SCP-test-JP「静かな海」

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アイテム番号: SCP-test-JP

オブジェクトクラス: safe

特別収容プロトコル: SCP-test-JP-1エリアは近隣の██海中公園に勤務する財団エージェント3名により常時監視されています。
エリアの半径10M以内に侵入した民間人に対しては、財団エージェントが現地人を装い、会話等のコミュニケーションを用いて当該エリアに侵入する事を妨害します。
民間人がこの対処を受け入れず侵入しようとした場合、巡回中の警察官に偽装した別エージェントが合流し、プロトコル「私有地」を実行します。
万が一民間人の侵入を阻止出来ずに暴露してしまった場合、カバーストーリー「突発性失聴」を適応し、暴露対象の聴覚調整とクラスA記憶処理を施します。

説明: SCP-test-JPは和歌山県東牟婁郡串本町周辺の磯場に発生する認識災害をもたらす現象です。
SCP-test-JPの発生エリア(以下SCP-test-JP-1)に視覚及び聴覚を有する脊椎動物(以下SCP-test-JP-2)が侵入し、海を視認する事で異常性が現れます。
SCP-test-JP-1に侵入し海を視認したSCP-test-JP-2は、即座に認識災害に曝露し「海」に関する音声を認識出来ないと主張します。
SCP-test-JP-1の影響範囲は座標[編集済み]を中心とした半径約5Mと判明しています。
この現象はSCP-test-JP-1範囲からの離脱後も継続し、現在までに有効な回復手段は発見されていません。

SCP-test-JPは198■年■月■日に近隣の[編集済み]病院に聴覚障害を訴える患者(当時30代男性)が診察を受けた直後に、休暇中のダイビングでウツボに噛まれた傷の診察を受けるべく待合室にいた財団エージェントとの談話で発覚し、即座に財団へ通報されました。

以下は、エージェントによって即席で行われたSCP-test-JP曝露者へのインタビューを文書化した記録です。

対象: SCP-test-JP曝露者(30代男性■■ ■氏)

インタビュアー: エージェント岬

<録音開始>

エージェント岬: 「(鞄内の摩擦音)大したメールじゃ有りませんでした。ええと、何でしたっけ。聴こえる音と聴こえない音が?」

■■ ■氏: 「そや、こんなん初めてや。■■のおっちゃん(同医院の医師)もそんなん聞いた時ないゆうてたしな。」

エージェント岬:「原因…と言いますか、心当たりは?」

■■ ■氏:「いや、それが全然無いねんけどな。ただ海中公園の裏手散歩してて、岩場のトコブシでも捕って帰ろか思って波かかるギリギリまで行ってたら急に静かになったんや。あーもう、自分の声でも聴こえへん所あって気持ち悪い。」

エージェント岬:「成程…、今の中では例えばどの様な言葉が?」

■■ ■氏:「そやなぁ、例えば"海中"とか…ああ…これ今の聴こえてる?」

エージェント岬:「ええ、僕にはしっかりと聴き取れていますよ。他には?」

■■ ■氏:「ええと、"トコブシ"に"波"か。よう分からんわ。」

エージェント岬:「本当に不思議だなぁ、早く治ると良いですね。」

<録音終了>

インタビュー後、倫理委員会の承認により■■ ■氏の聴力を恒久的に[編集済み]処置と、クラスA記憶処理を施した後に解放されました。

後日、調査チームが当該エリアに派遣され、Dクラス職員数名を用いた実験により同様の異常現象が確認され、継続的な検証でSCP-test-JP-1の凡その曝露効果範囲と影響内容が判明しました。

下記は調査実験時の映像記録を文書化したものです。

<実験記録:test-JP-TD3■■1-JP-1>
<実験対象:D-3■■1-JP>
<実験内容:[編集済み]海中公園周辺の磯場を散策>

結果:磯場の波打ち際に沿い歩行。座標[編集済み]の付近に東から接近した際に「波の音が消えた」と主張。また、自身の発した「波」の部分だけが聴こえないと主張。
以上の事から、異常性が認められた地点をSCP-test-JP-1、異常性に曝露したD-3■■1-JPをSCP-test-JP-2に指定。

