ルーキーコンテスト2020 「とんだバカ酒豪」

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-Aと共に現在サイト-███の標準人型収容室に収容されています。SCP-XXX-JP-Aには発信器をつけてください。収容室には脱走警戒のため窓は設置されてません。SCP-XXX-JP-Aの面会及び実験などの行為はクリアランス4の職員二名の許可を通して行われます。

20██/12/30: プロトコル改正。
SCP-XXX-JP-1-3を除き、現在SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-Aと共に半永久的に冷凍保存されています。現在SCP-XXX-JP-Aの解凍、及び面会は禁止されています。SCP-XXX-JP-Aを許可なく解凍しようとした者は場合によっては終了されます。

SCP-XXX-JP-3は現在逃亡中です。SCP-XXX-JP-3を発見したものはプロトコルに従い、付近にいる特殊部隊に連絡してください。連絡を受けた付近の特殊部隊は可能な限りの方法でSCP-XXX-JP-3を無力化、または捕獲を試みてください。

説明: SCP-XXX-JPは約██████████████個に分けられた細胞群です。このオブジェクトはそれぞれが平均的な20代程度の知性を有していると推定されています。
現在SCP-XXX-JPは六つに分割された人体の主要的なパーツで構成しています。

SCP-XXX-JP-1: 人体の頭部の形をしている。調べたところ、この頭部はどのデータベースに記録されている顔と一致しなかった。

SCP-XXX-JP-2: 人体の右腕の形を模している。

SCP-XXX-JP-3: 人体の胴体の形を模している。

SCP-XXX-JP-4: 人体の左腕の形を模している。

SCP-XXX-JP-4: 人体の右足の形を模している。

SCP-XXX-JP-6: 人体の左足の形を模している。

現在、SCP-XXX-JPはそれぞれが連結し、SCP-XXX-JP-Aの姿を模している。また、元のSCP-XXX-JP-Aの肉体がどこに行ったのかは不明。

このオブジェクトの異常な性質は生命反応のある人間(以後 対象と呼称)を見た時に発現します。

オブジェクトが対象を発見すると、対象が睡眠状態になるまでの間、対象の追跡を開始します。主な追跡方法としては、自身の細胞を変換し、鳥や人間などに変化するなどといった、対象に気づかれにくい方法が挙げられます。

対象の追跡から約17時間経過したのち、SCP-XXX-JPはその時点で二つのパターンを示します。パターン2についての詳しい情報は映像記録XXX-JP/1を参照してください。

パターン1.対象から離れ、別の対象を探索しにいく。例として、夜遊び等やアルコール摂取などといったことを日常的にしている人物にはこのような傾向が多い。

パターン2.対象が寝た後、口腔を通して侵入し対象の体の細胞を自らのものに置換すると、歓楽街へと赴く(以降乗っ取られた人物をSCP-XXX-JP-Aと呼称)。夜遊びなどと言ったことを体験してない、40代後半の人物にはこのような傾向が多い。

映像記録『XXXJP/1』

概要: 新たに対象として追跡された████の家に設置されていた監視カメラの映像。この映像が財団の興味を引き、SCP-XXX-JPの収容へと踏み切りました。

<記録開始>

10:38 対象が寝る。この時点ではSCP-XXX-JPはカラスに変化し、様子をうかがっている。

10:50 SCP-XXX-JPが鋭利な物体を使用し窓に穴を空け侵入。SCP-XXX-JPは対象に接近し、観察を開始する。

11:07 口腔から体内への侵入を開始。侵入している途中、対象は軽度の痙攣を示すが、起きる様子は見られない。

11:49 突然対象の身体が頭部、左腕、右腕、胴体、左足、右足の六つ1に分解される。
分解した後、各SCP-XXX-JP個体は再びパーツごとに結合し、やがて対象と同一の姿に変化する。SCP-XXX-JPはその状態を保ち続けたまま、外への移動を開始した。

2:57 SCP-XXX-JP-A帰宅、SCP-XXX-JP-Aは酷い酩酊状態に陥ってるのが確認できる。

3:00 SCP-XXX-JP-A就寝。

<記録終了>

分析: こいつはただ酒を飲みたいだけに外に行ったのか? そもそもコイツは元々人間に化けられるのにわざわざ人間を乗っ取る必要がある? だが、とんだ傍迷惑なSCiPには変わりない。 — ██研究員

補遺1: インタビュー記録

概要: 以下のインタビューはSCP-XXX-JPに乗っ取られたあとのSCP-XXX-JP-Aとの記録です。
経緯として、SCP-XXX-JP-Aが「体の節々が妙だ」と病院を訪ね、そのカウンセリングの一環としてとされています。
対策として██研究員はマスクを着用し、付近に警備員を配置していました。

<インタビュー開始>

██研究員: では、インタビューを開始します。

SCP-XXX-JP-A: はぁ…

██研究員: 早速ですが██さん2。体の不調はいつから起こりましたか?

