SCP-XXX-JP-α 飢えたホムンクルス

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アイテム番号: SCP-XXX-JP-α

オブジェクトクラス: Safe Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-αはサイト-81██内の、高さ3m、横幅5m、奥行き10mの窓の備え付けられた特別収容室に収容されています。収容室にはSCP-XXX-JP-αの安全管理の為、収容室の手前側5m1の範囲を写すカメラ、収容室の音を記録するマイク、監視室からのメッセージを送る為のスピーカーが設置されています。収容室内のカメラの映像は毎日00:00に1日分の記録が保存され、新たな録画を開始します。重要性の低いと判断された部分はAIを用いて文章化して保存し、変換した映像は消去します。映像の内、重要と判断された部分は映像のまま保存します。また、SCP-XXX-JP-αの収容室にはベッド、机、椅子も設置されています。SCP-XXX-JP-αの収容室は3日に1回、SCP-XXX-JP-αに清掃用具を渡し、清掃を行なわせます。現在清掃は行われていません。SCP-XXX-JP-αには1日にサイト職員と同様の食事が7時、13時、19時の三回与えられます。
 
 
 
説明:SCP-XXX-JP-αは現在、正常な人間であれば18歳ほどの年齢のモンゴロイドに近く、中性的な容姿をした人型の知的生命体です。全長1m68cm、体重61kgです。SCP-XXX-JP-αは一般的な人類と比較して飛躍した思考力、理解力、応用力を持ち、身体的再生力もまた、人類と比較して飛躍的なものを持っています。具体的には後のSCP-XXX-JP-αの成長記録の抜粋を参照してください。200X年6月14日、SCP-XXX-JP-αは違反行為を行っているとされていた[削除済み]博士の研究室に突入したエージェントにより発見・回収されました。エージェントの突入の際には[削除済み]博士はすでに行方不明になっており、現在でもその居場所は判明していません。発見当時SCP-XXX-JP-αは1歳程の赤子の容姿をしていました。一見したところSCP-XXX-JP-αには異常性が見られなかった為、財団により[削除済み]博士の研究室の調査が一通り終わるまでの5ヶ月間に渡り保護されていました。5ヶ月間の後、SCP-XXX-JP-αに関しても簡易的な異常性の調査が行われました。その結果、SCP-XXX-JP-αは性染色体がY染色体のみの1本しか存在しないことがわかりました。本来このような染色体異常を持つ場合は死産となる為、SCP-XXX-JP-αは何かしらの異常性をもつ可能性があると考えられ、その後の成長を財団にて記録されることとなりました。以下はSCP-XXX-JP-αの成長記録の大まかな流れの説明と主要な映像記録の抜粋です。全ての成長記録については別紙参照とします。
 
 
200X/11/23 : 幼児期において、SCP-XXX-JP-αは一般的に性染色体の異常がある一般的な場合に生じる成長不全の兆候を見せず、発育に関しては健常な児童と同様の成長を見せました。しかし、当時、大人や他の児童との接触といった機会がほぼなかった為、重度の愛着障害の兆候と、それに伴うチック症の症状が確認されていました。SCP-XXX-JP-αのチック症の症状として主なものは自らの手を噛む行為であり、当時のSCP-XXX-JP-αの手には常に歯型が確認されていました。その為、SCP-XXX-JP-αの管理責任者を貝通丸博士2に変更し、貝通丸博士へSCP-XXX-JP-αの愛着障害の治療を目的とするSCP-XXX-JP-αへの長期的かつ定期的な接触が要請されました。 
 
200X/04/17 : 貝通丸博士とSCP-XXX-JP-αの接触が始まってからしばらくしてSCP-XXX-JP-αの愛着障害とチック症の兆候は見られなくなりました。貝通丸博士はSCP-XXX-JP-αの収容室にテレビの設置を要請を行いました。理由として、自らがいない時にSCP-XXX-JP-αが退屈しないようにということを挙げていました。当時、SCP-XXX-JP-αはあくまで保護観察中だった為、危険性は少ないと判断され、要請は可決されました。SCP-XXX-JP-αの収容室にテレビが設置されてからは、SCP-XXX-JP-αはテレビに対してかなりの興味を持つようになり、貝通丸博士が収容室にいない間にはほぼテレビを視聴していました。
 
