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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは低脅威度非実体収容室にて収容されます。憑依状態のSCP-XXXX-JPを透明な気密性容器に収容し、容器は収容室中央に配置してください。収容を維持するため、容器内には炊飯された白米200gを配置し、1日3回、SCP-XXXX-JPの全数確認と共に交換を行ってください。現在、SCP-XXXX-JPは68体が収容されています。
SCP-XXXX-JPが収容されているサイトの職員はやむを得ない場合を除き、炊飯された白米を摂食する際に飯粒が食器に残っていない状態で食事を終えることが推奨されます 義務付けられます。SCP-XXXX-JPの異常性の痕跡を発見した職員は、10日 3日以内に必ず収容担当者へ報告を行ってください。
説明: SCP-XXXX-JPは、全長5mmから1cmほどのレベルⅡのクラスA霊体群です。その極端な小ささにより、改良版カーデック計数機を用いた同時複数の観測が困難であることから、非実体のまま収容する試みは失敗しています。非実体状態のSCP-XXXX-JPは平均3m/sの速度でランダムに回遊し、攻撃されない限り能動的な活動を行いません。炊飯された白米を感知した場合、SCP-XXXX-JPは積極的に飯粒に憑依します。
飯粒に憑依したSCP-XXXX-JPは炊飯された白米の外見を保ち、摂食を試みられるまで静止します。摂食を試みられた場合、SCP-XXXX-JPは可能な限り視覚的な観測が困難になる場所に向かって跳躍し、その後ハエトリグモ1(Salticidae)と同様の活動を行います。憑依状態で人間に発見されたSCP-XXXX-JPは対象人物に自身への興味を失わせ、観察や廃棄を後回しにしようと思わせる微弱な反ミーム的性質を持つことが分かっています。
SCP-XXXX-JPが憑依した飯粒は、周囲に特定の条件を満たす人間が侵入した場合、対象人物の足と地面の間に瞬間的に転移します。対象人物はこの転移を認識できず、96%の確率でSCP-XXXX-JPを踏みつけます。通常の飯粒との比較実験によりSCP-XXXX-JPの憑依した飯粒を踏みつけた人物は、87%の割合で通常の飯粒を踏みつけた場合よりも不快であると述べました。また、SCP-XXXX-JPの憑依した飯粒が完全に乾燥していた場合、割れた飯粒の鋭利な断面によって負傷する確率が通常の乾燥した飯粒に比べて76%高いことが判明しました。転移によって踏みつけられた、もしくは転移する前に破壊されたSCP-XXXX-JPは飯粒への憑依を解除し、回遊に戻ります。
SCP-XXXX-JPが憑依した飯粒の転移は、物理的及び霊的障壁のいずれによっても防ぐことができません。ただし、メトカーフ非実体反射力場発生装置はこの転移に付随するSCP-XXXX-JPの移動を阻害するのに有効です。装置を用いて転移を試みるSCP-XXXX-JPの封じ込めを行った場合、SCP-XXXX-JPは封じ込めエリアに留まったまま、飯粒のみが対象の足元に出現します。
SCP-XXXX-JPが転移を行う条件は調査中です。現在の統計では、炊飯された白米を摂食する際、恒常的に飯粒が食器に残った状態で食事を終える人物が転移の対象になりやすい事が判明しています。また、日本に居住している累計期間が長い人物ほど、より頻繁に転移の対象とされる事も判明しています。対象を取る最大範囲は不明ですが、対象が条件を強く満たしているほど、転移が発生する距離も広くなると推定されています。
国内には未収容のSCP-XXXX-JPが複数存在すると考えられており、フィールドエージェントによる捜索が進められていまが、非実体時の観測の難度、及び憑依時にオブジェクトが持つ反ミーム的性質により、捜索は難航しています。未収容のSCP-XXXX-JPが発見された場合は、炊飯された白米を装備したエージェント1名が派遣されます。
発見:
最初のSCP-XXXX-JPは20██年1月15日、アマチュアのハエトリグモ研究者が飯粒に憑依したSCP-XXXX-JPを新種のハエトリグモとしてインターネット上の記事で発表した事により確認されました。SCP-XXXX-JPの収容の後、カバーストーリー『既存種の遺伝子異常個体』を流布した上で前述の記事内に同様の個体に関する情報提供を呼び掛けるフォームを作成し、SCP-XXXX-JPの目撃情報の収集に利用しています。
インタビューによると、当該人物はハエトリグモに対する強い興味を持っていたため、SCP-XXXX-JPの反ミーム的性質に抵抗する事が可能であったと推測されています。研究者はその後、クラスC記憶処理を受けた上で解放されました。
