Tanaka1314 1

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アイテム番号: SCP- -JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP- は、サイト-81 の低危険物用ロッカー室内で、密封された容器に入れて収容されます。これは、scp- の金属部分で進行している酸化を抑えるための処置です。前記の理由から、実験に用いるためのAとBを生成する際は湿度が高くない場所で行ってください。また、私用な目的でSCP- を用いることは、減給や降格処分など、各種の懲戒処分を行う事由となります。
追記：事案 -jp-01を受けて、AとBを用いた全ての実験は禁止されました。

説明: SCP- は、白色のクリップボードです。大きさは縦25cm、横35cmであり、一般的なクリップボードと同じ素材が用いられています。後述する性質以外には、scp- 本体に関する特異性は認められません。ただ、金具部分は酸化が進行しており、表面には錆、また、開閉する際に軋むことが確認されています。

SCP- にA4サイズの紙を2枚留めた際、瞬時に別のA4サイズ紙がそれらと入れ替わるようにして出現します。これがSCP- の異常性です。元々留められていた紙がどうなるのかは分かっていませんが、検証の結果、留めてから約3ms後に入れ替わることが判明しています。また、使用済みまたは未使用のAとBを再びScp- に挟んでも、AとBは出現します。出現する紙は、上側の紙（Aと指定）と下側の紙（Bと指定）とで内容が異なっています。

Aは、一般的なコピー用紙と同じ材質を持っています。その紙の上部には｢問診票｣と書かれてあり、そのすぐ下には、名前や生年月日などを記載する欄があります¹。
また、それらの更に下には、いくつもの質問項目があります。これらは全て、通常問診票では問われないと思われる項目で成っています。以下はそれらの質問の一部を抜粋したものです。（Aの詳細は、写真資料-4参照）

・それをこの世に生み出したのは誰か、もしくは何か
・書き込んでいるのは診断を受ける本人か否か
・それに意思はあるか

Bは、日本における公的な死亡診断書と、同じ材質とほぼ同じ内容を持っていますが、次の点で異なっています。まず、本来の死亡診断書での｢死亡｣や｢死｣といった言葉が、それぞれ｢終了｣、｢終｣となっている点、そして、医師の署名を行う欄が存在しないという点です。（Bの詳細は、写真資料-5参照）

Aに、その構成に従いある対象についての記入をした場合、Bの「直接終因」欄のみに、手書きで書かれたようなドイツ語が現れます。この文字は、記入された事だけでは対象が特定できない（と考えられる）場合、現れません。なぜほかの欄には何も現れないのかについては、Aに必然的な｢記入漏れ｣²が生じているからだと考えられています。幾度かの実験から、既に存在³していないものや、そもそも存在していないものを記入しても、この文字は現れないことが確認されています。更に、それらの実験の後、Aに記入した生物または非生物が終了した際の最も大きな原因が、その文字の意と一致しました⁴。このことから、Bに現れる文字は、将来Aに書かれた対象が終了する原因を示していると考えられます。