最高の毒

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはカバーストーリー「老朽化した廃校」を適用して封鎖し、一般人の立ち入りを禁止して、警備員による巡回監視が行われます。SCP-XXX-JP内に複数人で侵入する事は禁じられています。内部の探索はDクラス職員1名のみによって行ってください。SCP-XXX-JP内に一般人1名が侵入した場合、SCP-XXX-JP外部から退去を指示し、外部で確保した後Bクラス記憶処理を行い解放します。SCP-XXX-JPが活性化した際には、内部への侵入は一切禁止され、非活性化まで経過が観察されます。活性状態のSCP-XXX-JP特異性に暴露した人物の救助は行われません。

説明: SCP-XXX-JPは、長野県████市に存在する████████病院病棟です。非活性時のSCP-XXX-JPには一切異常性は確認されていません。SCP-XXX-JPは、その内部に2人以上の人間が存在する時活性化します(以下、活性状態のSCP-XXX-JP内に居る人物を"暴露者"と呼称)。暴露者は一様に悪意・敵意が増大し、他者に対し嫌悪感や敵対的な姿勢を見せます。活性状態のSCP-XXX-JP内で、暴露者は幻聴、幻視、多く"小突かれた様な"、"押しのけられる様な"と形容される衝撃、一瞬の運動麻痺による転倒、所持品の遺失といった異常現象に、平均して10分毎に遭遇します。この事象を暴露者は「他者が自身への嫌がらせ/敵対行動を行った」と解釈し、上記の悪意・敵意の増大を助長する事になります。また、外部から暴露者へSCP-XXX-JP外への退出を指示しても、「敵を排除しなければならない」「仕返ししなければならない」といった理由を述べてSCP-XXX-JP内に留まり続けます。

最終的には、危険性の高い異常現象の発生をきっかけに暴露者同士の致死的な闘争へと発展します。暴露者が他の暴露者を殺害した場合、暴露者は無意識に殺害した対象を摂食します。摂食量や摂食部位は一定しません。この闘争はSCP-XXX-JP内の生存者がただ1人になる事で終息します。生き残った暴露者は数秒間の鎮静状態の後多量に吐血し、その身体が黄変を伴って急激に萎縮し死亡します。この生存した暴露者に起こる事象の深刻性は、一連の活性化イベントに関わった暴露者の数と比例すると考えられています。

SCP-XXX-JPは、20██/██/██に、「近所の病院で殺し合いが起きている」」という警察への通報を傍受したエージェントによって、その存在が確認されました。発見時のSCP-XXX-JP内では、通院・入院中の患者ら及び医師、看護師ら推定███人が乱闘する状態であり、内部へ潜入したエージェントが指示を無視して戦闘行為に参加し始めた事で、この事象にミーム汚染的な要素が存在する疑いが持たれ、事態が終息するまでの経過の観察が決定され、カバーストーリー「凶悪犯の立て篭り事件」によって████████病院が封鎖されました。事案の発覚から凡そ4時間後、事態が終息したとして機動部隊ぎ-4("蟻")が内部の探索を開始しました。結果として機動部隊は全滅し、SCP-XXX-JPの特異性が判明する事となりました。

事案当時は勤務時間外で生存していた████████病院関係者らから、事案の1ヶ月前から、院内での暴力問題などが頻発するようになっていたとする複数の証言が得られています。事案以前に同病棟及び土地で異常な事象は確認されておらず、この事から、SCP-XXX-JPはこの1ヶ月間に異常性を得た可能性が高いと考えられています。現在、同様の傾向にある施設が存在しないか調査が続けられています。

補遺: 20██/██/██でのDクラス職員を用いた探索により、事案発生当時の監視カメラの映像記録が発見、確保されました。記録の中でも以下に転写した部分がSCP-XXX-JPに大きく関係していると考えられています。

この映像に記録されていた男性は、複数の監視カメラの映像から事案当日の8:00頃に院内へと侵入し、8:40頃に退出した事が確認されましたが病棟外での形跡は発見できていません。男性がSCP-XXX-JPに関わっている可能性が高いとして、現在も捜査が続けられています。また、SCP-XXX-JP活性化時の暴露者が一定数以上である場合、事案時と同様に芋虫状の実体が出現する可能性が指摘されていますが、状況再現実験は保留されています。

補遺2: 20██/██/██、SCP-████-JPの再収容を目的としたMC&Dマーシャルカーター&ダーク社の主催するオークション会場への襲撃が行われ、目標であったSCP-████-JP含む複数のオブジェクトとその関連書類を確保しました。その内、以下の文書がSCP-XXX-JPに関係する可能性が指摘されました。

出品No. ███

苗族に古来より伝わる禁断の呪法

幸運と死を運ぶ虫、"金蚕"をぜひお買い求め下さい!


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  • 我が社独自の製法
    人間を使った金蚕は、「蟲」として適した人間の選別を始めとして、高いコストがかかる点がネックでした。しかし当社による長年の研究の末、「蠱」の内「蟲」ではなく「皿」に着目した革新的なアイデアによって、一般的な建築物を「皿」へ加工する新術式と「皿」の中で人間を「蟲」へと育て上げたうえで「金蚕蠱毒」を実施する2段階製法が実現しました!これにより、病院や学校など材料に富んだ建物を1ヶ月かけて「皿」とする事で手軽に金蚕を製造する事が可能となったのです!使い終わった「皿」の処理もあの財団へ"委託"する事で当社の負担を軽減し、結果として大幅なコストカットが実現し、無事お客様方の元へご提供できるようになりました!今後も、「皿」の加工期間の短縮や消費する人数を削減する事でより小規模な施設での製造などを目標に、一層努力していく所存です!


取り扱い方━━ 世話はカンタン!1年に1度の餌やりを欠かさず行うだけ!後は身の回りの世話も掃除も"金蚕"が気付かない内に済ませてしまいます!また"金蚕"は一度家を定めればたとえ盗まれたって戻ってきてくれます!さあ、皆さまも"金蚕"で幸福な日々を掴み取りましょう!尚、どうしても"金蚕"を手放したい時は、少々の財産と一緒に別の誰かへ贈りましょう。その誰かが財産を受け取れば"金蚕"の譲渡は完了です!

今回のオークションでは特別に、フランスの一流デザイナーにより設計された、"金蚕"の世話にも、譲渡にも便利な純金製飼育ケースもセットで出品!ぜひお買い求め下さい!

注: 取り扱いを誤った事で発生する事故の補償は行いません。

-この世で最高の毒、それは人の悪意と敵意-
-その毒が作り上げた最高の呪いを今、貴方に-


これを受けて、確保されたMC&D職員に尋問が行われました。


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  1. portal:2433734 ( 06 Jun 2018 08:18 )
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