補遺1:
飯粒に憑依し、ハエトリグモと同様の挙動を示している最中のSCP-XXXX-JPは、ハエトリグモ科のクモ類と交雑を起こすことが確認されました。発生した交雑種は交雑の対象となったクモ類と遺伝子的に同一ですが、睡眠中の人間に摂食されようとする異常行動を示します。この異常性は世代交代を繰り返すことで弱まっていき、3世代後には完全に消失することが確認されています。
Dクラス職員を用いた実験の結果、SCP-XXXX-JPの交雑種を摂食した人物は、SCP-XXXX-JPの異常性の対象になりにくくなる事が判明しました。ただし、交雑種が死亡していたり、対象が交雑種を摂食した事実を明確に認識していた場合は、この効果を受けません。
SCP-XXXX-JPの交雑種は当初、日本国内向けの情報雑誌『超怪奇実伝』2に掲載された「実証!人は一生の間に平均して8匹のクモを睡眠中に食べている?!」というタイトルの記事から発見、異常行動を示すハエトリグモ科のクモ類としてAnomalousアイテム指定を受けました。この指定はSCP-XXXX-JPとの関係が確認された際に解除されています。
補遺2:
20██年12月22日、収容サイト内にて平時の32倍に及ぶSCP-XXXX-JPの異常性の痕跡が確認されました。これ以降、SCP-XXXX-JPの異常性は以前よりも活性化しています。当日、サイトではSCP-████-JPの収容違反が発生しており、SCP-XXXX-JPの活性化との関連を調査しています。
付与予定タグ: scp jp euclid 食物 クモ 瞬間移動 敵対的
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:8280059 (01 Oct 2022 09:11)
収容施設の大きさを乗算で示す場合、アスタリスクではなく「×」記号をよく見かけるように思います。
SCP-XXXX-JPは霊であって生物ではないのに、霊体に対する備えが施されていない(ように読める)生物収容室で良いのでしょうか?
「未収容のSCP-XXXX-JP-1」とするとクリニカルかなと思います(収容違反して脱走した、というニュアンスもあるのかもしれませんが、それにしては対応がやや悠長に思えました)。
SCP-XXXX-JP-1って何だ……?と思いながら読者が読み進めることになるので、JP-1の定義を説明してから枝番を用いる方が良いかな、と思います。
単位が環境依存文字です。半角アルファベット2文字で「mm」や「cm」とすることを推奨します。
ハエトリグモは科レベルの分類群なので学名の明記は不要かなあとも思うんですが、一応SCP財団においては生物を記述する際には学名を付すことが一般的なので、学名を明記すると良いかも知れません。その場合、「ハエトリグモ(Salticidae)」のように科階級群名を正立した書体で記述するとか、あるいは種レベルで細かく指定して「チャスジハエトリ(Plexippus paykulli)」のように属名・種小名を斜体で記すとかが良いのかなと思います。学名を載せない場合は「ハエトリグモ科」とか書いておけば学名が無くともとやかく言われないかと思います(個人的な所感ですが、SCP財団において科階級群名の学名明記は求められていない印象を受けます)。
食われかけるまで止まってるよという普遍的な事実を記述しているので、「静止します」と現在形で良い印象を受けます。
「付近に」とするとよりクリニカルかと思います。
また調べてみると「可食米」という用語があるようで、「可食の白米」より端的なのではないかと思います。もし白米に拘る理由(玄米ではいけない理由)がなければ、ご検討いただければと思います。
「することが」を除去して「認識できず」で良いと思います。
パラグラフ(段落)を分ける際以外に改行することは推奨されていません。1つのパラグラフに纏めるか、あるいは改行したい場合には空行を挟んでパラグラフを分割することをお勧めします。記事のテンプレートも参照ください。
補遺1:と補遺2:にも同様の改行が見られました。
乾燥した米粒を踏んで刺さって痛い、というのは分からなくもないのですが、通常転倒するものなのでしょうか。もし通常の乾燥した米粒を踏んで転倒する確率が0%ならば、それより76%高くても(1.76倍しても)確率は0%ですし、転倒の可能性はごく低いように感じました。
米粒を踏んで転倒する可能性の再検討、また確率の表記の見直しをすると良いのかなと思います。
「判明しています」とするとよりクリニカルです。
100%を超過していますが、残りの14%はどういうことなんでしょうか?食事をしなくてもSCP-XXXX-JP-1が現れたということでしょうか?
