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警告: 以下のファイルはレベル4/1293-JP機密情報です


このファイルにレベル4/1293-JP承認無しで行われるアクセス試行は記録され即時懲戒処分の対象となります。


アイテム番号: SCP-1293-JP Level 4/1293-JP
オブジェクトクラス: Keter Classified

特別収容プロトコル: SCP-1293-JPは対次元収容房に機能停止させた状態で収容されます。収容房は6台のシャンク/アナスタサコス恒常時間溝の影響下に置き、最低でも3台は稼働しているように維持されます。SCP-1293-JPへの接触はセキュリティクリアランスレベル4/1293-JPを持つ職員3人による許可を必要とします。未収容のSCP-1293-JPの確保は機動部隊ど-12("未来警察")が主導となり行われます。

SCP-1293-JP-PはSCP-1293-JPと分離した状態で同収容房に収容されます。SCP-1293 -JP-Pを通じたSCP-1293-JP-Wの調査は定期的に行われ、アノマリーや要注意団体の構成員が発見された場合は可能な範囲で確保されます。

説明: SCP-1293-JPは全長129.3cm、重量129.3kgのオートマトンです。SCP-1293-JPはその形状が漫画作品█████のキャラクター、█████を模したものになっています。SCP-1293-JPは高い耐久性を有し、損傷、破壊した事例は確認されていません。SCP-1293-JPに搭載された人工知能はチューリング-ミュンヒハウゼン式テストにおける結果が平均して96点と高い水準を示し、これは財団が保有する技術力を上回るものとなります。以下に上記以外のSCP-1293-JPの性能を挙げます。

  • 有機物を高い効率でエネルギーに変換する器官
  • 物体の脱吸着を自由に行える球状の手部
  • 暗視機能
  • 地面から平均して約3mm浮遊する足部

これらの機能は臀部に位置する球状のスイッチを引くことにより停止させることが可能です。

SCP-1293-JP-PはSCP-1293-JPの腹部に装着されていた布製の半円状の袋です。これはSCP-1293-JP固有のものではなく、ある程度の凹凸のない面であるなら任意で脱着が可能です。SCP-1293-JP-Pは別空間(以下SCP-1293-JP-W)に接続されており、SCP-1293-JP-Pの開口部から侵入します。

SCP-1293-JP-Wは事実上無制限の容積をもつ別空間です。SCP-1293-JP-Wに重力は存在せず、何らかの推進力を使い三次元的に移動が可能です。SCP-1293-JP-Wでは生物の老化が極端に鈍化します。またアノマリーの異常性がSCP-1293-JP-W内に限り非活性化する異常性も有します。

補遺1: 最初に確認されたSCP-1293-JP(以下SCP-1293-JP-1)はマナによる慈善財団から回収されました。当時のMCFは████国の被災地で慈善財団を行っており、SCP-1293-JP-1はそれに参加しているところを発見されました。SCP-1293-JP-1は主に子供の被災者のメンタルケアを役割とし、積極的にコミュニケーションをとっていました。SCP-1293-JP-1の活動は好ましい結果を残し、MCFの現地構成員からの評判も非常の好意的でした。構成員へのインタビューからSCP-1293-JP-1は████地域支部から派遣されたという情報が得られました。SCP-1293-JP-1回収の補填として被災地による█████ショーを定期的に行うこと、█████募金の常設を施しました。以下は████地域支部の役員へのインタビューです。

インタビュー記録1293-1


対象: ドルマン・ハンボス
インタビュアー: 水田研究員


<記録開始>

[冒頭の関連性の低い箇所は割愛]

ハンボス: で、█████は世界中のみんなが好きでしょう?わたしも子供の頃には█████のアニメを見て育ちました。なので彼は必ずみんなの力になるだろうと。幸い彼も快く引き受けてくれましたしね。

水田: それはそうですね。それで█████はどこで入手……どこから来たのですか?