200X/05/21 : SCP-XXX-JP-αの収容室内のカメラによる当時の特筆すべき記録の一部が以下となります。

対象: SCP-XXX-JP-α

付記: SCP-XXX-JP-αは貝通丸博士に本を読み聞かせられている。
 
[前略]
 
SCP-XXX-JP-α: ねぇねぇ、ママ、ママ。3これ、ねぇ、これって青?

貝通丸博士:そうだよ。青色だね。よくわかるね。すごいね。

SCP-XXX-JP-α: これって海?

貝通丸博士:う~ん、ちょっと違うかな。これはお空かなぁ。

SCP-XXX-JP-α: なんでお空は青なの?

貝通丸博士:え~、なんでだろ。わかりやすく説明するのって大変かもなぁ…。光が地球に入ってくる時に地球には空気があるから光の青いところだけが曲がっちゃう…。

SCP-XXX-JP-α: [SCP-XXX-JP-αは静かにしている。]

貝通丸博士:とか言ってもわかんないよね。難しいなぁ…。

SCP-XXX-JP-α: …….あのね、あのね。海ってお水でしょ。でもね、僕がいるとこはお水はな
いでしょ。だからね、だから海は青なの?

貝通丸博士:…それってお空と海が同んなじで青色ってこと?

SCP-XXX-JP-α: うん。

貝通丸博士:すごい、すごーい。███ちゃん4は頭良いんだね。

SCP-XXX-JP-α: [SCP-XXX-JP-αは笑顔になった。]

[以下、類似の会話が続く為割愛]
 
 
終了報告書: SCP-XXX-JP-αの海の青さへの回答は正確なものではないものの、先に貝通丸博士が述べた根拠をある程度理解し応用しようとしています。この記録はSCP-XXX-JP-αの知能の高さを示す記録の1つであり、同様のことを示す記録はいくつも存在します。この記録以外の知能の高さを示す記録に関しては別紙参照とします。これらのことからSCP-XXX-JP-αは一般的な児童とはかけ離れたレベルの、理解力、応用力を有していると考えられます。

 
この記録から数ヶ月後にSCP-XXX-JP-αに対してWISC形式の知能テストが実施されました。結果として、SCP-XXX-JP-αの知能指数は134と算出されました。しかし、SCP-XXX-JP-αが不正解であった問題についてSCP-XXX-JP-αに質問をしたところ、SCP-XXX-JP-αはそれらの問題に対して解く意思を持てていなかったと推察されました。SCP-XXX-JP-αの実際の知能指数は算出値以上であると予想されます。このことから将来的にSCP-XXX-JP-αを財団職員として雇用する計画が 立案されました。 現在、この計画は凍結されています。
 
200X/06/17 : SCP-XXX-JP-αは収容室外に興味を持ち始め、貝通丸博士に対して外出の要求を行いました。その後、貝通丸博士により、財団所有の公園施設へのSCP-XXX-JP-αの外出が要望されました。理由として、SCP-XXX-JP-αには未だに目立った異常性は見られないということが挙げられました。要望は可決され、SCP-XXX-JP-αは貝通丸博士の同伴であれば財団所有の公園施設への外出が許可されました。
 
200X/09/03 : SCP-XXX-JP-αが誤って遊具の隙間に指を挟んでしまい指を切断してしまう事故が発生しました。切断後の指は押しつぶされてしまい、指の接着は困難であるとされました。しかし、1週間後、SCP-XXX-JP-αの切断された指の断面から何らかの突起が生えてきました。事故から1ヵ月後には突起は元々の指へと概ね再生しました。しかし、この再生は完全ではなく、再生後の指は元々よりも一周り大きく、少し歪に形成され、元々と比較して日焼け跡のような薄い褐色に変色しましたが、指としての機能は問題なく果たしていることが確認されました。このことからSCP-XXX-JP-αは一般的な人間と異なる再生能力を有していると分かり、SCPオブジェクトとして認定されました。倫理的間観点から、SCP-XXX-JP-αの身体に対して故意に損害を与えるような実験は許可されません。また、この1件でSCP-XXX-JP-αは自らが一般的な人間とは異なるということを自覚したようでした。それに伴うSCP-XXX-JP-αの変異は見られません。
 
