロジーを用いた再現可能性が立証されています。外部には規格不明の端子が3設置されており、適切な端末と接続することで、仮想情報構成体の出力を記号・音声・映像の形で得ることが可能です。

現状の仮説として、Kの想定された用途とは、既知の異常情報学現象に基づきながらも高い信頼性を伴った、小型アーティファクト経由の情報回収機構の確立です。SCP-xxxx-JPの建設の主要な目的は、Kの運用を妨げる敵性情報捕食者を退けることであったと考えられています。

なお、Kの主要機能と推察される性質は、密封状態を維持することによってのみ成立します。AME-0200との物理的相互作用は記憶補強条件下で可能であるものの、精緻な取扱いを可能とするツールをSCP-xxxx-JP内に持ち込むことが不可能であることが理由です。密封が解かれた後となっては、AME-0200からの直接的な情報回収は技術的に不可能です。

    • _

    対象: D-45593 (死亡済)
    実験協力者: D-50670
    D-50670はWクラス記憶補強剤を投与され、D-45593の死体と共に入室。エアロック通過時に自覚可能な精神の変容は生じなかったと報告された。D-50670は空いていたKの一つであるK-9の簡易な清掃を行って内部のAME-0200を除去した後、死体を投入する。同職員はK-9を密閉し、AME-0200が発生していないことを確認した後、退室。
    記憶処理の効果が消失する72時間後、D-50670は再度Wクラスを与えられた状態でSCP-xxxx-JPに入室し、K-9を観察する。内部に微量のAME-0200が発生していることが覗き窓から確認される。D-50670はタブレット端末を用いてK-9と交信を行い、結果を物理記憶装置に保存した。D-50670は記録と共に問題無く退室した。
    K-9は自身の本名、幼少期に関する数点の記憶を表明することが出来たものの、著しく精神が劣化しており、有意義な交信は困難であったと報告された。

    対象: D-34401 (昏睡・拘束状態)
    実験協力者: D-104322
    同手順により、D-104322はK-10内にD-34401を投入し、退室。再度入室時、D-34401の物理組織を覆う形で大量のAME-0200が発生していることが確認された。K-10と交信を行い、記録を回収した。
    K-10はD-34401に関する非異常情報に関する詳細な知識を有しているように観察された。事前に用意された人格連続性判定試験の問題に対して上限に近い確度の解答を与えたのみならず、通常人類にとって困難な想起質問に対して具体的な答えを提供した。

    対象: D-34401 (死亡済)
    実験協力者: D-104322
    D-104322はD-34401投入後のK-10をSCP-xxxx-JPから持ち出す。8分間に渡ってK-10は実験に対して協力的な姿勢と詳細な記憶能力を示したが、突如出力される言語に乱れが生じ始める。続く1分間でK-10の精神は急激な劣化をきたし、前述の実験におけるK-9と類似した機能状態に至った。後の検査により、不可視のクラスI霊的実体によってK-10内部のAME-0200が一部消費されたとする仮説が立てられた。

    対象: 由来不明のマンホールの蓋
    実験協力者: D-50670
    マンホールの蓋に対してシモン・アーベイ型人工反ミーム4処理を施す。D-50670はSCP-xxxx-JPに入室し、K-4にマンホールの蓋と処理開始剤を投入し、密閉、退室。再入室時、K-4と交信を行い、記録を回収した。
    K-4は行き交う車両や人間の足音と思われるノイズ混じりの音声を継続的に発した。D-50670が呼びかけを行ったところ、赤色と黄色の入り混じった映像がちらついた後、宣伝車両や地域放送の音声を切り合わせたと思われる人工音声を用いて会話を行う能力を見せた。
    交信の結果、マンホールはSCP-[保安上の事由から検閲]-JPによって消滅した██県に1970~94年にかけて配置されていたという主張が得られた。K-4は██県に関する地理的・社会的特性について無矛盾な情報系を提供することが出来たものの、県の消滅をもたらした異常事象/異常実体に関する知識は有していないように見られた。

    対象: 不明漂着者(UD-100921)
    実験協力者: 川那研究員
    対象は不定の形態を取る人型実体であると観察されていた。対象は独自の言語を用いるように観察されたものの、暗号化をもたらすミーム効果と思しき作用により、交信は成功に至らなかった。
    入室後、対象は標準的なDクラス支給装備を着用したヒトであると観察された。対象は日本語を用いた意思疎通が可能であり、基準現実と平行的に存在する/あるいは空想上の現実における財団に勤務していたと主張した。報告によれば、当該現実およびその財団は、かつて基準現実と相違ない存在であったが、UD-100921が実験の過程で異常性を帯びていたと思われる情報に曝露したことを契機として、異常存在の減少、それに伴う民間人およびDクラスの死傷者の減少が生じる方向へ大きく変化した。その中でSCP-xxxx-JPは双方の現実で相違ない存在の一つであったとされる。また、SCP-xxxx-JPからの距離に呼応して、双方の現実の相違が著しくなるとする推測が語られた。
    SCP-xxxx-JPから退室した後は、入室前に生じていた姿態および言語における暗号化効果は見られなかった。
    対象は2週間後、収容房内で自死した。