ハンボス: ついに聞いてしまいますか?それがですね、なんとわたしが今使っているこの机の引き出しから出てきたんですよ。突然カタカタと震え始めたと思ったらドーンと。それで軽い自己紹介の後に未来からやってきたことや我々に協力してくれるとか、色々話して後は今の通りです。

[後にハンボス氏の机を調査したところ引き出し内にわずかな時空間の歪みの残留が発見された。]

水田: どうしてあなたのところに来たなどの話はしましたか?

ハンボス: んー、わたしのところに来たというよりわたしのところにも来たという感じですね。他の地域にも█████が来たという連絡が回ってきまして、今頃世界中で█████が活躍していると思いますよ。ちょっと待ってくださいね。

[ハンボス氏はMCFの広報誌を持ってくる。]

ハンボス: ほら、これを見てみてください。████████国での我々の活動が書いてありますでしょ。そしてこの写真、█████が写ってますよね。周りの子供達もいい笑顔だ。

水田: そうですね。他の方も同じような感じなのでしょうか。

ハンボス: そうみたいですね。机から出てきて、協力してくれて。

水田: █████は出自などの話はしたのでしょうか。

ハンボス: 未来から来たっていうぐらいですね。まあそうだろうなとは思っていましたが。

水田: それ以上に何か分かりますか?

ハンボス: それ以上にとなると、彼らは我々の大切な仲間である、ということですかね。

水田: ……ありがとうございます。

<記録終了>


その後の調査でMCFが合計23体のSCP-1293-JPを所有し世界各地で慈善活動を行わせていること。また現場判断によりSCP-1293-JP-W内でアノマリーを保管していたことが判明しました。全SCP-1293-JPの回収後、アノマリー確保を目的としたSCP-1293-JP-W内の探索計画が立案されました。

補遺2: 以下にSCP-1293-JP-W内初探査記録を示します。

探査記録-001


探査部隊: 機動部隊ゼータ-9 ("メクラネズミ")
対象: SCP-1293-JP-W
部隊長: Z9-1
部隊員: Z9-2/Z9-3


<記録開始>

[重要度の低い箇所を割愛]

Z9-3: 開口部から現在約1km地点ですが、今のところマナの連中が放り込んだと思しきアノマリーが散見するくらいですね。

Z9-2: 現状では特筆すべき事柄はない、が結論になりそうです。

Z9-1: 非活性化しているとはいえ奴らは過去に重篤な被害をもたらすアノマリーを所持していた記録もある。結論を焦るな。

Z9-2: 了解です。

Z9-3: 了か…前方を横切るものを発見、形状は分かりませんが、約5〜6mの箱型であると推測されます。

Z9-1: なんらかの乗物である可能性が高そうだ。追跡を開始する。

[機動部隊は速度を上げ不明の存在を追跡する。ある程度が経過すると相手もこちら側の存在に気づき速度を増し逃走を図る。]

Z9-2: 相手、かなり速いですね。

Z9-1: ロストしないように注意しろ。追いつけなくとも位置は把握し続けるんだ。

Z9-2: 了解です。

[次第に距離をつめる。不明な存在は推進装置が取り付けられた輸送車両であると判明する。]

Z9-3: 車体側面、何かしらのロゴがあります。画像は撮影済みです。

Z9-1: よし、それでは拘束用の武装の用意を…何っ。

[相手車両はさらなる加速を行い逃走。距離を一気に離される。]

Z9-1: ここが潮時のようだ。ひとまず撤退する。画像解析を出しておいてくれ。

Z9-3: 了解です。

<記録終了>


終了報告: 画像解析の結果、該当する車両はGpエクスプレス・ロジスティクス株式会社のものであることが判明した。


またその後に行われた調査においても他多数の要注意団体の構成員、並びに保有するとされるアノマリーが発見されるようになりました。発見件数は経過した年数に比例して増加傾向にあります。

補遺3: 2009年時点で複数の要注意団体同士の連携、交流が10年前までの平均値と比較して飛躍的に増加傾向にあります。これはSCP-1293-JP-Wで確認された要注意団体の活動も確認されるため、これらの変化はSCP-1293-JP-Wにより引き起こされたものであると考えられます。また確認できている以上にSCP-1293-JPを所有する要注意団体が多いと推測されています。