200X/03/28 : SCP-XXX-JP-αは貝通丸博士に対して、絵本よりも高度な本を要望しました。貝通丸博士はこの要望をそのまま財団に伝え、要望は承認され、SCP-XXX-JP-αには週に 7 10冊の本を、内容の閲覧、検閲をした上で提供することが決定されました。SCP-XXX-JP-αへ提供される本の冊数はSCP-XXX-JP-αの要望により増加しました。
 
200X/03/05 : SCP-XXX-JP-αがテレビや本以外の媒体の情報を貝通丸博士に要望しました。貝通丸博士はSCP-XXX-JP-αの部屋にインターネットを設置することを要望しました。理由として、情報を与えたとしても、ある程度制限を掛けた情報のみを与えれば危険性は少ないということを挙げていました。要望はSCP-XXX-JP-αの閲覧した履歴を確認できるようにすることと、閲覧できるサイトの制限を行うこと5といった条件付きで可決されました。以下が設置されていたコンピューターが破壊される6年後までに、SCP-XXX-JP-αが複数回閲覧していたサイトの一部抜粋です。全ての履歴については別紙参照とします。

  • Rubyの解説と応用  追記 : その他のプログラミング言語の解説についても閲覧の履歴がありました。    
  • 世界の歴史について      
  • ヘレンケラーの一生       
  • 戦争の現代史
  • 人が生んだ悪魔の兵器達
  • 正義論
  • 大切な誰かの為に

200X/04/07 : SCP-XXX-JP-αは収容室内でコンピューターを触るばかりで外に出ようとしなくなりました。SCP-XXX-JP-αは常に深刻そうな表情をしており、笑顔を見せることも前と比べて減ったとの報告は貝通丸博士から提出されました。 

200X/07/21 : SCP-XXX-JP-αの収容室内のカメラによる当時の特筆すべき記録の一部が以下となります。

対象: SCP-XXX-JP-α

付記: 収容室内の机を挟んでSCP-XXX-JP-αと貝通丸博士は対面して話しています。
 
[前略]

貝通丸博士: どう?最近は何だか浮かないようだけど?何か嫌なものでも見ちゃった?

SCP-XXX-JP-α: [SCP-XXX-JP-αは押し黙っている。]

貝通丸博士: 黙ってたら分からないわよ。ね、大丈夫だから。何でもママに聞いて。ママはいつもちゃんと███ちゃんの話に答えてきたじゃない。

SCP-XXX-JP-α: …..ねぇ、ママ。僕は見たことないけどさ、色々調べてみたんだよ。そしたらさ、昔は国と国は戦争をしてて、たくさんの人たちがそれに参加して死んだんだよね…。

貝通丸博士: そうね。確かにそういうことはあったわね。

SCP-XXX-JP-α: 今でも場所によっては殺し合いが起きてるんでしょ?

貝通丸博士: そうね….。

SCP-XXX-JP-α: …どうして…..?どうしてそんなことするの?僕のいるここの人達は皆僕に優しいよ。外の公園にいる人達も皆僕に優しい。テレビの中の知らない人達も皆、優しい人ばっかりじゃないみたいだけど、仲良さそうで。本の中の人達もいい人ばっかりなんだ。だから僕はテレビとか本は大好きだよ。でも、それなのに。なんで、戦争なんて起きるの?何で、殺し合うの?