現状では正確な意義を読み取れませんでした。
よく分かりませんでした。例えば2022/10/02時点で3億匹のSCP-XXXX-JP-1が無力化されているとした場合、SCP-XXXX-JPが新たに3億体発生するのでしょうか?あるいは、SCP-XXXX-JP-1がSCP-XXXX-JPを発生させた結果、SCP-XXXX-JPの現在の個体数が異常性喪失済みのSCP-XXXX-JP-1の総個体数と同じになるということでしょうか?
かなり多義的で曖昧な表現になっているように思われるため、意義が一意に定まるようにすることをお勧めします。
反ミーム的性質を持つのはSCP-XXXX-JP-1であり、SCP-XXXX-JPではないように思います。
改行不要です。以下、補遺に関して同様です。
「白米に混入している事が判明しました」あるいは「白米への混入が発覚しました」などとするとよりクリニカルかと思います。
物語内世界の人間がSCPオブジェクトのことを「SCP」と呼称することはほぼありません。慣例的に「オブジェクト」や「SCiP」(あるいはより広義に「アノマリー」「異常存在」など)の語が用いられているので、ご検討ください。
全体としてはNV寄りDVです。
読んで理解できる記事か
理解できます。
イメージしているものが伝わっているか
伝わりました。
記事にして面白くなるアイデアかどうか
面白くなる見込みはあると思いますが、単体ではややパンチが弱いかもしれません。
ヘッドカノンや通例となっている財団設定との矛盾はないか
「SCP」という呼称以外、特に気になる点はありませんでした。
書式は正確であるか
上記で指摘したように、段落分けを伴わない改行が複数挿入されている点、単位が環境依存文字で記述されている点などが報告書にそぐわないように感じました。
また、一斉送信メッセージについてはその立ち位置がよく分からないように感じました。というのも、ページ内に折り畳みとして組み込まれているため、「SCP-XXXX-JPに関連して蜘崎研究員がこういうメッセージを送信しましたよ」という参考のために報告書に記載されているように読めてしまいました(そうであれば別に高セキュリティクリアランスレベルが求められるわけでもない内容について虚偽の内容が記載されている点で違和感を覚えます)。もしそうではなく、報告書を読んでいる読者がたった今通知を受け取ったのであれば、ここにあるようなEメールの構文を使ってリアルタイム性を強調してはいかがかと思います。
説明は伝わるか
伝わりましたが、やや過剰な部分があるように思えました。以下に述べます。
冗長である様に思えるが、どの部分を削るのが適切か
(SCP-XXXX-JP-1でない)SCP-XXXX-JPを登場させる必要性はあるのでしょうか。米粒の霊ということであれば、最初からSCP-XXXX-JP-1を霊体として設定し、SCP-XXXX-JP-1だけで話を進める方が端的にストーリーを展開できるように感じました。SCP-XXXX-JP-1からSCP-XXXX-JPが生じるというサイクルの循環もあまり面白さに寄与しているように感じませんでした。
タグは適切か
適切かと思います。「クモ」「瞬間移動」要素は気持ち薄いかもしれませんが、タグとして残すのには十分かなと。
タイトルは適切か
「コメツブハエトリ」という名前でシュールな印象は覚えませんでした。生物の和名として特に奇妙でもありませんし、普通に米に関連するハエトリグモなんだろうな、と思っただけでした。
オブジェクトクラスは適切か
妥当だと思います。
ハエトリグモである必要はあるか
擬態の対象はハエトリグモではなく米粒なのではないでしょうか?「飯粒に類似する外見を持ち」とありますし。
私はハエトリグモであることに興味を持って読んだので、クモ要素が活かされていないのを見てちょっと残念に感じました。もしハエトリグモの名を冠するのであればもっとハエトリグモ要素を後半で回収する展開なり何なりが欲しいように感じました(ただ、ハエトリグモのように何かしら具体的な形態があることはただただ漠然としているよりは幾分良いことだと思います)。
補遺について