補遺4: 2012年9月3日、サイト-93に突如としてSCP-1293-JPが出現しました。SCP-1293-JPは付近にいた職員に1枚の手紙を渡しました。以下にその内容を示します。

百年前の財団の皆様へ

突然のことで驚かれているかと思います。
しかし、以下に記したことはとての重要です。
それこそ世界の運命が関わっています。

皆様はすでにお分かりでしょうが、現在急速に皆様が言うところの要注意団体同士が結びついています。
こちらもお分かりでしょうが、それはこのロボット達によって実現しています。

そしてこれが時代の流れです。

ここからは一気にお話しましょう。

百年後の未来には数多の要注意団体が手を取り合っています。
それは技術の飛躍的な向上を生み、当時ではなし得られないとされたことも
その多くが実現可能となりました。

そしてもう1つ、これらの異常存在由来の技術は広く一般社会に出回っています。
こう書くと皆様はそれによる混乱などを心配されるかと思います。
しかし社会はそれを受け止め、むしろ豊かになっていると言えます。

それでも、我々だけならこのようにはならなかったかもしれません。

財団の皆様の力無くしては実現不可能な事柄は多かったです。

異常存在の管理、一般社会への流布において財団に勝る組織はありません。

このロボット、皆様が言うSCP-1293-JPはその未来への記念すべき一歩です。
我々と、共に歩みましょう。
必ず、輝かしい未来にしましょう。

東弊重工


その直後に行われたSCP-1293-JPへのインタビューを以下に示します。

インタビュー記録1293-12


対象: SCP-1293-JP-93
インタビュアー: 大山研究員


<記録開始>

大山: それではインタビューを開始します。

SCP-1293-JP-93: うん、知ってることは何でも話すつもりだよ。

大山: それはあなたが我々の下に送られてきたことと関係がありますか。

SCP-1293-JP-93: そうだね、僕は君達に協力し、すべてを伝えるためにここに送られてきたんだ。

大山: 分かりました。それでは端的に聞きますが、あなたから渡されたこの手紙の内容は事実ですか。

SCP-1293-JP-93: ここに書いていることは紛れもない真実だよ。みんなが手を取り合ってより便利な明るい社会になる。それが未来の話なんだ。

大山: 手を取り合うというのは各要注意団体の話ですか、何故そのように至ったのかの経緯を教えてください。

SCP-1293-JP-93: 特にこれ、みたいなきっかけは無いんだけどね。この時代のさらに前からそれぞれの組織で仲の良い別の組織ってのはあるじゃない?君達財団だってGOCとかとは結構仲良くやってるのと同じだよ。それで、そういうのって利害関係の一致とかがよくある理由だと思うんだ。商売仲間や同業、そして共通の敵とかかな。

大山: 理解はできます。

SCP-1293-JP-93: 言い方は悪くなっちゃうんだけど僕らには共通の敵、言っちゃえば君達財団とかGOCがいるわけじゃない。あっちとあっちの組織が財団から身を護るために結託する。こっちとこっちの団体はGOCに対抗するために協力する。そういう流れになるのは分かるよね。でまあそんなことが続いていくうちにそれが積み重なって積み重なって、だんだんと大きく膨らんでいったんだ。それで最後には世界中の組織がみんな協力しあうようになったってわけ。

大山: 内容は分かります。しかし単なる私自身の見解ですが、そこまでうまく事が進むのはにわかに考え難いです。

SCP-1293-JP-93: そりゃそうだよね。普通ならここまでポンポンと行くわけがないよ。そこで僕らの出番ってわけ。僕らの機能とか諸々はあらかた調べ終わってるでしょ。