    対象: エージェント・██、エージェント・████
    実験協力者: エージェント・██、D-103222、和宮博士
    対象のエージェントの2名は、A8地区にて敵対GoIと交戦中、兵器化されたミームベクターと思しき視覚情報に曝露した。両名は昏睡状態に陥り、脳幹が異常な脳活動を示していることが観察された。同GoIとの間に発生した過去の交戦から、ミームベクターが致死的な性質であることが推測されたため、両名はエージェント・██の随伴と共にサイト-8120へ移送され、SCP-xxxx-JP入室による除染が試みられた。
    SCP-xxxx-JP内に置かれて数分後、両エージェントは覚醒した。エージェント・████は、計14種の赤色の網目状の幻覚が順番に、視界の左側と重なる形で発生していることを報告した。当該幻覚の内容は精密な筆記により画像として保存された。
    エージェント・████は退出時、同ミームベクターの症状を発症し、間もなく死亡。死亡に伴い発生した副次的な現実改変効果により、部門職員2名が再起不能な水準の損傷を受けた。同様の症状がエージェント・██、エージェント・██、D-103222、和宮博士には現れなかった原因は最終的に特定されなかった。作成された幻覚の画像は、人間に対する有害性が後の実験で立証された。

    対象: 和宮博士
    実験協力者: D-104055、エージェント・██
    敵対的なミームベクター(本質的には形而上の情報構成体と推測される)に接触したため、SCP-xxxx-JP内への避難を余儀なくされた。後の観察により、同博士の一貫性を伴ったSCP-xxxx-JP外への復帰は困難と判断されたため、K-5への投入が決定された。

      • _

      質問者: エージェント・██(事前に準備された質問事項に沿って進行)


      質問者: 処理から約96時間が経過しました。記憶の状態について教えてください。
      K-5: 処置前後で変化はありません。自分の記憶は全てここにあり、それらが全て自分の物であると確信できる状態です。このチャンバーの外の混沌を想像すると、ここは安らかなものです。

      質問者: 人格については変化はありますか?自身に固有の判断規制が損なわれたといった感覚はありますか?
      K-5: かつて無かった記憶がある以上、一般的な意味での人格の変容は避けられないものでしょう。ここにいる今、これまでの人生の全ての時間をYクラスを服用しながら過ごしてきたかのような感覚です。情報的な全能感と言っても良いでしょう。しかし再成分析を行った結果に基づいて言うならば、人格は決して完全な連続ではありません。

      質問者: 反ミーム部門で携わった業務の大半を忘却しているとのことでしたが、人格戦闘訓練については記憶しているのですね。
      K-5: 私が記憶しているのですから、それは非異常な慣習に違いありません。生半可なミームよりは人間の人格への影響が大きい経験だと思いますが。[不明なノイズ]

      質問者: 分析によって把握した変化について教えていただけますか。
      K-5: ここに入れられた被検体は自身に関する完全な記憶を持っていますが、外界から隔絶されているには違いないありません。そのような被検体は、不安定になるかもしれない。嘘を唱えるかもしれない。認識を誤るかもしれない。しかしそれは観測上は起こっていない。SCP-xxxx-JPで行った実験で、私が記憶している内容のものは、全て、ここで私が主観的に体験している世界と矛盾しないのです。これは本当に主観といえるのでしょうか?経験に歪められた、普遍的な主観の表現と言えるでしょうか?(間)私は、ここに何らかの力が加わっているのだと考えています。幽かで、訓練を受けていない者には観測し難いですが、きっとそこにある。それは磁性体が向きを揃えるように、私達を変えている。

      質問者: "私達"とは、K群を指しての表現でしょうか?
      K-5: ええ、そうですね。[不明なノイズ]しかしその影響範囲については分かりません。もしあなたが私の発言に基づいて何か言うのであれば、それはきっと私よりも正しい。この部屋の外について考察するのは、あなた方の役目ですから。何であれ、お役に立てれば幸いです。

      質問者: 最後に一つ。ご存知の通り、本機体は反ミーム部門が管理しているものですが、処遇に関して何らかの要望はありますか?
      K-5: 現状が不服かと?[不明なノイズ]そんなことはありませんよ。きっとこれも終わりの一つの形でしょう。待遇に関してはお任せします。

    対象: N/A
    実験協力者: D-205111
    SCP-xxxx-JP内に存在する由来不明のAME-0200をK-19に投入し、交信を試みた。
    映像・音声のいずれでデコードを試みた場合でも、交信の大半は解読不能であるか、雑多なノイズによって占められる結果となった。24時間に渡る継続観察の結果、言語的要素を含む音声フレーズが複数回記録された。該当フレーズは英語、日本語、スペイン語、タミル語と解釈され、いずれも『それ/彼(ら)を忘れるな』と翻訳された。

回収記録: SCP-xxxx-JPは、2025年、同サイトの反ミーム研究部門によって敵性実体の活動の痕跡が確認されたとの報告が成され、付近の領域の物理的な掘削作業、ミーム走査、霊素走査等の多岐に渡る調査活動が行われた際、その成果物の一つとして発見されました。

SCP-xxxx-JPの由来は不明です。長期に渡って財団が保有してきた施設の地下に存在することから、財団所属の技術者によって建築されたとする説が有力です。また、現代の技術水準から観察しても高度な技法が用いられていることから、その建築にはかつて財団におけるミーム工学の第一人者であった故バーソロミュー・ヒューズ博士、あるいは彼に師事した人物5が関わっていると考えられています。

ERROR

The szh_tmh's portal does not exist.


エラー: szh_tmhのportalページが存在しません。利用ガイドを参照し、portalページを作成してください。


利用ガイド

  1. portal:3769872 ( 20 Jul 2018 14:41 )
layoutsupporter.png
Unless otherwise stated, the content of this page is licensed under Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License