SCP-XXXX-JP みんな大好きハンバーグ

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-81██内の低危険度物品収容ロッカーに保管されます。1日に1度、サイト内からDクラス職員1名を被験者として選出し、摂取可能な食品※1をSCP-XXXX-JPに配置します。SCP-XXXX-JPが存在する地点における17:00から19:00までの間、SCP-XXXX-JPに配膳した食品を食べさせる必要があります。

説明：SCP-XXXX-JPは████社の無地のディナープレートに酷似した食器です。後述の異常性を除き、SCP-XXXX-JPは他の一般的なセラミック製ディナープレートとの差異はありません。通常の手段で破壊することが可能です。SCP-XXXX-JPは、████県で営業している飲食店で発見されました。

SCP-XXXX-JPが存在する地点における17:00から19:00において、SCP-XXXX-JP上に食品を配膳することで、異常性が発露します。被験者が食品を口から摂取した場合、その食品が何であれ、████社のハンバーグ※2の味がすると回答します。

SCP-XXXX-JPを破壊した場合、破壊した地点から半径10km以内に存在する食器棚にSCP-XXXX-JPが、破壊される前の状態で出現します。また、SCP-XXXX-JPが存在する地点における17:00から19:00までの間に食品がSCP-XXXX-JPに配膳されなかった場合も、同様の事象が発生します。このとき、半径10km以内に食器棚が存在しない場合、周囲に存在するすべての人間は、いかなる手段を用いてもSCP-XXXX-JPを洗浄し、SCP-XXXX-JPの最も近くにある食器棚に収納するために行動し始めます。

実験記録XXXX-01 - 日付2021/██/██
　被験者：D-180514（████県出身の22歳男性）
　実施方法：2021/██/██の日本時間17:30にて、SCP-XXXX-JPにサンドイッチ（レタス、キュウリ、トマトが含まれるもの）とステーキ（一般的な牛肉によるもの）を配膳し、D-180514に口から摂取させた。
　結果：D-180514は摂取を18:00に完了した。その後のインタビューにて、サンドイッチはトマトの味が一切せず、████社のハンバーグの味がして美味である。ステーキについては想定通りの味であると回答した。
　分析：D-180514に確認したところ、D-180514はトマトが嫌いであると回答した。ステーキについては好きでも嫌いでもないと回答したため、被験者が嫌いなものが████社のハンバーグの味に認識されるのだろうか。- 鮫島研究員

実験記録XXXX-02 - 日付2021/██/██
　被験者：D-615719（████県出身の33歳男性）
　実施方法：2021/██/██の日本時間17:30にて、SCP-XXXX-JPにサンドイッチ（レタス、キュウリ、トマトが含まれるもの）とステーキ（一般的な牛肉によるもの）を配膳し、D-615719に口から摂取させた。
　結果：D-615719は摂取を18:15に完了した。摂取完了と同時に、SCP-XXXX-JPの表面に、一般に花丸と呼称される模様が浮かび上がり、18:20に消失した。その後のインタビューにて、サンドイッチ、ステーキともに想定通りの味であると回答した。
　分析：D-615719に確認したところ、D-615719は好き嫌いを認識したことが無いと回答した。花丸模様の浮かぶ違いは、食事の好き嫌いだろうか。 - 鮫島研究員

実験記録XXXX-██ - 日付2021/██/██
　被験者：D-879075（████州出身の65歳男性）
　実施方法：2021/██/██の日本時間17:30にて、SCP-XXXX-JPにサンドイッチ（レタス、キュウリ、トマトが含まれるもの）とステーキ（一般的な牛肉によるもの）を配膳し、D-879075に口から摂取させた。
　結果：D-879075はサンドイッチのみを摂取し、ステーキを摂取しなかった。19:00時点でステーキが消失した。その後のインタビューにて、サンドイッチは想定通りの味であるが、D-879075は肉食をしない主義であるためステーキを摂取しなかったと回答した。
　分析：食べなかったものは無くなるらしい。ベジタリアンとしては共感できるが、無理にでも食べさせるべきだっただろうか。 - 鮫島研究員
　補遺：実験の翌日以降、D-879075の朝食に財団が提供していないステーキ（SCP-XXXX-JP-01と呼称する）が配膳されていると報告がありました。SCP-XXXX-JP-01は、実験記録XXXX-03にて配膳したステーキと同一の成分であることが発覚しています。SCP-XXXX-JP-01を別途保管したところ、同日のD-879075の昼食にて同一成分のステーキが配膳されていると報告されていました。以降、各ステーキをSCP-XXXX-JP-02以降にナンバリングし、保管することとする。
　補遺2：SCP-XXXX-JP-01からSCP-XXXX-JP-████までがすべて消失していたことが発覚しました。消失の確認された直前に、D-879075がSCP-XXXX-JP-████を摂取したという報告が上がっています。D-879075へのインタビューでは、幼少期に食した████社のハンバーグの味がして美味だったと回答しています。
　分析2：食べ残しを食べ終われば、食べ残しは目の前から消えるらしい。████社のハンバーグは私も普段から愛食しているので、美味なのは納得できる。 - 鮫島研究員

Footnotes

1. 腐敗しているなど、一般的に食するに適さないと判断されるものを除く
2. ████社から1999年より販売されている、大衆向けのチルドハンバーグ。日本のみで流通し、一般に広く入手が可能である。

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