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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: 今のところSafeで大丈夫です
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██に存在する低脅威度物品収容コンテナにて保管してください。コンテナ内に設置したカメラを経由して、経年劣化の有無を定期的に確認してください。今のところ収容状態は良好です。
説明: SCP-XXX-JPは製造元が不明のソファーです。背もたれ部分の背面に"So Far, So Good."と記されている以外、外見上は一般的なソファーと異なりません。SCP-XXX-JPには非破壊検査で検出可能な範囲での構造上の特殊性、あるいは構成材料における異常性は確認されておらず、検査結果は今のところ良好です。
SCP-XXX-JPの異常性は使用者がSCP-XXX-JPの上で〈行きたい場所〉を想像した際に発現し、使用者を該当の場所へ瞬間的に転送します。後述の実験結果より、転送が実行されるのは〈行きたい場所〉について対象者が〈遠い〉と感じる場合に限定されると考えられます。それ以外の異常性は今のところ確認されておらず、調査は順調です。
SCP-XXX-JPは日本の████県████市に存在する██████公園へ不法投棄されていました。当時この公園にいた住所不定無職██████氏が当該オブジェクトを使用中、突如としてその場から消失しました。目撃者が警察に連絡したことで、潜入していた財団エージェントに通知され、発見・収容に至りました。██████氏はその後、██████島の港にて無事に確保されました。██████島は██████氏がかつての妻(離婚済み)との新婚旅行先であったことが後の聴取により判明しています。██████公園での目撃者にはいずれもカバーストーリー[世紀の大奇術]が適用され、██████島での目撃者にはいずれもクラスA記憶処理が施されました。今のところこれら処置の結果は良好です。
以下の実験は、SCP-XXX-JPの異常性について詳細に検証するために行われました。転送後の位置を特定するため、実験対象者にはGPSが装着されました。
実験記録XXX-JP-01
【方法】
対象:Dクラス職員1名【結果】
当該職員の瞬間的消失を観測しました。GPSによる位置情報は当該職員の故郷である████県████郡を示しました。SCP-XXX-JPからの距離は約382kmでした。【考察】
当該職員は転送後逃亡を図ったものの、無事確保されました。転送場所によっては確保が難しい場合が想定されるため、今後Dクラス職員を用いた実験は推奨されません。実験前の〈行きたい場所〉についての聴取が必要だとわかりました。実験は今のところ順調です。
実験記録XXX-JP-02
【方法】
対象:エージェント████
行きたい場所:海の中
対象には酸素ボンベ等のダイビング装備一式が装着されました。【結果】
エージェント████の瞬間的消失を観測し、GPSによる位置情報は██████海溝の深水████m付近を示し、直後に通信が途絶しました。SCP-XXX-JPからの距離は約4,198kmでした。【結果】
研究担当者の想定以上に海の中でした。対象の転送先のイメージについて念入りな聴取が必要とわかりました。実験は今のところ順調です。
実験記録XXX-JP-03
【方法】
対象:████研究員
行きたい場所:サイト-81██内の職員用食堂【結果】
████研究員の転送は確認されませんでした。【考察】
SCP-XXX-JPに記された"So Far"という言葉から、対象が〈遠い〉と感じる場合に限って転送される可能性が考えられました。████研究員が昼食を食べそびれましたが、実験は今のところ順調です。
実験記録XXX-JP-04
【方法】
対象:████研究員
行きたい場所:████県████市の██████遊園地
目撃を避けるべく、██████遊園地にカバーストーリー[爆速観覧車]を適用し、一時的に一般人の立ち入りを禁止しました。【結果】
████研究員の瞬間的消失を観測し、GPSによる位置情報はサイト-81██内のトイレを示しました。SCP-XXX-JPからの距離は約230mでした。【考察】
████研究員による証言「トイレが近かったのですが、トイレは遠かったのです。」を踏まえると、物理的距離によらず対象者が精神的、心理的に遠いと感じる場所であれば転送されるようです。████研究員は無事トイレに間に合いました。実験は今のところ順調です。
