【無コン下書き】蛸を掬うは船ならず

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP内には各種観測機器が設置されます。SCP-XXX-JPに隣接する全てのドアは財団の管理下に置き、実験用のものを除き不可逆な形で封鎖されます。

SCP-XXX-JPと隣接する新たなドアが発見された場合、発見者にはインタビューの後記憶処理を行って下さい。ドアは適切なカバーストーリーを流布の上封鎖されます。

説明: SCP-XXX-JPは福岡県北九州市内の建造物のドアから侵入可能な異常空間です。一度SCP-XXX-JPと接続したドアは以降異常性を保ち続けますが、ドアからSCP-XXX-JPへ侵入する人間は未特定のものを含む複数の条件を満たす必要があります。現在有力とされている条件は以下です。

  • 未成年である
  • 飲酒経験がない
  • 創作活動1の経験を持つ

SCP-XXX-JPは一般的な学校の教室を模した空間です。部屋の南側の窓からは外部の様子が視認可能ですが、空間外は常に降雪が見られる他は校舎や地面を含むあらゆる構造物が確認出来ません。教室入口のドアはSCP-XXX-JPへの侵入に使用したドアへと繋がっており、安全に帰還することが出来ます。窓から教室外部に出た物体及び人間は1km程度離れると視認困難となり、全ての信号は途絶します。SCP-XXX-JP内には頭部を持たない人型実体(SCP-XXX-JP-1)が存在します。

教室内では24時間周期で一定のイベントが繰り返されています。イベントはSCP-XXX-JP-1の行動と教室内の物品の移動によって構成されます。

時刻 現象 補足
7:00 cell-content cell-content
cell-content cell-content cell-content

教室に約2時間以上留まった侵入者に対し、SCP-XXX-JP-1は不明な手段による発声で「(窓から)飛び降りるか、(ドアから)出ていくか」を要求します。この要求が無視された場合SCP-XXX-JP-1は語調や言い回しを変えて同様の要求を繰り返しますが、何らかの実力行使に出ることはなく引き続き滞在が可能です。

教室の窓際最後列の机から1冊のノート(文書-XXX)が回収されました。文書の内容はそれぞれ4連からなる7・7・7・5調の定型詩です。文書の作者はSCP-XXX-JPの起源、性質について何らかの知識を持っていると思われますが、作者の特定には成功していません。以下は文書の抜粋です。

文書-XXX(抜粋)

文書-XXX-1

暮れの教室 出るに出られず 雪に閉ざされ立ち止まる

終わりを拒んで停滞願い 選んだ最後のモラトリアム

伸びた触手で頭を抱いて インクを啜る化け蛸と

忘れられても忘れられない 諦めの悪い餓鬼の檻

文書-XXX-6

八本腕は手足に絡み 自由になるのは頭だけ

膨らむ頭は世界を埋めて 成すは無体の蟻地獄

もはや幕引く術は無くとも 委ねることは許せずに

結びの汽笛は遥かに遠く 独り藻掻けど壺の中

文書-XXX-26

窓を出たなら忘却の果て 酒気に霞んで醒めぬ宵

けれど生憎右党な僕は 酔い潰れるのを怖がって

理解されない自分に酔った蛸を腑分けし 置き去りに

蛸よ逃げろや雪降る方へ 錆びれた船の縄目から

補遺1: 2011/10/20に実施されたとされるSCP-XXX-JP-1へのインタビュー記録です。なお、記録に登場する"香川研究助手"について財団データベースに対応する職員は存在しません。

インタビュー記録XXX

[香川研究助手はSCP-XXX-JP-1の前の席に座り、SCP-XXX-JP-1と向かい合っている]

香川研究助手: 記録開始。えー、まず、ここはどういった場所なのでしょうか。窓の外はどこに繋がっているのですか?

SCP-XXX-JP-1: ここは留置所。流刑地行きを待つ罪人が憩う場だ。

香川研究助手: ⋯留置所ですか。貴方は何か罪を負っているのですか?

SCP-XXX-JP-1: 負うどころじゃない。罪そのものだ。膨らみすぎて目を覆い、とうとう主人を立ち止まらせた躾の悪い自意識の。

香川研究助手: 主人、とは誰のことでしょう? あの詩2の作者と関連する人物ですか?

SCP-XXX-JP-1: ぼくは覚えちゃいないよ。あいつがそうあれかしと望んだから。あとはあいつが大人になってすっかりぼくを忘れたら、こことぼくとの役目は終わり。誰も彼もに見限られ正真正銘1人になって、[ノイズにより判読不能]へ出ていくよ。

香川博士: [数秒の沈黙] どうにも要領を得ませんね。貴方はいったい——

SCP-XXX-JP-1: [遮って] ぼくの話はこれで全部だ。今度はお前が選ぶ番。ここに来たなら出口はふたつ。窓から全部投げ出すか、頭にムシを抱えたままでドアからみじめに出ていくか——

香川博士: [ノイズにより判読不能]

SCP-XXX-JP-1: 違うね。お前はまだ子供だし、お前の人生は詩じゃねえんだ。

[記録はここで不正に中断された]

補遺2: 2012/1/9/6:30、SCP-XXX-JP-1は自ら教室の窓を開け室外へ飛び降りました。以下は飛び降り直前にSCP-XXX-JP-1が歌った定型詩の書き起こしです。

高見の船は酔いどれ蛸の縮んだ頭に目をかけず

蛸は狭間に浮かんだ壺をずるずる這い出て千鳥足

主人に絡んだ8本腕がとうとうすっかりほどけたら

後に残るは空の酒壺 底に沈んで揺れる澱

このインシデント以降、教室の窓は開いた状態で固定され教室内には常に雪が吹き込んでいます。現在教室の面積の6割が雪に覆われていますが、積雪を除去する試みは強い意志攪乱作用による阻害を受けます。一般人によるSCP-XXX-JPへの侵入報告は減少傾向にあり、2016年以降の報告数は0件です。


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