貝通丸博士: ………..。それはね、███ちゃん。ママは人って…。本当のことを言うとね、人って皆いい人でもあるし、悪い人でもあるからだと思うな。

SCP-XXX-JP-α: どういうこと?よく分かんない。…..だって、それって絶対矛盾してるよ。

貝通丸博士: ううん。矛盾なんてしてないの。だってね、人はね、仲がいい人とか一緒に暮らしてる人とか愛してる人とか、そういう人に対してはいい人なの。でもね、その反対、仲が悪い人とか知らない人とかに対してはいい人にはならないんだと思う。

SCP-XXX-JP-α: [SCP-XXX-JP-αは泣きそうになっている]でもでも、でも、ヘレンケラーとかガンジーとか、そんな人達は皆にいい人だったって、僕、僕、知ってるよ。その人達は?その人達は何なの?

貝通丸博士: その人達はとてもすごい人なの。その人達みたいに知らない人に優しくするのってとても難しいことなの。たくさん人はいるけど、そんなことができるのってきっと一握りの人だけなんだよ。

SCP-XXX-JP-α: ….じゃあ。じゃあ、どうしたらいいの?…..どうしたら皆仲良くなって殺し合いとかしなくなるの?

貝通丸博士: …どうしたら人は仲良くなるのかって……もしかしたらママにはそれは分からないかもしれない。それこそ宇宙から宇宙人が攻めてきて地球の人達が皆団結するくらいしか仲良くなる方法はないかもしれない。でもね、殺しあうことはきっとなくすことは出来ると思う。皆が他の人を思いやるってことを忘れないようにして、仲良くなれなくても、そうしていればきっと殺し合いはなくなるはず。

SCP-XXX-JP-α: ほんと?ほんとになくなる?

貝通丸博士: そうよ、なくなる。███ちゃんは優しいのね。そんなことを考えられるなんて。

[以下省略]
 
 
終了報告書: SCP-XXX-JP-αは自らが人と異なる存在であるという認識や、幼児期の愛着障害などの様々な心理的要因からか、人類が互いに殺しあうということに強い抵抗感を持っており、それにより多大なストレスを感じていると推察されます。また、そのストレスによって他者との接触を避けるようになったと考えられます。

 
この頃からSCP-XXX-JP-αには過度なストレスにより幼児期の愛着障害が再発したと考えられ、SCP-XXX-JP-αは自らの体を過度に噛み始めました。幼児期と比べ咬合力が増加していることから幼児期には見られなかった身体の節々の黒色への変色が確認されました。この症状の緩和を目的とした貝通丸博士による接触が行われましたが、SCP-XXX-JP-αの精神状態の変化はあまり見られませんでした。その後、SCP-XXX-JP-αは収容室の隅で座り込み食事の時以外に動くことはほとんどなくなりました。
 
201X/01/24 : SCP-XXX-JP-αは絶叫し、食事を運んでくるサイト職員に対して噛みついて怪我を負わせる事件を起こしました。SCP-XXX-JP-αの精神状態が不安定になった結果と思われます。この事件の後、SCP-XXX-JP-αは被害者に謝罪を行いましたが、SCP-XXX-JP-αの不安定な精神状態を加味してSCP-XXX-JP-αの職員との直接接触を禁止する要請がだされました。
 
201X/03/03 : SCP-XXX-JP-αは食事のほとんどを残すようになりました。SCP-XXX-JP-αのサイト職員の直接接触の禁止を破り、貝通丸博士はSCP-XXX-JP-αの収容室内に侵入しました。貝通丸博士の収容室への侵入を、彼女が収容室に入ってから12分後に収容室内の映像から気づいた監視室の職員がSCP-XXX-JP-αの収容室に向かったところ、SCP-XXX-JP-αが貝通丸博士を捕食しているところを発見されました。貝通丸博士は右足大腿部、腹部と咽頭部の一部、右腕を失っていましたが、一命を取り留めました。
 
 
 
報告は以上です。
 
 
  
 
 

 
 
 
 

 

 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
以下の内容についてはレベル3セキュリティクリアランス以上を所有し、貝通丸博士の許可を得た職員のみ閲覧可能です。
 
 

 
  
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 

  

 
 
 
 
 


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