実験記録XXX-JP-05
【方法】
対象:████研究員
行きたい場所:████県████市の██████温泉
目撃を避けるべく、██████温泉を含む温泉街一帯にカバーストーリー[有毒ガス発生]を適用し、一時的に一般人の立ち入りを禁止しました。【結果】
████研究員の瞬間的消失を観測し、GPSによる位置情報は██████温泉からやや離れた位置を示しました。後の聴取から、████研究員がイメージした場所に転送されたことが確認されました。【考察】
████研究員が転送されたのは温泉街にある[編集済]でした。SCP-XXX-JPからの距離は約37kmでした。実験対象者の適切なスクリーニング方法の確立が必要とわかりました。実験は今のところ順調です。また、本実験終了後、財団職員による出張移動等を目的とするSCP-XXX-JPの利用が複数回発生していますが、いずれも重大なアクシデントには至っておらず、収容は今のところ順調です。
実験記録XXX-JP-06
【方法】
対象:SCP-███-JPを保持したエージェント████
行きたい場所:SCP-███-JP収容施設(サイト-████)【結果】
エージェント████はSCP-███-JPとともに、サイト-████のSCP-███-JP収容室内に転送されました。SCP-XXX-JPからの距離は約79kmでした。【考察】
SCP-XXX-JPは一部SCPオブジェクト移送の迅速化に寄与するものと期待されれます。実験は今のところとても順調です。
実験記録XXX-JP-07
【方法】
対象:████神父
行きたい場所:天国
サイト-81██に付属の財団職員専用の教会でつとめる████神父からの要請に応じて本実験は行われました。【結果】
実験開始から29時間48分間経過時点で、████神父の瞬間的消失を確認しました。GPSによる位置情報はヴァチカン美術館を示し、直後に通信が途絶しました。SCP-XXX-JPからの距離は約9,825kmでした。現地エージェントによる調査から、絵画『最後の審判』の中心部より赤い染みが広がっていることが確認され、後に████神父の血液と判明しました。【考察】
おそらく対象が具体的にイメージした通りの場所に転送されたものと考えられます。絵画『最後の審判』に付着した████神父の血液は無事除去されました。実験は今のところ順調です。
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- portal:6888518 (02 Oct 2020 03:36)
初めて記事を書きました。書きたいように書いたら、冗長になってしまいました。内容、表現等々における改善点をご指摘いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
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インタビューの最後の一文でどうでも良いような読み流す伏線を回収していくのは好きです。ですがやはり、少し冗長な部分が多く見受けられました。
頑張ってください。
多数のご指摘、ありがとうございます。大変参考になります。
拝読しました。
「寝ると窒息するソファ」というアイデアはSCP-659-JPという前例があるので、あえてこのアイデアで書くのであれば差別化に気を使った方が良いかもしれません。
オチについて、若干の不自然さを感じました。「頭を掻く」というあまりに何気ない仕草について、ニア氏が偶然話した特徴とDクラスが死の淵で唯一覚えていた特徴が一致するというのは個人的には違和感があります。
>SCP-XXX-JPが誤って運搬・使用されることのないよう、当該コンテナは常時施錠されます。
>SCP-XXX-JPの異常性を検証するためのこれ以上実験は、倫理委員会によって禁止されています。
>したがって、SCP-XXX-JPの破損を伴うと想定される実験は禁止されます。
財団がオブジェクトに対して行う一般的な(当たり前の)措置に関する記述だと感じるので、わざわざ書くと冗長になりそうです。
前例の存在について、調査が不足していました。申し訳ありません。
他のご指摘点の修正に加え、大前提となる異常性から再考したいと思います。
既存作品との重複を避けるため、異常性について大きく変更しました。
再度ご批評いただけますと幸いです。