大山: ……SCP-1293-JP-W

SCP-1293-JP-93: そう、このポケットはモノこそ違えど全部同じ空間に繋がっている。ちょっと距離はあるけど、これで色んな組織は自由に接触できるようになったんだ。いくら君達と言えども、あの広い空間のすべてを把握するのはかなり困難だったでしょ。というか出来ていないでしょ。今や君達の知らない内にもどんどん色んな組織が接触している。これで納得は出来るかな。

大山: 可能性としては十分に考えられる話でありますね。しかし1つ理解し難い事があります。

SCP-1293-JP-93: 何かな。

大山: SCP-1293-JP-93、あなた自身がここに送り込まれて我々に協力をしたいという点です。

SCP-1293-JP-93: それこそ手紙の下に書いていることだよ。君達にも協力してもらいたくて僕はここに来たんだ。悲しい話だけどそういう組織って結構異常なモノ作っておきながら適当な管理しちゃう駄目なところも多いんだ。別に僕らは世界征服とか壊滅とかそういうのを望んでいるわけではないしね。そこでそういう管理に長けた君達財団が仲間になればそれもうまくいくようになるし。それに別に未来でも本当にすべての組織が結託したわけじゃないんだ。それこそ世界を滅ぼそうとする輩だっているしね。僕達は直接的な攻撃力はそこまで高くないんだ。でもそういうのに慣れてる君達がいれば百人力というわけ。嫌な話ではないでしょ。

大山: 理解できる点はあります。しかし我々の理念としてそもそもあなた方と協力関係になるという選択肢が取られないというのが分からないほどあなた、というより未来のあなた方は愚かではないでしょう。

SCP-1293-JP-93: もちろん、でもそうなるんだよ。それは今僕がここにいて、未来がそうなっているからね。

<記録終了>

補遺4-2: 上記のインタビューを踏まえて複数の未来予知系アノマリーを用いた調査をした結果、そのどれもが手紙、インタビューの内容に即した結果を出力しました。またさらなる詳細な情報を目的としたSCP-2003による調査を行ったものの、すべてが標準偏差内に収まる同様の結果となりました。以下にその内容を示します。

2030年: 各国の要注意団体が同時多発的に民間人への接触を図る。これに伴い財団の出動件数が増加する。

2046年: 要注意団体による一般社会への接触が財団の制御可能な範囲を上回るようになる。この頃から各国において少数ながら民間の流通ルートにアノマリーが流れ始める。

2055年: 工業系要注意団体による民間企業への技術提供が見られるようになる。いくつかの民間企業はそれにより自力でのパラテクノロジーの開発に成功し、自社製品として市場に出す。

2070年: 世界的に農畜産物の収穫量が向上し始める。特に大規模な震災が発生した████国においての成果は著しく、マナによる慈善財団と日本生類創研が表彰される。これが世界的なニュースとなったことで異常存在の認識が増加する。

2083年: アノマリーの発見件数が加速的に増加する。これは一般社会での認識の変化により自覚しやすく、また公言しやすくなったことによるものとされる。財団やGOCが確保、または破壊作業は妨害工作により成功率は著しく下がる。

2091年: 財団はGOCと協力し世界的な正常性維持プロトコルを発動させるものの、蛇の手を主導とした要注意団体による連合によって妨害される。これ以降民間人からの財団、GOCへの抗議活動が勃発するようになる。

2096年: O5評議会へ蛇の手からの意見打診の申し出がなされる。大まかに要約した内容を以下に示す。

  • 世界に害を為すつもりは無い。
  • 財団がもつ"正常性"という考えに基づいた世界にすることはすでに不可能。
  • 敵対するのではなく、協力関係にある方が未曾有の事態への対処は容易になる。

2112年: GOCとの協議の結果、各組織は方針の変更を決定。異常存在の隠匿から対処、管理を目的とする。


またこれに伴うものとして社会情勢の安定、技術力の飛躍的な向上、世界的な幸福度の増加などの副次効果が散見されました。加えて特筆すべき点として、すでに確認された確定事象のどれもが観測されなくなり、調査の範囲内において人類は少なくとも1000年以上に渡り存続するという結果となりました。








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