一般に発見経緯はその後のストーリーに繋がるのであれば(例えばオブジェクトの開発者や発見者が悲惨な事態に巻き込まれていたり、元凶だったりするなど)記載されますが、今回は特に繋がりが無いようですので、特別に補遺として区別して記載する必要は無いかもしれません。
その他
ここが最も重要な点かもしれません。オチのメッセージの内容は大方予想の範疇を逸脱しないものでした。米に憑依する、食べ残しをする人物によく発生する、ということでオブジェクトの真相はかなり伝わってきます。そのため、要は飯を残すなということであるオチのメッセージは特に意外性が無く、また展開を読めていても身に迫る危機感を感じられる、ということもありませんでした。
また、
と言う記述ですが、報告書本文の展開から方向性がズレているように感じました。SCP-XXXX-JPは廃棄された食材の怨念やそれに類するものに関連して発生した異常性であり、食堂の従業員や農家など食料生産・供給に関与する人間の怨念ではないはずです。その点で、この研究員のメールに含まれるメッセージ性は記事本文から微妙にズレているように感じました。
ハエトリグモの要素が回収されていないこともありますし、可能ならクモの要素も拾いながら何か意外な方向性に持っていけたら評価が上がるのではないかなと思います。方向性のブレも鑑みつつ、執筆のほど頑張っていただけたら、と思います。以上です。
コメントありがとうございます。隅々まで拝読させていただきました。
反応が遅くなってしまいまして、大変申し訳ございません。
まず、書式についてしっかりとした校正を頂き、ありがとうございます。
SCP-XXXX-JPとSCP-XXXX-JP-1の表記揺れや単位変換の間違いなど、自分で確認したにも関わらず誤っている箇所がありまして恐縮です。
クリニカルな表現や財団らしい言い回しに関しても、非常に勉強になりました。参考にさせていただきます。
以下、特に気になったコメントについてです。
こちらはコメントを拝読しました上で、自分で「こうした方が良いだろうな」と考えた部分の覚書も兼ねたものですので、お時間が無ければお読み飛ばしください。
こちらは「通常米粒踏んだくらいで転倒しないが、SCP-XXXX-JP-1を踏むと転倒して被害が大きくなることがある」という事を表現したかったのですが、説明を省きすぎました。追記いたします。
14%の確率で2つ以上のSCP-XXXX-JP-1が転移してくる、という意図のものでした。ご飯粒を残す人には特に強い恨みを持っている、という部分を表現したかったのですが、伝わりにくい表現でしたので修正します。
こちらは、仰られるようなリアルタイム性を狙ったものでしたが、意図がうまく表現できていないようでした。教えて頂いた構文を参考にさせていただこうと思います。
記事の書き方に関連する部分ではありませんが、刺さりました。元々自分がハエトリグモが好きだったために題材としたものなので、その部分において残念に感じるレベルの要素の薄さであったという事は、個人的に重く受け止めます。
SCP-XXXX-JPとSCP-XXXX-JP-1を分けてそれぞれ登場させる必要性があるか、という疑問については、改めて文章を読み、確かにいたずらに文章をややこしくしているものと思われました。こちらは構想段階の扱いをそのまま文章に反映してしまったものであり、現在のオブジェクトの性質には過剰な表現であると考えられます。「霊体であるSCP-XXXX-JP」を軸として展開できないかどうか、調整してみようと思います。
また、オチが弱く、方向性がブレているという点についても、具体的な違和感を教えて頂き、とても参考になりました。現在の状態で真相は(おそらく過剰に)伝わる内容であると感じましたので、ハエトリグモ型のオブジェクトである事をきちんと軸に据えて、異常性の部分を再度練り直してみようかと思います。
他、頂いたものは全て拝見させていただきました!全てにご返答したい所ですが、冗長となりますので、こちらで以上とさせていただきます。
隅々まで読んでいただき、本当にありがとうございます。ご意見を元に、より良い記事となるよう、改良を重ねて参りたいと思います!
記事を読み返し、不要だと思われた記述を削減、関連する記述が近くなるように並び替えなどの整理を行いました。