なくてはならないもの

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認識すべきでない

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP によってミーム汚染された対象は直ちに真空内で圧壊させ生じた物質をSCP-XXX-01-JPとします。SCP-XXX-01-JPは財団管理下の隔離された焼却炉で入念に処分してください。事例XXX-01以降、財団職員はSCP-XXX-01-JPに接触・接触することはいかなる場合でも許可されません。

説明: SCP-XXX-JPは認識することによって現実改変能力を持った物質であり、それによって引き起こされる知覚現象、認識災害をまとめてさします。この現象は対象を生体解剖した際に確認することが可能ですが認識災害の更なる拡散を防ぐため禁止されています。
SCP-XXX-JPは現在非収容状態です。理論的にも収容は不可能です。SCP-XXX-JPは現在財団内ですべての措置をもってしても封じ込めに成功することがなかったためKeterに分類されています。
SCP-XXX-JPは通常、酸素（学名:oxygen）に非常に酷似している物質です。現状技術的にSCP-XXX-JPと酸素を見分けることはできません。SCP-XXX-JPは酸素であるとして17██年にカール・ヴィルヘルム・シェーレ博士が発見しました。しかし、カール・ヴィルヘルム・シェーレ博士は公表することを控えたために3年後にジョゼフ・プリーストリー博士が公表するまで認知されることはありませんでした。

+ 外部事案XXX-01を表示

外部事案XXX-01:
██県███市の██歳の男性がワシントン州の[編集済み]というレストランで死亡したことが確認されました。
死亡時の様子について[データ削除済み]氏はこう語っています。

彼は私と話している最中に突然目を押さえ始め、咳込みだしたんです。
しばらくすると、嘔吐してて、顔が爛れているように見えました。
私が何かおかしいと気づいた時には彼はのどを押さえて死んでいました。口からは何か黄色いガスのようなものが見えました。

その後の司法解剖によると"塩素"による急性中毒による死とみられています。
男性、[データ削除済み]の所持品、付近の客、レストランの設備等を確認しましたが塩素が発生するものは存在せず、[データ削除済み]、付近の客に影響がなかったため、塩素が発生した原因は不明とされました。

+ 外部事案XXX-02を表示

外部事案XXX-02:
██府██市の████高校の化学・生物実験室で爆発事故が起きました。
当時の様子について、担当教諭は

「僕は次の日の実験の準備を済ませて帰りました。
　その夜、学校から『至急来てほしい』と連絡が来ました。
　行ってみると、実験室の外窓が割れているのです。
　宿直の先生に話を聞きに行くと、

「4階（実感室がある階）で大きな爆発音が聞こえた。
急いで外に出てみると実験室の窓がすべて割れていて校舎の前にガラス片が散乱していた。」

　とのことでした。
　警察の取り調べによると水素ガスが引火して起きた事故だということでした。しかし、僕が準備していたのは『ベロウソフ・ジャボチンスキー反応』¹の実験でした。どう考えても部屋丸ごとが爆発する量の水素は用意していませんし、そもそも水素自体用意してませんでした。

　ここだけの話、僕は勝手に水素が何らかの形で発生したんじゃないかと思っています。」

と述べています。
その後の調べによると担当教諭は業務上失火等罪により禁固3年を言い渡され教員免許を剥奪されました。

上記2つの事案により何らかの物質が突然別の物質に変化するということが考えられました。
財団はこの時点で何かしらの異常存在の可能性を視野に調査し始めました。

+ 内部事案XXX-03を表示

内部事案XXX-03:
日本支部　サイト-8107にてある異常性をもった物質が発見されました。
発見した研究員である[編集済み]はこう語っています。

私は何かの気まぐれで酸素を発生させる実験を行っていました。
集気瓶に採集した酸素を入れて放置していると、急に赤褐色の液体に変化しました。
調べると、臭素でした。しかし、私は臭素を集気瓶にいれた覚えがないんです。
何か聞いたことがある現象だと思った私はサイト-8105に問い合わせました。
すると、相方は緊迫した様子で実験方法を詳しく尋ねてきました。
なので、私は事細かに実験方法を説明しました。
しばらくすると、サイト-8105の研修員の方から『同じような現象を確認した。』という報告を受けました。
そのことが起きたのが20██/██/██です。

私はその後、各国のSCP財団支部に協力してもらい世界中の酸素中に一定の割合で原子自体が変化する物質が存在することを発見しました。
しかし、原子変化の原因はわかりませんでした。その時ふと、酸素が臭素だとしたら人はみな赤褐色に、水は褐色の液体になっているだろうという愉快なことを思っていた以外は何にもしていなかったのです。
確かに少し、研究室内が薄暗くなった気はしましたが。
そうです。
酸素が何か別のものだと思うと変化が起きるんです。
私の実験では私の認識が影響したわけですが、他では違いました。
他のところは研究員は酸素が何か別のものと思っていなかったのです。
その後の調査で、サイト-の実験ではそこから███km離れたところで偶然ある██歳の少年が酸素を[データ削除済み]と思い、実験の酸素が[データ削除済み]に変化しましたが、
他のサイトの実験では臭素に変化したようです。アメリカ支部のサイト-でさえ臭素に変化したことが確認されたそうです。」

このことより酸素に一定の割合で含まれる物質は世界規模に及ぶ範囲での認識の変化によって物質の構成を変化させることがわかりました。

内部事案XXX-03により上記2つの事案との関連性が生じました。この異常性をSCP-XXX-JPとして酸素と区別しました。
しかし、SCP-XXX-JPの異常性や酸素に非常に酷似した性質、またSCP-XXX-JPが世界中に拡散していることにより、収容は断念されました。

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  批評コメント批評コメント

  
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  R74 08 Jun 2018 17:03

  批評、罵倒、その他お待ちしております。
  初投稿なので少々至らないところがあると思います。
  なんでもでも構いませんので「直すべき箇所」「分かりにくい表現」などあれば教えていただけると幸いです。

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  Technical Moderator of SCP-JP

  yzkrt 08 Jun 2018 22:12

  拝読しました。

  + 開く

  うーん、どうもSCP-8900-EXっぽく見えてしまいます。酸素には今知られている役割の他に危険性がある、という報告書ですよね？（間違っていたら申し訳ありません）前述の報告書と差別化が図れていないように思います。また、他にも似ているオブジェクトとして[http://ja.scp-wiki.net/scp-2938 2938等があります。こちらもご参考になられてはどうでしょうか。

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1. portal:4053112 (22 Sep 2022 18:12)

Footnotes

1. 臭素と酸の化学反応により物質の濃度が変化する振動反応