SCP-2525-JP - SCP-JPサンドボックスⅢ

SCP-2525-JP

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アイテム番号: SCP-2525-JP

オブジェクトクラス: safe Neautralized

特別収容プロトコル: SCP-2525-JPはサイト-81██の低危険度物品収容ロッカーに収容されます。保管の際には必ず定期的な充電をするようにし、常にオブジェクトが起動された状態を保ってください。

実験は██博士に申請の下、クリアランス2以上の職員の同伴のもと行うようにしてください。

説明: SCP-2525-JPは、愛知県[編集済]市の街路で発見された、████社製のワイヤレスオーバーイヤーヘッドフォンです。

このオブジェクトの異常性は、SCP-2525-JPを起動している状態で装着したとき表れます。被験者がSCP-2525-JPを装着したとき、被験者の表情筋が動きいずれの被験者も笑顔を示します。また、被験者はいずれもそれによって安らぎや幸福感を得たと供述します。これがSCP-2525-JPによる特性かどうかは現在調査中です

SCP-2525-JPが作動している間、10秒間に1パーセントの割合で放電容量が減っていくことが分かっており、放電容量を上げる試みは失敗しています。そのため、██博士の許可のない実験が禁止されています。

実験記録2525-1 - 日付20██/██/██

対象: D-13938

実施方法: 起動したSCP-2525-JPを通常通り1分間装着

結果: D-13938は笑顔を示した。このとき、D-13938は幸福感を感じたと供述し、その後1週間ほどの間作業効率が上がった。また、放電容量が6パーセント減少した。

分析:このメンタルセラピー効果が当該オブジェクトによるものかは推定できないが、顔面神経に影響を及ぼしていることが推測できる。

実験記録2525-2 - 日付20██/██/██

対象: D-13939

実施方法: 起動していないSCP-2525-JPを通常通り1分間装着

結果: 何も起こらなかった。

分析: あくまで推測の域だが、SCP-2525-JPは蓄積した電気によって顔面神経に電気信号を流している可能性がある。

実験記録2525-7 - 日付20██/██/██

対象: D-13940(実験当事、事故により表情筋を動かすことができない状態となっていた。)

実施方法: 起動しているSCP-2525-JPを通常通り1分間装着

結果: D-13940は笑顔を示し、幸福感と感動を覚えたと供述した。このときから表情筋の顔面神経が回復していることが判明し、事故によって患っていたPTSDが回復していっていることも判明した。また、使用時間が1分間だったにかかわらず、放電容量が12パーセント減少していた。

分析: 原理は不明だが、顔面神経の回復の際に多く電気を使用したと考えられる。

補遺1: 9回目の実験の後、SCP-2525-JPが音声を発していることが確認されました。内容はこちらへの対話の要請でした。卯木研究員が要請に応じ、SCP-2525-JPを装着しました。以下はその対話の記録です。

<録音開始>

卯木研究員: こんにちは、SCP-2525-JP。私は卯木というものです。

SCP-2525-JP: こんにちは、卯木さん。ところで、そのえすしーぴー何とかってのは私のことですか？できれば██　██と読んでほしいのですが…
卯木研究員: これは失礼しました、██　██さん。ところであなたは私たちに対話を要請したそうですが…

SCP-2525-JP: はい。実は、ある人物と面会がしたいと思っているのです。
卯木研究員: ある人物、ですか？
SCP-2525-JP: はい。[削除済]…私がまだ生きているころに交際していた女性です。彼女は、この間…私を>使って7回目のときの方みたいに、表情筋が動かせないんです。今の私なら、彼女を治してあげられるはずです。
卯木研究員: そうですか…分かりました、担当の██博士に申請してみます。

SCP-2525-JP: 有難うございます。

<録音終了>

終了報告書: ██　██という人物を調べたところ、20██年██月██日にSCP-2525-JPが発見された付近で自動車との衝突事故により亡くなっていることが判明しました。