SCP-XXXX-JP - 体内時計

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - 体内時計
著者: RUKE-403
作成年: 2022

SCP-XXXX-JP

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは現在、臨時収容棟の指定隔離室¹にて現地収容されています。担当研究員の許可の下でDクラス職員を用いた調査実験が継続中です。現時点での追実験は凍結されています。収容棟への全ての入口は常時封鎖されており、原則として建物内部への侵入は許可されていません。隔離室内には監視カメラが2台設置されており、遠隔操作による監視体制が整えられています。

説明: SCP-XXXX-JPは掛け時計を模した非物理的実体であり、指定隔離室入口の対角線上の壁に接する形で床から約2.3mの位置に浮遊しています。SCP-XXXX-JPは視認や撮影が可能ではあるものの、触る、物をぶつけるといった物理的な干渉を全てすり抜けます。その性質故、SCP-XXXX-JPを移動させる試みは全て失敗しています。

SCP-XXXX-JPの針は一般的な時計と同期しておらず、常時不規則に加速、減速を繰り返しています。特に顕著な例として、SCP-XXXX-JPが示す23時45分～8時30分の範囲内において針が異常に速く進む様子が毎度確認されています。SCP-XXXX-JPの針が完全に止まる、逆回転するといった兆候は現在のところ確認されていません。

SCP-XXXX-JPを直接視認し続ける、或いはSCP-XXXX-JPの半径約60m以内に長時間滞在する人物(以下、暴露者と表記)は以下の異常性を呈します。

体内時計の著しい乱れ
一般的な時計に対する嫌悪感
記憶喪失及び記憶の著しい齟齬
極度の慢性的ストレス及びパニック障害
他者に対する強い不信感
誇大妄想及び虚言症
外部からの刺激に対する一時的な無反応状態
SCP-XXXX-JPを見る、SCP-XXXX-JPの影響範囲内に存在することに対する安心感、もしくは不安感

これらの異常性には個人差はあるものの、暴露時間が長いほど一定の段階まで重症化する傾向にあり、直接視認した場合は特に進行が早まります。また、これらの異常性は記憶処理剤等で取り除くことが不可能です。

実験記録: 以下は2022年█月██～██日間に渡り園田研究員の担当の下で実施されたDクラス職員を用いたSCP-XXXX-JPへの暴露実験の記録です。実験中の対象者には体内時計測定器が付与されています。また、園田研究員は影響範囲外から無線を通じて指示を出し、モニター越しに対象者の様子を記録しました。

対象: D-25000
暴露時間: 5分
対象の体感暴露時間: 約5分
付記: D-25000に目立った変化は見られない。

対象: D-25001
暴露時間: 20分
対象の体感暴露時間: 約16分
付記: D-25001は外部からの呼びかけに対し、時折無反応であった。

対象: D-25002
暴露時間: 50分
対象の体感暴露時間: 約34分
付記: D-25002は園田研究員の声が少し聞こえづらいと主張した。また、実験終了後に時折周囲を注意深く観察する様子が見られた。

対象: D-25003
暴露時間: 120分
対象の体感暴露時間: 約19分
付記: 実験中にD-25003は数回脱出を試みる様な仕草を見せた。実験終了後、D-25003は周囲の職員に対し、頻りに時間を尋ねる素振りを見せた。後日実施されたカウンセリングにおいて、D-25003は「時間が急に飛ぶ感覚がある」「周囲の人の動きが不定期に速くなったり遅くなったりしている様に感じる」と主張した。

対象: D-25004
暴露時間: 130分
対象の体感暴露時間: 約8分
付記: 実験終了の約40分前、D-25004はSCP-XXXX-JPを凝視し続けていた。後日、D-25004は独房内の置き時計を意図的に破壊し、担当者からの叱責を受けた。その後、D-25004は他のDクラス職員とのトラブルを数回起こしたため、個室の独房に移された。
担当者メモ:暴露時間が長いほど体内時計が早まるようだ。暴露者が時計嫌いになったのも恐らく異常性の一環なのだろう。更に暴露時間を増やした際のサンプルが必要であると鑑みている。-園田研究員

補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]

付与予定タグ: ここに付与する予定のタグ

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