アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP個体群はサイト-81██の低危険度物品収容ロッカーに保管されます。1ヶ月に1回、消失及び異常が発生していないかをDクラス職員を用いて確認してください。この時、確認作業は10分以内に留め、責任者は作業内容を必ずモニターを通じて監督し、直接SCP-XXX-JPを見ることのないよう注意してください。実験時にはセキュリティクリアランス2以上の職員の許可が必要です。実験XXX-JP-3及びXXX-JP-4の結果を受け、現在SCP-XXX-JPに関する実験は凍結されています。他のSCP-XXX-JP個体が存在する可能性があるため、フィールドエージェントが調査を行っています。
説明: SCP-XXX-JPは、一般にテディベアと呼ばれるクマの形をしたぬいぐるみです。現在までに█体が確認されており、体色や服装については個体差があります。全ての個体において左右どちらかの目1が失われています。
目視または接触により、SCP-XXX-JPが片目を喪失していることを認識した人間は、「このテディベアは片目がないため不完全である」「自分の目をこのテディベアに与えなければならない」というミーム効果を受けます(以下、効果を受けた人間を影響者と呼称)。この効果は直接的な視認や接触を開始してからおよそ10分程で現れ、写真やモニターなどの間接的な認識では発生しないことがわかっています。また、盲目(先天的・後天的問わず)の人間には「目を与えなければならないが、自分の見えない目では無駄である」という認識を与えるだけに留まり、後述の衝動を発露することはありません。
SCP-XXX-JPの影響者は、自身の指やスプーンなどを使用し、左右問わず自身の片目を摘出しようとします。この衝動は弱く、他の人間に制止されることで取り除くことが可能です。
制止されることなく片目を摘出した影響者は、SCP-XXX-JPにその眼球を差し出します。SCP-XXX-JPは未知の手段で動き出し、差し出された眼球を受け取った後に瞬間的に目玉ボタンに変化させ、自身の目として接合します。
両目の揃ったSCP-XXX-JPは、影響者が近くに存在する場合はその手を取り、影響者と共に消失します。影響者が何らかの理由でその場を離れた場合は、探し回るかのように動き回った後、単独で消失します。両目の揃ったSCP-XXX-JP個体、及び消失した影響者の行方を追う試みは失敗しています。
SCP-XXX-JPは、███県██市の警察署に「子供が目にスプーンを突っ込んだ」との通報によりその存在が発覚しました。同警察署には、近隣での子供の連続行方不明事件の調査のためにエージェントが潜伏していました。通報を受けエージェントが異常存在の影響を疑い、現場に急行しました。通報者とその妻より「子供が見覚えのないテディベアを握りしめながら目から血を流していた」との証言が得られ、SCP-XXX-JPは速やかに回収されました。後に近隣住民への調査を行ったところ、同様のテディベアが█体発見されたため、その全てを回収し、関係者にクラスA記憶処理を行っています。
補遺1: SCP-XXX-JP-1~4実験記録
SCP-XXX-JP-1は、最初の通報時に回収されたSCP-XXX-JP個体です。
SCP-XXX-JP-2~4は、 SCP-XXX-JP-1回収後の近隣住民への調査にて発見されました。
補遺2:実験XXX-JP-3の█日後、サイト-81██の実験室内にSCP-XXX-JP個体とみられるテディベアが2体出現しました。各個体は体色に差異はあったものの、2体ともオレンジ色のツナギを着用しており、そのうち1体から消失したD-XXXXXに装着していたGPS機器の信号が確認されました。
実験結果を受け、SCP-XXX-JP個体群における実験は凍結されます。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:7535330 (13 Jul 2021 01:27)
批評モドキ
「どちらかの目1」と言う感じにFootnoteにした方が良さそうに思います。
実験記録XXX-JP-1とした方が他の記事との名称が被ってしまうこともありません
[削除済]の方が一般的です。
総評
中々にオブジェクトの恐ろしさ、怖さが伝わりUVです。個人的には好みの記事です。
記事作成頑張って下さい。応援しています。
ご指摘頂いた部分を修正いたしました。
また、以下を追加しております。
・誤字の修正(静止→制止)
・実験XXX-JP-3におけるGPS機器の表現
・その他細かい言い回しの追加、修正
引き続き、ご意見ご批評のほどよろしくお願いいたします。