SCP-XXX-JP-A: そうですねぇ[沈黙]。一ヶ月ほど前でしょうか。そこから起こったのだと思います。

██研究員: 何か今回の件に心当たりはありますか?

SCP-XXX-JP-A: ええありますとも、絶対にアレが原因です。

██研究員: アレとは?

SCP-XXX-JP-A: 先生…信じてもらえないかも知れませんが、私は一ヶ月ほど前に、それは奇妙な事態に巻き込まれたんですよ。語るのも恐ろしい…、女房に話した時も鼻で笑われ、危うく精神病院送りになりかけた。

██研究員: 構いませんよ、話してください。

SCP-XXX-JP-A: はい…私はありふれた会社勤めなんですが、その会社の同僚が突然「体が変」だと私に話しかけてきたんですよ。ええ、今の私とまったく同じです。同僚は真面目な人でしたが何かと私と気が合いまして、それでその時は病院に行けって話して終わったんです。奇妙なのはここから、それから数日経って、その同僚が顔を真っ青にして私に話してきたんですよ。「お金が勝手に使われている」って、そして次の瞬間私に「明日監視カメラを仕掛けるからそれを確認して欲しい」なんてこと言われたんですよ。適当に受け流そうとしたのですがその同僚があまりにも真剣だったので、渋々引き受けました。それから翌日です。早速一人で監視カメラの映像を確認しました。そして…驚きました。

██研究員: 驚いたとは?

SCP-XXX-JP-A: 先生、これは断じて私の頭がバカになったとかそういうのじゃないんです。信じられないかも知れませんが…同僚の体がバラバラに分解されたんですよ、ボトッ…て。そうしたと思ったら今度はそのバラバラなパーツが独りでに動きだしたんですよ。そしてそれは…同僚の、いや違うんです同僚であってあれは同僚ではないというか…。

██研究員: 落ち着いてください。

SCP-XXX-JP-A: ありがとうございます…。とにかくその同僚のような何かは突然外へ向かって走っていきました。帰ってきたのはそれから二時間も経ってからです。早速問い詰めましたが、何もわからないと…ただそれだけ言われました。しかしビデオの映像にはこうして映っています。早速私達は色々な検証を始めました。

██研究員: それで、なにをしたんですか?

SCP-XXX-JP-A: ヤツが外出したあとに私が同僚の鍵で扉を閉めちゃいました。もしそうなった場合ヤツはどう行動するのか、それが気になりまして、ただ結果だけ言えば成功したというかなんというか……。

██研究員: と、いいますと?

SCP-XXX-JP-A: 私はヤツが帰ってくるまで車で見張ってましたよ。それを撮らないといけない義務がありますからね。そしてとうとうヤツが帰ってきました。しかし扉の前で困惑しています。扉が閉まっていたのですから。そして、そのあとヤツは……その……
[SCP-XXX-JP-Aの息遣いが荒くなる]

██研究員: 話せる範囲で構いませんよ、今日はこのくらいにしときましょう。

SCP-XXX-JP-A: いえ、話させてください先生。ソイツは…突然こっちの方向を向いてきました。まるで最初からいるのがわかっているような動作でクルリって。瞬間的にコイツはヤバいと思いました。まっすぐこちらへ走ってくるんです。慌ててアクセルを踏んで家へ逃げ帰りました。その時は寝ました。そしたらその夜、ゴトって音が聞こえました。まるでガラスが落ちたときのような鈍い音です。次に窓の開く音が聞こえてきました。私は起き上がって…その方向を見て……、そして、私の意識は途絶えました。
 おそらく、私はヤツに乗り移られたんでしょう。今もヤツはこの体に化けている。現に、今も私の肌が何か変な違和感を感じてるんです。ゴワゴワしているといった感じの違和感を。

██研究員: 了解しました。最後に何か言いたいことはありますか?