<実験記録:test-JP-TD3■■2-JP-2>
<実験対象:D-3■■2-JP、D-3■■3-JP、D-3■■4-JP>
<実験内容:座標[編集済み]周辺へ東西北方向からの接近>

結果:東から接近したD-3■■2-JPが聴覚に異常を感じた時点で立ち止まる様に指示。他2名も同様の指示により歩行停止。予想影響範囲を仮定し、その中心の座標[編集済み]から半径5MをSCP-test-JP-1に再指定。

<実験記録:test-JP-TD-3■■3-JP-3>
<実験対象:D-3■■5-JP>
<実験内容:SCP-test-JP-1へ海洋側からの侵入>

結果:SCP-test-JP-1の推定座標より半径5Mの範囲で、D-3■■5-JPは聴覚の異常を主張。

この実験によりSCP-test-JP-1の中心座標、影響範囲、形状が概ね円形である事がほぼ確定した。

上記の実験によりSCP-test-JP-1の概要が明確化されました。
続いて、異常性の詳細検証として曝露者であるDクラス職員5名へのインタビューを行いました。
下記はD-3■■1-JPへのインタビューの音声を文書化した記録です。

対象: D-3■■1-JP(30代日本人男性)

インタビュアー: 潮乃研究員

<録音開始>

潮乃研究員:「それではインタビューを開始します。D-3■■1-JP、まずは現時点で貴方が感じられる異常性の説明をお願いします。」

D-3■■1-JP:「そうだな、とにかく気持ち悪いのはアレだ。途中から急に波の音が聴こえなくなったんだ。波だけじゃない、海から吹く風の音も…ああクソ、何だこれ、自分の声すら途切れて聴こえやがる。」

潮乃研究員:「途切れた部分を詳しくお願いします。」

D-3■■1-JP:「あ?ええと…、“波”に“海”…ああ気持ち悪ィ…。」

潮乃研究員:「成程…(タイピングの音)…ではこちらの単語を読み上げて下さい。」

D-3■■1-JP:「どれ…、“水”…“泳”…“河”…“瀬”…、瀬は少し聴きづらいみたいだ。…“沖”…は全く聴こえねえ。ついでにアンタの“では”の後の言葉も途切れたし、俺の“みたいだ”の“たい”も聴こえなかったな。」

潮乃研究員:「…把握しました。(再度タイピングの音)ではこちらを。」

D-3■■1-JP:「(舌打ち)…“鱒”…“鮭”…は聴きづらい。“鰻”…もだ。“鮪”…全く聴こえねえ…、つか何だよこれ!何で寄りによってこんな…!(胃袋の鳴る音)」

(即座に顔を背け咳き込む潮乃研究員。D-3■■1-JPは赤面しみるみる怒りを露わにする。)

潮乃研究員:「失礼、では続きを」

D-3■■1-JP:「ふざけんな!何が実験だ!」

潮乃研究員:「そんな大声で叫ばないで下さい。」

D-3■■1-JP:「だから“さけ”は聴こえにくいっつってんだろ!」

潮乃研究員:「警備員!」

[録音終了]

D-3■■1-JPは即座に警備員に取り押さえられ、鎮静剤を投与されました。
潮乃研究員は個人資産より近隣商業施設で寿司パックを購入、D-3■■1-JPへと支給するよう警備員に指示しました。

続く4名のDクラス職員へのインタビューにより、異常性の絞込みに成功しました。

補遺test-1:D-3■■5-JPへのインタビューの際に、日本において放送されているアニメ番組の映像(主要人物の名称がほぼ海洋生物に由来している)を視聴させた所、「スピーカー壊れてんじゃないの?」と供述しました。

補遺test-2:SCP-test-JP-1の中心座標に置いて、過去に当時漁業を引き継いだばかりの若年男性による入水██が有った事が報告されており、現在関連を調査中です。

補遺test-3:D-3■■1-JPは当実験以降、非常に勤務態度が改善し、任期満了後に無事社会復帰を果たしました。


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