SCP-XXX-JP-A: 一つだけ…

██研究員 どうぞ

SCP-XXX-JP-A はい…私が思うに、アイツは手段こそ凶暴ですが、そこまで悪いヤツではないと思うんです。私に酒や女の美味しさを教えてくれました。おそらく、ヤツは…[沈黙]ヤツは、ただ、酔いつぶれたいだけなんだと思います。

██研究員: ありがとうございます。インタビューを終了します。

音声記録/XXX-JP/2

概要: 以下の音声記録は勤務を終えたエージェント██が偶々立ち寄った酒屋にてSCP-XXX-JPと遭遇した時に記録された音声です。
当時エージェント██は突発的な遭遇だったこともあり、正常な任務を行える状態ではなかったこと、SCP-XXX-JPはまだ財団に発見されていなかったこと、そして飲酒の途中にて記録した音声だということに留意しください。

<記録開始>

エージェント██: かんぱーい!

SCP-XXX-JP: かんぱーい!

[酒屋の喧騒の中に交じりグラスがぶつかる音が聞こえる]

エージェント██: いや~、しかし仕事終わりの一杯っていうのは最高っすね!俺のところなんか真面目な堅物が多いから、一段と格別な味を感じますね!

SCP-XXX-JP: 流石ワシが見込んだ男!分かってくれるか!ワシはいつも声を大にして言っているんだ!ビールは水分でしょうと!

[グラスを飲み干す音、SCP-XXX-JPが飲み干したとエージェントは説明している]

エージェント██: しっかし貴方、随分と酒に強いですね!しかも色んな話しに精通しているとまで来た!まさか████3を知ってる人がいるなんて!

SCP-XXX-JP: カッカッカ!だからさっきから言ってるでしょうが!ワシは人間を乗っ取っれる酒大好き生命体だと!

エージェント██: イエスイエスイエスイエス聞いてますとも!じゃあ質問なんすけど女とかを乗っ取ったりとかは!?俺なら速攻女乗っ取りますね!

SCP-XXX-JP: ハッハッハ!知能レベルが中坊と何ら変わってないな!ワシは酒飲むために乗っ取ってんの!女の記憶なんざ何の酒の肴にもなりゃしないのよ!

エージェント██: とんだバカ酒豪っすね~!

SCP-XXX-JP: ありがとう██4君!ワシには最高の褒め言葉よ。他にも人間とかカラスに化けられちゃうもんね~!すごいでしょ!

エージェント██: 人間に化けられるなら人間乗っ取る意味ないじゃないですかー!やっぱり嘘だ!

SCP-XXX-JP: そうは限らんぞ██君!ワシが人を乗っ取るのはその人の記憶をみるためだ。やっぱり実体験というのが酒の肴には一番!若い奴らの記憶は苦労話だけで楽しい話なんか何もねえ!空っぽ、抜け殻に等しい!やっぱ乗っ取るなら中年だよなぁ!?

エージェント██: 安直安直安直!やっぱ乗っ取るなら女イズベストっすよ!

SCP-XXX-JP: それもまた汝の道よ!よーし今日はワシの奢りだ!好きなだけ飲め!

エージェント██: 太っ腹ァ~!それじゃ俺のタダの飲み食いに敬意を祝し…

エージェント██・SCP-XXX-JP: かんぱ~い!!

[再びグラスがぶつかりあう音が聞こえる]
<記録終了>

コメント:
 これって正式に記載されます?— エージェント██

 はい、されます。― ██研究員

 俺の初の仕事がこれって…— エージェント██

追記: SCP-XXX-JP-3が収容室から脱走しました。
脱走の経緯は突然活動を停止したSCP-XXX-JPに不振に思った██研究員が近くの警備員を確認に向かわせた際、SCP-XXX-JP-3が警備員を乗っ取ったと考えられます。
気づかなかった要因として、SCP-XXX-JPの上に警備員が被さる形で映っていたため映像の確認ができなかったこと、警備員が確認した際SCP-XXX-JPが起き上がり何事もないように振る舞ったこと、危害を加えなかったこと等が挙げられます。
その後も乗っ取られた警備員は通常通りの業務を終え、財団の敷地内から出た直後、SCP-XXX-JP-3は警備員から離れ逃走したと思われます。

 私が一番懸念しているのは、ヤツの司る部位が胴体ということだ。あのクソ酒豪は今もどこかで酒に酔いつぶれてるのだろう。どうか気をつけてくれ、背中に身震いを感じた時は、単なる生理現象ではなく、あのとんだバカ酒豪が引き起こしたと考えた方がいいだろうな。 — ██研究員


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